
平凡な一日の中にも、ちょっと「これ、いいよな」って思う瞬間があって、
たとえば、夜に最初の缶ビールを開ける瞬間とかね。
で、ボクの場合、朝のワンコとの散歩も大切な時間です。
昨夜見た夢とか、
今日の仕事の手順とか、
いったい自分は何をしてるんだろ、とか、
いつもすれ違うおじいさんは元気かな、とか、
そんなことを考えながらの散歩なんだ。
我が家のワンコ「かえで」ちゃんは、ラブラドール・レトリバーの11歳で、
もう、すっかりおばあさん。
最近、朝のウン○の時、出きらない内にうろうろするようになったんだよね。
特に、いつもと違う場所だったりすると、うろうろ度が激しい。
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で、今朝。
いつもと逆コースで散歩していたら、腰を落としてウン○を始めた。
そして、うろうろ。
5ヶ所くらいにばらまいたかなぁ。
ひとつひとつ拾い歩くボク。
「かえでぇ。ウン○はさぁ、出きるまで歩かないでよぉ」と、
どうせわかってもらえないんだろうな、って思いながらも声をかけて、
さぁ、拾い終わったから散歩の続きと思って一歩さがった時、
にゅるん。
踏んづけてしまった。
ガッデム!
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それ以降、
昨夜見た夢とか、
今日の仕事の手順とか、
人生の目的とか、じいさんの健康とか、
どうでも良くなってしまった。
ただただ、頭の中には、
「飼い犬の糞を踏む」って言葉だけが渦巻いていて、
これ、なんか格言みたいだな、って。
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自宅に戻って、出来事を女房に話したら、
「そう。かえでので良かったね」って。
よかないわい!
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そっか、「飼い犬の糞を踏む」ってのは、
不幸中の幸いのようで、やっぱり幸いって思えるほどいいことじゃない。
って意味だな。
