右内腿と右鼠蹊部の整形外科手術が終わり目を覚ますと、夫が付き添ってくれていました。
とにかく全身麻酔の副作用による吐き気と術後の痛みが酷くて辛い。
結婚十数年ぶりに、夫が甲斐甲斐しく氷を口に含ませてくれたり、お水を飲ませてくれたり、フルーツを食べさせれくれたり、優しくしてくれました。目を覚まして2時間くらい居てくれたかな。久しぶりに夫と2人で楽しく会話ができた気がします。
あぁ、私はずっと夫に甘えたかったのかな。。
アメリカに赴任してきて、アメリカと日本を行き来して15年。子供達を産んで育てて、できるだけ自分が家庭をまわしていかないと、ってずっと気負って生きてきました。夫には私を甘えさせてくれる気配はなかったから。その間に夫との関係もギスギスして、いつしか子育ての役割分担をするだけのために一緒にいたような。。私の癌が発覚しても甘えることはできませんでした。。通院に夫が付き添ってくれたのは1回だけ。癌の摘出手術後も数日で退院し、2週間後には車の運転も家事も育児も送迎も今まで通りに頑張りました。自分でやってくれ、という夫からのプレッシャーがあったから。癌が取りきれず、放射線治療に切り替わってからも、有給休暇が残っていないからと、夫は治療にも一度も付き添いませんでした。交通事故を起こして、物理的に運転できなくなってからも、治療のために送迎してくれたのは夫ではなく友人達。
私が癌患者になった悲しみに寄り添うことよりも、自分への家事の負担を嘆き、有給休暇を消費して夏に一時帰国させられたと被害を訴える夫。
もういつか離婚するしかないって思いました。
でも、こうして2週間以上も入院し、3回も手術してやっと夫に数時間だけ甘えることができました。これってすごいこと。奇跡かもしれない。神様が私に与えてくれた奇跡。もしかしたらやり直せるかもしれないという希望。
久しぶりに一緒に居てすごく楽しかった。優しくされるってこんなに嬉しいことだったんだ。。
動けなくなるまで甘えることができなかったのは、私にも問題があったのかもしれない。夫の冷酷さやEQの低さを心の中で責めてばかり居たけれど、本当は優しい人で、甘えることが出来ない可愛くない私にも問題があったのかもしれない。
そう感じた夜でした。

