当時は無我夢中で闘っていたので思い込みなども多々ありましたが、今であれば少し冷静に振り返ることが出来そうです。
ナッツくんの病気は「前立腺尿道移行上皮癌」でした。
調べてもらってはいないので、この病気が直接の死因だったかどうかは定かではありませんが、血尿と血圧低下を考えるとほぼ間違いないと思っています。
ナッツくんの病気といえば、3歳時・4歳時に発症した椎間板ヘルニアと、11歳頃に発覚した腎臓の数値くらいでしたので、比較的健康だったと思います。
それが、2019年に入り、1月に調子が悪くなり、4月には散歩中に突然歩けなくなったり、10月にはカートで倒れたり…振り返ると徐々に病魔がナッツくんの身体を蝕んでいました。
ただ…それを認めたくなかったパパママは「そんなに悪くなってはいない」「今日たまたま」などと考えてしまっていたので、検査・治療が遅くなったのかもしれません。もっと冷静に、もっと客観的にみて判断すべきでした。
2019年4月の散歩中に突然歩けなくなったので先生に診てもらったところ、触診で腫瘍らしきものを発見してくれました。エコー・レントゲンなどで確認するも特定には至らず。
ただ、かかりつけ病院には毎週火曜日に腫瘍の専門医の診察があり、診てもらえることに。
これはラッキーでした。遠くの病院に行ったりすることなく、いつもと同じ診察室で診てもらえたことは、ナッツくんもパパママも安心できました。
その先生が調べてもなかなか特定できなかったのですが、4回の検査を経て、8月末にようやく「前立腺尿道移行上皮癌」と診断されました。
病名が特定された後は、担当の先生にバトンタッチ。これも大きかった。
担当の先生はナッツくんを10年以上診てくれており、パパママも色々と相談しやすい先生でした。初歩的な質問にも丁寧に答えてくれるし、明確な選択肢を提示してくれる。
先生からの提案は①外科手術②抗がん剤③消炎鎮痛剤、でした。
パパとママが選んだのは③でした。完全なる消去法でした。
①はやはり不安でした。手術や麻酔のリスクや合併症などが怖くて選べませんでした。
②も選べませんでした。副作用、とくに食欲減退や嘔吐などと聞くと不安でした。
「もしも今、あの時に戻って選び直せるなら」と考えても、③を選ぶと思います。
7月からは血尿が出るようになっていました。
最初は、いつもの尿に数滴だけ赤いものが混じる程度でしたが、9月に入ると全体的に赤い尿に変わり、11月に入ると真っ赤な尿が出るときもありました。
見ていて、本当に辛い日々でした。代われるものなら代わってあげたかった。
(ナッツくんは待合室の一番奥がお気に入りでした)
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