外国語の勉強をしていると、発音が似ているのに意味がぜんぜん違う単語とかがあって、これが笑えるときがありますよね。
スペイン語を勉強し出した頃ににまず教わるのが、バカ(vaca)とは「牝牛」のことだとか、アホ(ajo)ってのが「にんにく」のことだとか。
スペイン語も日本語も、母音は a e i o u の5つ。だから発音が似てる単語は結構あるんだな。
で、今日は日本語を少し知っているスペイン語話者(hispanohablante)にはきっと受ける笑い話をひとつ。
実績あります。
今回は地の文を日本語で書きます。
はじめに、スペイン語に無関係の読者の方々用に予備知識を2つ。
1 ダメ(Dame.)というのは「ください」の意味。比較的親しい間柄で使います。
2 ヤメテ(Ya mete.)というのは「もう入れて」の意味。
では、行きます。
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若い日本人女性が、中南米を一人旅していました。
とある宿で地元の青年が彼女を見かけます。
ラテン男の常として一人で居る女性に声をかけないわけはありません。
当然彼も彼女に声をかけ、しばらくの間楽しく会話をすることになりました。
彼は、言葉の端々にそれとなく誘いのニュアンスを入れるのですが、
日本人女性はにこにこと受け答えて、はっきり「No」といいません。
そこで、これはいけそうだと思った彼は、彼女を抱きしめてキスをしようとしました。
そんなことをされるとは思っていなかった彼女は、思わず日本語で、
「Dame! Dame!」
これを聞いた彼は、ますます気持ちが高まります。
ハニーだとか、スウィートハートだとか、そんな言葉で彼女を呼びかけながら(もちろんスペイン語ですが)、
気持ち的にはもう臨戦態勢です。
彼女をソファーに押し倒しながら、ズボンのベルトをほどき...
そのとき彼女思わず、
「Ya mete!」
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失礼いたしました。
下ネタついでにもうひとつ。
スペイン語でウサギのことをコネホ(conejo)というのですが、
ボクはこいつの脳みそのフリッターが結構好きで、時々レストランで注文をしていたのです。
でも、なぜかコネホが覚えられない。どうしてもコニェホ(coñejo)になっちゃう。
でいつも、こんな感じで
「… y además, quiero un plato de sesos fritos de coñejo, por favor.」
(で、あと、コニェホの脳みそのフリッターを一皿ください。)
って感じで注文しちゃうんだけど、
そのたびにウエイターがちょっとギクっとする。
それはつまり、スペイン語の coño というのが、何を意味するかというと...
「言わせねぇ~よ」 ←「我が家」の杉山風に
はい、言いません。
各自辞書でお調べくださいね。
スペイン語の「ñ」は、「n」の次の文字ですよ。
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