
ぼくの住む街は、都心から電車で30分ほど。
典型的なベッドタウンなんだけど、
都心からの離れ具合が同じくらいの街の中で、
飛び抜けて、地味。
そんな街にも再開発が進み、駅前に商業施設が何棟か建つようになったものの、
集客がまったくできない。
ポテンシャルが、低いのね~
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そんなボクの街にある、N通り商店街を紹介したいな。
商店街の入り口にはゲートらしきものがあるんだけど、
そこに設置してある時計は、いつもトンチンカンな時刻を示している。
そして、その商店街に商店は、あまり無い。
クリスマスシーズンになると、その商店街の街灯には、
ほんの少しだけイルミネーションが取り付けられる。
いや、その寂しいこと。
少量の塩が、甘みを引き立てるとか。
ちょっとした喧嘩が、次のデートを盛り上げるとか。
たまに禁酒すると、翌日の酒が涙が出るほど旨いとか。
そういうことを思い出させる。
「飾り付けることによって、寂しさを際立たせることができる」
っていう、とても良い例になっている。
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お気に入りかって言われたら、まぁお気に入りとは言えないんだけどね。
いつの日か、その風景を懐かしく思い起こすこともあるんだろうな~って。
