2008/2/6(水) 午前 0:05
10夜連続緊急更新シリーズ (その4)
一絨毛膜一羊膜の医師の話を聞いてどう思ったかというと、赤ちゃん二人が紐で繋がっていて、明かりの全くない真っ暗の洞窟を這い這いしてきて、9ヶ月間(双子なのでほぼ必ず早産になるので10ヶ月ではない)歩き回り出口に行き着く可能性が40%弱。60%の確立で這い這いしている途中に崖に落ちて二人ともなくなる可能性がある。40%の確立で出口にたどり着いても、障害がある可能性がある。どうなるかは誰にも分からない。こんな様な思いでした。
はい地獄でした。冗談ではないです。地獄です。右も左もどうなるか一切分かりません。地獄の不安以外の何者でもないです。最悪の結果になる地獄は一秒後かもしれないし、3ヵ月後かもしれないし、5ヵ月後かもしれないし、7ヵ月後かもしれないし、9ヵ月後かもしれません。今この一時一時が赤ちゃんがどうなっているのか不安です。でもどうやっても赤ちゃんの状態を見ることは出来ません。1週間ごとの検診結果を聞いた瞬間のみ赤ちゃんの状態がわかります。あとは誰にも分かりません。地獄でした。地獄の不安としか言いようがないです。今はまだちっこいけど、もう少し大きくなってくればいつへその緒が絡まりあうか分かりません。ほんで絡まりあっている時も誰にも分かりません。週に一回のエコーの時に二人が窒息して死亡しているのが発見される可能性も有るので、地獄でした。地獄以外の何者でもありませんでした。
あまりのプレッシャーのため中には堕胎を考えたり、決意したりする夫婦がいるようです。私たちはそんなこと1ミクロンの1000兆分の1も考えませんでした。そんなこと私がもし妻に言ったら、こいつがいたらおなかの中の赤ちゃん達が危ないと思いこみ私が寝静まった際に私を刺し殺していたかもしれません。でも当たり前ですがそんなこと1ミクロンの1000兆分の1も考えませんでした。もし二人とも障害が残ったとしてもMBAなんかどうでもいいので、一生懸命助けようと思ってました。
ところで、医師から大学病院を紹介するとか言われましたが、その大学名は聖マリアンナ医科大学と昭和大学でした。そのうちどちらかを選んでといわれたそうです。速攻で妻に却下するように言いました。私立医科大学など絶対に行くつもりはないです。医科大学と聞けばみんな患者はありがたがっていく人が多いでしょう。私は嫌です。しかも上の二つの大学は私立医大の中でも下位の大学です。別にその大学の全ての医師がレベルが低いとは思ってません。しかし、一般的に言って私立医大というのは開業医の子息の割合が鬼のように高く、金で入学している者も多いです。私が私立の医科大学で信頼しているのは自治医大と慶応だけです。理由は皆さんなら分かるでしょう。
しかも聖マリアンナ医科大学と昭和大学では一絨毛膜一羊膜の症例など、診た事が無い医師も多数いるでしょう。絶対に嫌なので、行くつもりは微塵もありませんでした。
自分でネットで調べ、国立成育医療センターが家から比較的近く、日本最高の周産期の臨床&研究病院であり、しかも日本で5施設ぐらいしかないTTTSのレーザー治療が出来る施設であることを知りこの病院に行く事に決めまた。
ちなみに、国立成育医療センターとは日本に5施設ある国立高度専門医療施設センター(いわゆるナショナルセンター)の内の一つで、その名の通り周産期治療における国内最高峰の病院です(臨床的には東大より上)。国立高度専門医療施設センターは他に国立がんセンター、国立循環器病センター 、国立精神・神経センター、国立長寿医療センターの四つがあります。当たり前だけど、手ぶらでは通院できません。必ず医師の紹介状が必要です。
国立成育医療センターでさえも、一絨毛膜一羊膜の症例は年間に1症例ぐらいしかありません。でもどう考えてもここに行く以外には考えられませんでした。ちなみに三つ子はこの病院では年間50症例ぐらいあります。三つ子は3人おなかの中にいるわけだから早産にはなりやすいが、一絨毛膜一羊膜のようにTTTSやへその緒が絡まりあったりすることは無いので、基本的には早産だけ心配してたらいいのでそれほど心配はいりません。
明日に続く