数日前の雨から気温が徐々に下がり始めてきたここ豊川店付近。
やっと過ごしやすい時期になりつつあるなぁ~と実感できます。
さて、今回は珍しくしっかりとしたタイトル(笑)
EVOシステムやEVOLITEのお話は過去回を見て頂ければある程度ご理解いただけると信じ(?)今回はもっとベースの部分のお話です。
そうそう、このブログを見て弊社のEVOユーザー様からお問合せを頂く事があります。とても嬉しい限りです。ご不明な点はどんどん試して解らなければ聞いてください。可能な限りお答えいたします。
最近は色々な手段で電気の見える化が為されてきております。昔は針が左右に振る、若しくはランプが上下するだけの電圧計だけでした。なので体感的に「感じ取る」のは経験を積むしかありませんでしたが、昨今は便利な商品が出ていますね。
自社も使用しております「ボトロニック」の電流・電圧計です。
今回はこのお話。
最初からアレなんですが、表示されている残パーセントの数字、あれはあくまでも「目安」です。
自分たちも数値化されて表示されますので、ついうっかり鵜呑みにしてしまいがちですが、目安程度で考えてください。
だって、数字で見えたら0%まで使えるのが当然、と思ってしまいますが実際には0%までは到底使えません。
ボトロニックの電流電圧計はとても優れている一方、設定や使い方を間違えるとバッテリーの寿命を短くする原因にもなります。
大容量のバッテリーを搭載し、エアコン等の大量の電力を消費する家電製品をつかう事で100%~30%くらいの幅で変動があります。
自社のHyperEVO、EVOシステム・EVOLITEではその消費する電力を賄い、且つ充電をしてくれますが、電気が「出る入る」量が大きくなると
「実際のバッテリーに残っている電力の残量」 と
「ボトロニックに表示されている電力の残量」 に 差が生じてきます。
これは大量の電気を使う車「だけの話」ではありません。
バンコンでも弊社「キャネル(NV200ベース)」でも発生します。
そしてこれはボトロニック自体の「仕様」です。
(ここ大事なところです。)
独自のセッティングを出してボトロニックを運用しているキャンピングカーメーカーさんなら上記の限りではありませんが、そういった仕様になっていなければ、全ての車両に発生します。
新車当初はバッテリーの実残量とボトロニックの表示残量はイコールで100%となっているはずですが、何度も充放電を繰り返す事で
充電完了の100%の「はず」なのにバッテリーの実残量は50%、という事が現実に発生します。
その状況が続くと何が起こるか?
鉛バッテリーは「常に満充電の状態を保つ」事が本来の寿命を全うさせることが出来ると言われております。しかし、表示の100%だけを信じてバッテリー本体の実残量が乖離している状態が続くと直ぐにバッテリーがお亡くなりになります。
実際、半年で3つのバッテリーを交換した事例が存在します。
なので、必ずして頂きたい!と「納車の際にお伝えしている大切な事」があります。
続く。