初めの頃に比べてサイドが高く横幅が狭くなり、深く小さく変わった3.8mのファーストライン。
3.2mは横に大きく膨らまして浅く元のモーグルコブとは別物に、隣の3.5mは掘れてるし人手が無かったため整備が出来ずに放置でそれが3.2mに見える。


だから並び順で小さくなった3.8mが3.5mに見えるわけで。
「どれがどれ?」な状態。


(雨降りで時々土砂降りなので、ジップ袋に入れたスマホを出すのがアレなので写真はほとんど撮ってないです)


先週の3日連続バス運休のために来れなくて2週間ぶりとなったMr.火曜日(ヒィ〜君)が小さくなった3.8mを3.5mと見誤るのも当然で、3.8mに見えた隣の4.0mにスコップを入れ始めてたらしい。


組長も続いて4.0mにクワ入れ開始。
そこに後から行った私。
「え?」と思ったの。
2人は3.8mの整備するんじゃなかったの?って。


不人気なせいかいつもお手入れがされてた気配がない4.0m(手や足が入ってたとしてもその気配はすぐ消えてしまいます)、毎週私がお直ししてたやつ。


直してもまた翌週に、翌日でさえまた雨で崩壊するのでヒィ〜君やらっきょさんも度々整備してくれてたライン。


先週は私とNさんにつたんさんによるコブ基礎講座が行われたそのコブ。
それを聞きに来て一緒にやってみる人達で一時的に1番人気ラインになりました。


書いたように3.8mは小さく細かく深くなってるので私には滑り降りるだけで精一杯になってしまったから、諸々の練習が出来る4.0mを今週も反復とその先のため滑る予定だったの。
火曜日も人足(整備の頭数)は少なかったので1人で整備するつもりで。


真実を知った組長とヒィ〜君は「もう始めちゃったからいいや」と続行。
内心ラッキー。😆
力がある男性だし、ベテラン手練れのコブ整備職人達ですからね。


フルメイクというより、組長のはもはやイチから掘り直しの大工事。
ゴールの他よりおっきい所を刻んで作り直して2コブ追加もされました。


端の登山道側から雪渓内側に来るほど雪が硬くなるのは毎年の常。
デラは手すきなら自分が滑るコブ以外にもあちこちお手伝いに出張りますから場所による硬さの違いは分かってる。


夏乗シーズンの初めに雪を掘るのとは比べ物にならない、硬くて重いを掘る作業。


強くて強がりで滅多に弱音を聞いたことがない組長から「疲れた〜」を聞きました。
限界を越えての作業で、身体への大きい負担で気持ちはもう止めたいだろうに止められないコブ職人の魂。


そもそも氷を砕きながら掘る想定でないクワにも負担で、クサビが抜けるのを金槌で直しつつ。


グーグル先生によると。。。

鍬とは、木製の柄と90度以内の角度を付けた刃の部分で構成されている道具です。 主な用途は土を掘り起こすためであり・・・(以下略)

・・・だよね。😔


タジー監督もね、私が「それじゃスコップが終わった所から踏み始めますか」って監督の所に向かうとすでに疲れ果ててる様子で「なっちゃん、あと何コブある?」って聞く。
「いちにいさん・・あと7コブです」
「ヒィ−😫」って。
毎回全身全霊を込めた毎度のコブ整備。


適度にピステンでリセットして作り直すスキー場とは違います。
身体を酷使してのフルメイク。
それでキタナイコブから良コブに変わります。
監督は毎週身体バキバキだろうに「喜んでくれる皆の笑顔が励み」って。


環境的にとても厳しい乗鞍が天空の楽園でいるのは、そうやって良いコブを維持して繋いでいこうと思う人がいるから。


私の幸運は、そんな仲間と知り合い、そしてここへ来れたこと。
ここでまた仲間が増える。
運痴でビビリのコブヘタレが「何度も怪我して痛いし怖いからもうコブは諦めたい😭」と思っても、仲間達のサポートで真夏まで雪上に立って「コワイコワイ😱」って言いながらもコブを滑ってられるのも幸運です。


ここに来れば夏でもコブがあってタダ(バス代は別)で滑れる、それは違うと思う。
誰かが作ってくれて、それを維持するために誰かが苦労していて、その整備に参加してくれれば1人当たりの負担が減るのです。


融雪が進んで岩があちこちに出ていてコブも凍ってるので、事故や怪我も増える時期。
雪渓の末端は雪の下を水が流れて空洞になってて穴が開いてる所もあるので、コブのゴールは踏み抜かないよう要注意。


◯◯さんが岩まで滑落した、◯◯さんが岩に激突して骨折した、今年もそんな話が増えてきました。
危険回避のためにもコブの整備は必要です。


大雪渓の雪が雪だった時には下部の方が柔らかかったから、それが融けて凍るためなのか今は最下部より少し上辺りが1番凍ってて硬い。


上部からはヒィ〜君、下部から組長、やがて合流して、最後にゴールにコブを追加して、終了。


・・・だけではない。
文字通り山のように大量に掘り出された氷の塊を外に出すのを私が担当しました。
「クワが入った下は硬くてスコップは入らない、そこから余計に掘る事はないから大丈夫」と組長。


掘り出したのが雪ならスコップですくって放り出せる。
氷なのでスコップですくっても「ガラガラ~」って滑って落ちちゃうし重いから、手で外へ放る。


放る、放る、氷の大きいカタマリを放り出して、最後に残ったすくえる雪はスコップで外へ。
それを1コブずつ。


あとは踏みますが、雪も凍ってるのでブーツのツボ足で踏んで砕いて、砕けないほど硬いカタマリを残すとアレだからそれもまた手で拾って外へ放る。


それから板で平らに踏み直して、均して、終了。
4.0mライン、開放〜。


組長、ヒィ〜君、他のラインの整備の人達も大変お疲れさまでした。


再掲。
先週のお直しで、カチカチのスプーンカットに飲まれてたのを全力で🥵らっきょさんと救い出してこんなに美コブ(自画自賛😏)になったのに、1週間でまたあんなに(写真なし)なっちゃう。


火曜日日帰りだった組長は、翌水曜日は身体がバキバキだったそう。

お疲れさまでした。

家路への途中に「ノーメンテで滑れましたか?」とLINEが来ました。



全くのノーメンテとはいかないながらも、火曜日は氷のゴツゴツが滑ってて足の裏に触るコブだったのが水曜日の朝の整備後には何も触らない滑らか、雨でしっとり、締まったとても滑りやすいコブだった事を次回のブログの予告にしておきます。😊



朝の整備ではヒィ〜君が「組長の偉大さが分かるな」って。



今週は火水の同じ日程でヒィ〜君と、つたんさんも火水。

そこで何が始まるか、コブヘタレで伸び悩みの私に何が起きたか。😆