
ずいぶん難しいお題だな。
う~ん...
まず、何のために生きているか、その問題について考えなくてもいい幸せを生きている人がいると思う。
ある意味、能天気。だから、自分がそうなりたいかどうかは別だけどね。
でも、少しうらやましく思ったりもして。
そして、まさにこの問題に直面している人がいる。
きっと、多くの人。
残念だけど、この人たちはハッピーじゃぁない。だからといって、不幸ってわけでもない。
毎日の生活の中には、ちょっとした喜びがきっと少しだけ隠されていて、
だから、なんとか人生をがんばって行こうって思える。
でも、この問題にまさに直面している内は...
残念だけど、
きっとその答えにたどり着くことがない。
まるで、ボクのようにね。
*****
ボクは思う。
きっと... この問題が、自分にとって答えを探さなくてはならない問題ではなくなった時、
つまり、目的を探すことがそれほど重要ではないと、しっくりと納得できるようになった時、
きっと心の平安が訪れる。
ボクは、そんなもんだと思ってる。
期待をこめてね。
*****
今生きているまさにその時を、幸せな時だって考えている人は...
幼いうちに(あるいは若いうちに)、世の雑事が気にならない程度に金銭的に自由になった人。
その人は、そうである間、自分の思うがままに人生の目的を語ることができると思う。
きっと、尋ねられもしないうちに、自分が何のために生きているかを、とうとうと語るだろうね。
あるいは、たとえば、老成し生きていること自体に幸せを感じられる人。
その人は、人生に目的を求めると、目的自体が逃げていくことを知っている。
だから、多くを語らない。でも、一緒に飲んでいてると楽しい。
きっとこの、どちらかだと思う。
ボクがもし、自分が何のために生きているかにうっすらと気づいた気分になったときには、
後者の人間になっていたいな。
ってね。
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