
初夢って、いつ見る夢のこと?
ってところから、本当は始めなくちゃならないんだけど、
我が家の場合どういうわけか2日の夜寝てから3日の朝に起きるまでの間に見る夢ということになっている。
なんでだろ?
1日から2日にかけての夢ってのなら分かる気がする。
深夜の12時に日付が替わるなんてのはとても近代的な考えだろうから、元日の朝に起きたときに見てた夢はやっぱり去年の夢だって感じがするものね。
だから、年が明けて初めて眠った時に見る夢が「初夢」ってのは分かりやすい。
ま、なんでだろ? はさておき、
2日から3日にかけての、ボクにとっての初夢はこんなでした。
ボクは大勢の友人と旅行に来ている。
3階建ての和風の宿に案内される。
2階の部屋は誰も使っていないのに、ボクらは3階の部屋につめこまれている。
部屋の大きな窓からは海が見えるんだけど、どんよりと鉛色の海。
その海の水が、だんだんと宿の建っている陸(おか)を侵食している。
そうなんだ。階下にはもう誰もいないんだ。
宿ごと波に流されないかと不安を感じるボク。
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あは!
この夢、精神分析医に話したらどんなことを指摘されるやら。
なんか、くら~い夢だから、人に話すときは、
「富士山の上をナスをくわえた鷹が飛んで行く夢を見ました。」
って言うことにします。
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正月早々、本当に暗い夢を見てしまったんだけれど、実はボク暗い夢も含めて夢を見るのが大好きなんだよね。
好きなものだから、朝起きたときに見た夢を思い起こしたりする。
だから、わりとしっかりと夢の内容を覚えている。
夢の中だけで体験した風景とかもちゃんとあって...
夢の中の街には、
川があって、透明な豊かな水がとうとうと流れていて、
坂が多くて、歩くたびに街の風景が大きく変化して、
細かい路地の向こうに、急に開けた広場があったり、
ちょっといかがわしい店の立ち並ぶ一角や、
パレード用のきらびやかな大通りや、
半分屋内で半分街路に面した、気持ちのいい飲み屋があって、
そういった街々を結ぶ鉄道の路線が張り巡らされていて、
よく列車に乗って次の街に行こうとするのだけれど、乗り間違えたりして意外な街に到着したりする。
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ボクは放浪の詩人を目指しているのだけれど、本当のボクの人生はその反対。
でも、夢のなかではちょっとだけ実現してる。
だからボクにとって
夢はボクの人生のもうひとつの半分
ってワケ。
