その後のご報告 | ナッツと、永遠(とわ)にともに

ナッツと、永遠(とわ)にともに

2005年10月に我が家にやってきたミニチュアダックスフントのナッツくん。
2019年12月1日(日)に14歳で天国へ旅立った後の、パパとママの辛く苦しい日々を敢えて綴っていきます。
「ペットロス」という言葉では簡単に片付けられない毎日です。

直近のブログに書ききれなかったことや、前回のブログ以降の出来事を書いていきます。
長文ですので、お時間ある時に。

11/30(土)
いつもなら、前週に診察予約をしておくのに、今回は予約を忘れた。
朝8:30に病院に電話したところ、なんとか11時で予約を取れた。やはり、週末の朝は混んでいた。

病院の近くに住んでいる、通る度に挨拶するワンちゃんの家の前を通ったら、何故か「ワン!」と吠えられた。とても穏やかなワンちゃんで、吠えるのを初めて聞いた。

11時の診察後、いつもはスケジュールがパンパンの先生だけど、その日は少し空いていたのか「写真が得意なスタッフがいるので、(病院の受付にある)クリスマスツリーの前で写真を撮りませんか?」と言っていただいた。
もちろん、お願いしました。
カメラを前にしたナッツは、やや元気がないもののカメラに眼を向ける時もあり、撮影は順調。
先生からは「後日メールしますね」と言っていただき、病院を後にしました。

帰り道、いつものペットショップに寄り、ナッツが好きそうな「甘栗&焼き芋」を発見して即買い。

早速、帰りの公園であげてみましたが、やはり食べず。



12/1(日)
ナッツくんが旅立った直後、パニックになったパパとママ。
「とりあえず病院に電話を」と思ったパパだけど、スマホの操作方法が分からず電話をかけられない。
電話の履歴や連絡先から探せば良かったのに、なぜか病院HPから。

電話で看護師さんと話しているうちに、少しずつ落ち着いてきました。
もし夜中など、病院が稼働していない時間帯だったら…と思うとゾッとします。
ナッツくんが、時間帯も選んでくれたのかな?

「すぐ来てください」と言われると思いきや、「ナッツくんの状態を教えてください」と言われ、「息をしていない」と伝えると、「前足の付け根にある脈は感じられますか?」「オシッコやウンチが出てしまっていませんか?」と言われ、触ってみると確かに脈は無いしオシッコも出ていた。
今までマットの上ではオシッコなんてしたことのないナッツくんが。
看護師さんからは「残念ながらお亡くなりになっています」と言われました。
「であれば、今すぐに来ていただくよりも、12時くらいに来ていただいた方がゆっくり話もできますし、ナッツちゃんをキレイにしてあげることも出来ます」と言われ、そうすることにしました。

それから出発までの2時間半の間で、「受け入れられない」「信じたくない」気持ちから、徐々に「現実なんだ」「受け入れないと」との気持ちに移ってきました。
そして、ナッツくんにゆっくり色々と話しかけることが出来たので、すぐに病院へ行くよりも良かったのかもしれません。

12時に病院に伺い、まずは看護師さんに今朝の状況を説明。
なかなか言葉が見つからない中、丁寧に聞いてくれました。
また、思い切って火葬の件を相談したら、2箇所のパンフレットを持ってきてくださり、それぞれの特徴も説明してくれました。
「この時期であれば、保冷剤を置けば2日くらいは大丈夫」とのこと。
「明日にでも火葬しないと」と考えていたけど、この言葉で「もう1日一緒にいられる」に切り替わりました。
初心者の我々には、とても有り難かったです。

その後、シャンプーをしていただき、キレイになって戻ってきたナッツ。
手が空いていた先生もドライヤーを手伝ってくれたと聞きました。
肉球にクリームを塗り、鼻・口・お尻に詰物をしてもらいました。
看護師さんからは、自らの実体験として、「毛を少し切って、持っておくと良いですよ」とアドバイス。
なるほど…思いつかなかったな。
でも、絶対に取っておきたいモノ。
教えていただき、ありがとうございました。

帰りがけ、前日に撮った写真データのCDを貰いました。
しかも、可愛いイラスト付き。併設のトリミングルームのトリマーさんが描いてくれたそうで…。

家に帰り、パソコンに入れて見たら、ナッツくんの写真が9枚・パパママとの3ショットが29枚の計38枚が収められていました。
とてもとても「旅立つ前日」とは思えないくらい、ナッツくんは元気にオスマシしています。

また、パパママとの3ショットはかなり貴重。ここのところ、あまり余裕がなく、3ショットを撮ることがなかった。
結果として、ナッツと撮った最後の写真となりました。
ナッツが3歳の時から通っているから、11年通っていて初めて写真を撮ってもらって、それが最後の写真となるとは…。
今になって考えると、不思議ですね。

家に帰ってから、まずはナッツくんを定位置のマットへ。
買ってきたお花を散りばめると、一気に華やかに。
どう見ても、ゆっくり眠っているようにしかみえません。

そして、火葬場の予約。
病院で紹介してもらったセレモニーホールに連絡して、12/3(火)11:30に決めました。9:00か11:30が空いていましたが、11:30に決めました。
当日までの注意点・当日の流れ・見積額などを的確に説明してくれて、安心しました。

夜、病院からお花が届き、感謝を通り越して感激の域に達しました。
この病院にして、本当に本当に良かったと実感した瞬間でした。


12/2(月)
火曜日に気持ちよく休むため、パパは仕事へ。
ママはおウチで、ナッツくんを独り占め。
朝から雨が降り、昼間はドシャ降り。「今日が病院や葬儀だったら大変だっただろうな」と思いながら過ごす。
パパが帰りにお花を買ってきた。
昨日のお花に足したら、更にゴージャスに!

