
はい。こんにちは。
最近流行りの雑食系中年男子「なつむぎ」です。
何でも食べるってのは、節操がないですか?
あ、そうじゃなくて? え? そもそも流行ってない?
がっかりだな。
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きのこってね、最初食べようって思った人は、勇気があった。
そう思う。
トライしたキノコが毒キノコで、狂い死にした村人の話しとか、聞いたこととかあっただろうにね。
でも彼らの勇気のおかげで、食べられるキノコがたくさんみつかってよかった。
そ、ボクはキノコ好きです。
一つ選ぶとしたら、舞茸。
でも、松茸はきらい!って言っちゃう。
きっぱり!
味が嫌いとか、香りが嫌いとかじゃないんだな。
味や香りは、むしろ好き。
だったら何が嫌いなんだって言うと...
性根が。
お高くとまりやがって!
あんな値段が付くほどのしろものじゃないぞ。
もっと安くて美味いキノコはたくさんある。
松茸の香りは良いとしても、
見た目も「雅な」姿かもしれないけど、
その背後には、金はあるけど品の無い人のにおいがする。
あれ?暴論ですね。毒はいちゃいましたね。
キノコだけにね。
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はい。そのつまり、毒キノコの話題にしたかったんです。
今日の記事のタイトルの「Amanita muscaria」は、
英語では、「fly agaric」
スペイン語では「matamoscas(ハエ殺し)」
日本語では、「ベニテングタケ」。
漢字で書くと、
「紅天狗茸」
いやぁ、きのこの見た目も毒々しいけど、漢字の見た目も毒々しいです。
毒キノコをイメージする時、このキノコをイメージする人、多いんじゃないかな。
赤に白のぷつぷつ。
水玉模様ね♪ って無邪気の喜べない程のおどろおどろしさがある。
もちろん、毒キノコなんだけど、
ヨーロッパでは、幸福のシンボルとされている。びっくりだね。
でも、もっとびっくりすることは、このキノコは味がめちゃめちゃいいらしい。
毒キノコなのにだよ。
ベニテングタケの毒の成分イボテン酸は、
その旨味は、味の素の「グルタミン酸ソーダ」の16倍なんだそうで、
ようするに、激うま!
長野のとある地方では(どこだか具体的には知らないんだけど)、
一度塩漬けして、その後塩抜きをするという方法で、どうも毒を殺して食べるらしい。
普通のキノコは、そういうプロセスを経ると旨味成分が抜けちゃうんだって。
でも、「ベニテングタケ」は旨味がしっかりと残る。
それは、旨味成分が濃くて、激うま!だってこと。
すごい!
美味いのに毒がある。
それって...
美しいのに毒がある。
ってのと似ている。
雑食系としては、一度は食べてみなくちゃならないな。
