こんにちは
有馬です。
NUTSの活動ではないのですが、
9/10に「被災地ボランティア」に行ってきたので、
その報告をこの場をかりてしたいと思います。
【主催】
WAVOC(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター)
【活動地】
岩手県大槌町
【活動内容/活動時間】
河川のヘドロ除去・清掃/4時間ほど
【スケジュール】
8/23 事前講習
9/9夜 直前講習→出発
9/10 大槌町到着→活動→銭湯→振り返り→出発
9/11朝 高田馬場到着
といった内容でした。
今回の活動は、自分にとって初めての「被災地ボランティア」でした。
東日本大震災と騒がれ、数々の報道がされている「東北地方太平洋沖地震」
実際に行ってみなければわからないことがあると思い、参加しました。
今回の活動はWAVOCが主催で、早稲田の学生(慶応の学生も1名いた)
が30名ほどと、引率の職員・スタッフが5名で行われました。
また、交通費はOB・OGの方々からの支援でまかなわれており、
自己負担額は保険代1000円と入浴代・夕食代1000円の計2000円でした。
活動は2つのこと
・河川のヘドロ除去 ・河川周辺の清掃活動
を行いました。
津波の被害を受けたこの河川には「イトヨ」という、大槌町の天然記念物に指定され、
岩手県の絶滅危惧種に指定されている希少な魚がいるということでした。
活動目的は「イトヨ」の住みよい河川環境を取り戻すため作業でした。
また、活動中に実際に被災された方のお話を聞くことができました。
・津波によって木々が枯れてしまっていること
・津波から車で逃げている途中、取り残された人々を確認していたが何もできなかったこと
・震災直後の2日間は何も食べるものがなかったこと
・飲み物確保のために自動販売機を壊して飲み物を手に入れていたこと
・そして、中には度が過ぎてお金を取るものもいたこと
・それを大人だけではなく子供も見ていたこと
・自然と暴動が起きたこと
・仮設住宅で暮らしていること
…
と、実際どのような状況であったのかのお話を聞くことができました。
振り返りでは、
自分がどう思ったのか、参加された方々がどのようなことを思ったのか
それぞれ意見を言い合い、情報共有を行いました。
震災から6か月経っているのに復興が進んでいない町の状況を目の当たりにして、
まだまだ人手が足りない、と感じた学生
被災者の方からお話を聞く中で出た「治安が乱れたこと」に対して、
復興にあたって元通りのコミュニティーを形成できるか、子供たちはどう思っているのか、
を危惧する学生
現地の方から「いつまでいるの?」と聞かれて、
「今日帰ります」と言ったことに後ろめたさを感じる学生もいました。
また、
・ボランティアとは何か?
・今後また現地ボランティアをするか?
→効率を考えたら他の方法のほうがよいのではないか?
など、難しい題についても話し合いました。
みなそれぞれ思うことがあり、違った見方があり、考えさせられました。
そして、
「被災地ボランティア」に関して、みんなが口をそろえて言っていたことは
「継続すること」「伝えていくこと」
が重要であるということでした。
自分は、この活動を通して感じたことは、今回の清掃活動はゴミ拾いと違う、ということです。
普段NUTSでゴミ拾いをしているときは、
「こんなゴミがある!」「いっぱいゴミが集まった」「きれいになった!」
など、楽しみながらゴミ拾いをしてうれしくなります。
しかし、今回の場合は落ちているものは、要らなくなって捨てられたものではなく、
落ちているもの1つ1つに所有者がいるのです。
何度か活動されていた場所であるので、あまり落ちているものも多くありませんでしたが、
拾うたびにこういったことを考えさせられました。
また、これから継続して行動できるかの不安もあります。
実際に現地に行って行動すると、その成果が確認できたり、
被災者の方から「ご苦労様」「ありがとう」と感謝されたりと、
自分の活動が意味のあるものだと、感じやすいと思います。
しかし、現地に行くこと以外の活動、例えば、仕分け、義援金、などは
どこにどういった意味をもたらしているのかが見えにくいものです。
こういったことに対してモチベーション保つのは難しいと思います。
そこで、スタッフの方がおっしゃっていたのですが、
「つながり」
といったことがモチベーションを保つ元となるのではないかとのことでした。
最後に、
今回はOB・OGの方々からの支援や活動時間が4時間といった様に、
コストの割に成果の少ないボランティアといった見方もあるかもしれません。
しかし、実際に現地に行かなければわからないことはありました。
そして、自分の中で変わるものがありました。
今回の活動で終わりでなく、これをきっかけに今後も活動をしていきたいと思います。