ボクも、昔は若かったんだよね~
そして、バカで世間知らずだった。
あ、歳をとってもなおってないとこ、あるかも~
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新卒で入社してほんの数年たった頃、
同期が集められて、泊り込みの研修があったんだよね。
仕事に役立つスキルを教えてくれるのかな。
なんて思って参加したけど、残念ながらほとんどがレベルの低い(良くある)根性論だった。
あんまりにもくだらなく感じたので、手を上げて、
「ここに集まってる人たちは、この会社でプライドを持って働いているんだと思う。
なのに、くだらない精神論ばっかりで実にがっかりだ!」
と、人事課長の講義の時に発言しちまった。
ほらね、若くて、バカで、世間知らずでしょ? ボク。
すると人事課長は、
「なつむぎ君は、雪が解けると何になるか知ってるかな?」
ボクは答えました。
「春になるって答えなのかもしれませんが、
そんななぞなぞをするため私たちはにここに呼ばれたのですか。」
完璧に凍りついた場の空気。
凍りついた空気がパリパリと音を立てて割れて、降ってくる。
それは美しい、ダイヤモンドダストのような光景だった。
それから研修が終わるまで、ボクは若い人事課員にぴったりマークされちゃった。
全体主義国家の中の、民主活動家みたいな気分だったなぁ。
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そりゃ今だったら、そんなとげのある受け答えはしないよ。もちろん。
「実にがっかりだ!」
じゃなくて、
「が・っ・か・り・です!!!」 ← ザブングルの加藤風に
とかね。
でもさぁ、
もしボクが「水」と答えていたら、
彼はトクトクと、
「キミは固定観念にとらわれているなぁ。人間は発想がやわらかくなくちゃならないんだ」 とか、
話したんだと思う。
そんなことになったら、
「く・や・し・い・です!!!」 ← もちろん、ザブングルの加藤風に
ボクがいやだったのは、
社員のスキルを向上させるのではなく、
社員のやる気みたいなのを向上させようとする、
その考え方だったんだって思う。
いやいややろうが、喜んでやろうが、それについてはとやかく言われたくない。
もちろん、仕事に積極的に取り組みたい、喜んでできるようなことを仕事にしたい、
そうは思っているよ、そうできないときは悩むよ。
でもそれは、個人の内面の話だよなぁ。
って、ボクはそう考えていた。(そして今も)
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最近テレビで、社員のモチベーションを上げることをテーマに、
企業に対してコンサルティングをする人がいることを知った。
