【I】 In Einer Kleinen Konditorei (小さな喫茶店) | /// H A I H A I S M ///

/// H A I H A I S M ///

あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

若い頃、

「シャンソンとタンゴが分かるようになったら、立派なおじさん。」


って思ってました。

そりゃ、偏見入ってましたけどね。


最近、だんだんと分かるようになりつつある「なつむぎ」です。


シャンソンファン、タンゴファンで、

自分はまだ若いってセルフイメージをお持ちのおじさん、(&おばさん)

ごめんなさい。


*****


どうしてシャンソンとタンゴにそういうイメージを持っていたかって言うと、

たぶん、それを好んで歌う日本人歌手の傾向とか、歌詞の内容とか、だな。


溌剌としたもの歌っているんじゃなくて、

過去の溌剌としていた時代を、自分の元を去っていった恋人のことを、

懐かしんでいるようなものが多いんだもの。


そりゃ、若者には難しくてわからんよ。


*****


さて、今日ご紹介するのは、初めてのタンゴです。


タイトルは、In Einer Kleinen Konditorei

ボクにはドイツ語っぽく見えるけど、ドイツ語ですか?

邦題は、「小さな喫茶店」です。


昭和10年に、中野忠晴が日本語で歌って、ヒットしてます。


でも、なんでドイツ語? アルゼンチンはスペイン語でしょ?


*****


タンゴには、アルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴがあって、

コンチネンタル・タンゴは、アルゼンチンからヨーロッパに渡って、

すこしマイルドに変化したタンゴです。


ほら、すごく情熱的でセクシーに踊るタンゴと、

すました感じの、紳士・淑女が踊るタンゴ、

の2種類のダンスを、イメージできませんか?


前者が、アルゼンチン・タンゴ。

後者が、コンチネンタル・タンゴですね。


ざっくり言えばね。


で、この「小さな喫茶店」は、コンチネンタル・タンゴ。ドイツ生まれです。



で、ドイツとタンゴには、切っても切れない関係があります。

タンゴで一番重要な楽器に「バンドネオン」がありますよね。

ほら、アコーディオンみたいなんだけど、ピアノ風の鍵盤が付いてるんじゃなくて、

なんだかボタンがたくさん付いてるやつ。

いかにも演奏するのが難しそうなそのバンド・ネオンは、ドイツの楽器なんです。


今では、ドイツでバンドネオンを作る職人はいない。

そして、バンドネオン奏者は、ドイツ製のバンドネオンを珍重する。

ってワケでドイツ製のバンドネオンは、お高いのだそうですよ。


*****


と、一応の、付け焼刃の知識をひけらかしたところで、今日の You Tube です。


中野忠晴とは、違う訳詩で歌う神田千鶴子の「小さな喫茶店」

それと、

オーケストラを率いて歌うドイツ人歌手、Max Raabe の In Einer Kleinen Konditrei。


わぉ!この、Max Raabe の漂わす、胡散臭さはなんだろ。

いい男風だけど、偽もの臭さもあるし、

紳士的だけど、エロっぽさのある立ち振る舞い。


Manbo No.5 の時に紹介した、Lou Bega にも共通するムードがある。


共通点は「ドイツ」。

ドイツ人らしさって、こういうことなんですか?

女性から見ると、セクシーですか?



2009.6.6 11:00 加筆


ボクの好きなあがた森魚が、「小さな喫茶店」を歌ってる。しかも2バージョンも。

試聴でできますよ。聞き比べてくださいね。


元の訳詩で歌ってるのがこちら↓ 題名は、「モンテカルロ喫茶店」


http://www.7andy.jp/cd/detail/?accd=C0954164


こちら↓ は、新しい歌詞で歌ってます。実にあがた森魚風で、好き。

バンドネオンの豹/あがた森魚
¥2,320
Amazon.co.jp


にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ ← click me!