歩がまきちゃんのカセットテープをナベさんに渡す回。

 

年月が経つにつれ忘れたくない人を忘れてしまうんだ。という経験。

自分にもある。

内部記憶だけじゃ心もとないから、外部記憶にすがりたい。

あの椅子に腰かけていた姿。あの場所に立ってこっちを向いていた姿。

もしかしたら既に都合よく書き換えられてるかもしれないけど。

日差しがこんな感じで、二人で時計を眺めていた美しい記憶。

それもこれも、この場所が今目の前にあるから、描きだせる。

背景を変えてしまったら、背景がなくなったら。描きだせるだろうか?不安。

場所に残る記憶ってホントウとは違うのかもだけど。自分の脳内で再生するために不可欠だから、執着する。

 

この場所を失っても自分は忘れないでいれれるだろうか?

 

ふと思った。

ここで暮らし続けるのが出来なくなって。

新しい背景で懐かしい人の姿を描きだすのは、難しいかもしれないなと。

前を向くってかなり痛いことだろうなって思う。

 

また別の話。

逆に幼いころすべてを失ったとして。(頭の中のイメージ:某キリ丸くん)

失うのが怖いから、得たとしても距離を取り続ける。

いつか自分の隣からナクナルなら、最初から隣に置かない。

場所の記憶も持たないように。居場所から常に距離を置く。(心理的に)

そういう強さは寂しいけどそうしないと生きてこれなかった。自分を保てなかった。のかな、とか。

 

自分のこれから。

早いうちに強さを手に入れないと。

依存しない強さってどうやったら手に入るんだろう。