ゆっくりとナッツくんに話しかけ、最後の夜を過ごしました。


12/3(火)
朝起きて、カーテンを開けたママが驚いた。
なんと、かつて見たことないような、大きくてクッキリした虹が!








「動物は虹の橋を渡って天国に行く」という話を聞いたことはあるけど、まさかナッツくんの葬儀の当日朝に虹が出るとは…鳥肌が立ちました。
その後は雲が取れ、快晴に。
ナッツくんは晴れ男だなぁと実感。

ゆっくりと支度し、またまたゆっくりとナッツくんに話しかけ、贅沢な時間を過ごす。もし9:00に予約していたら、味わえなかった時間でした。

病院の前や、よく焼き芋を買ったお店・よく焼き芋を食べた公園や、散歩の度に挨拶してきたお友達犬の家の前を通ったりしてから、セレモニーホールに向かいました。
ゆっくり色々とまわれたので、セレモニーホールからのお迎えサービスもありましたが、レンタカーにして良かった。

セレモニーホールでは、「お別れの部屋」に通され、クレートに入ってきたナッツくんを、パパとママで、籐でできた「天使のゆりかご」に乗せる。
お花を敷き詰め、大好物のどら焼きなどのオヤツも入れ、更にパパとママからのお手紙・3人の写真も入れました。

ただ、「これで本当に最後…」と思うと、冷静ではいられませんでした。スタッフの方がいるのに、号泣…嗚咽…。
気を取り直して、スタッフの方にお願いして3人でパチリ。
その後、スタッフの方は席を外してくださり、3人で最後のお別れ。
思う存分、話しかけたり、撫でたり、チューしたり。
泣くだけ泣いたら少し落ち着き、お互いが、ナッツくんとの最後のツーショット撮影。

そして…ついに…本当に本当のお別れの時。出棺です。
ナッツくんを乗せた「天使のゆりかご」は火葬場の中へ。

その後は待合室に移動し、この後の流れの説明を受け、骨壺などを選び精算。

およそ1時間半後、スタッフの方に案内されて向かうと、そこにはお骨になったナッツくんが。
キレイに並べてくれていました。

丈夫な骨格と健康のお陰で、奇跡的に大きく残ったお骨。
当初は(標準ミニチュアダックスの)4寸の骨壺を予定していましたが、ナッツくんの立派で大きな頭蓋骨は入らず。
スタッフの方からは「骨壺のサイズを変更しますか?それとも崩しますか?」と聞かれました。
「崩す」とは「頭蓋骨を割って骨壺に収める」こと。
実は、前日にパパの会社の同僚の方が体験談として「骨壺は大きいサイズを選ばないと骨を割って収めることになるので、大きいサイズを選んだ方が良い」とアドバイスいただいていたので、すぐに「崩す」の意味が分かりました。
前日夜にこのことを話し合い、「もしそうなったら大きいサイズを選ぼう」と決めていたので、答えは決まっていました。
ただ、もしアドバイスしてもらっていなかったら「崩す」の意味が分からず、動転していたのであまり考えずに「崩してください」と言ってしまったかもしれません。
パパの同僚に感謝感謝です。

代わりに持ってきてもらった(一つ上の)5寸でも収まりそうになく、結局は6寸の骨壺をお願いしました。
後で調べたら、6寸はゴールデンレトリバーのサイズだそうです。

また、ナッツくんといつも一緒にいられるよう、遺骨カプセルキーホルダーも購入。
収骨の際にカプセルに詰めて持ち帰りました。

上(小・白)がママ用、下(大・黒)がパパ用。
当初「カプセルはネットで買って、後日詰めれば良いかな」と思っていたけど、収骨の場で詰めることが出来たので購入して良かった。

セレモニーホールのスタッフの方の心遣いが素晴らしく、気持ちよくナッツくんを見送ることが出来ました。
本当にありがとうございました。

家に帰り、「ナッツくんの骨壺をどこに置くか」色々と考えましたが、やはり「ナッツくんの落ち着く場所が良い」とのことで、いつものケージの前面を取り外し、ナッツくんのコーナーを作って、そこに置くことにしました。

仏壇仏具はこれから選びます。
「お墓」か「納骨堂」か「自宅」かは、落ち着いたらゆっくりと考えようと思っていますが、九分九厘「自宅」になると思います。
ナッツくんは、寂しがり屋さんだったから。

夜、ナッツくんの思い出話が止まらず、睡眠不足。


12/4(水)
パパは仕事、ママはおウチで過ごす。
体力の消耗もあり、早めに就寝。


12/5(木)
パパは仕事。
ママはおウチで過ごし、夕方には散歩へ。ナッツくんと歩いた道を踏みしめてきた。
食欲が少しずつ戻る。
翌日に備え、早めに就寝。


12/6(金)
パパは仕事、ママも仕事。
ママは職場でたくさんの方々から慰めてもらって、気持ちが少しラクに。
同僚の方からお花をいただき、涙。



12/7(土)
ママはナッツくんの「ワン!」の声(?)で起床。
雨が降る中、いつもの時間に散歩へ出発。
もちろん、カプセルに入ったナッツくんも一緒に。

夕方、買い物の帰りに、散歩でよく会ったワンちゃんの飼い主さんにバッタリ会った。(会えた!)
ナッツくんのことをやっと報告できた。
この方以外にも報告したい飼い主が多数いるのですが、なかなか会えず。
ワンちゃん達が散歩する時間帯に、我々がもっと積極的に散歩に出掛けよう。

帰ってから、パパの同僚から貰ったAmazonギフト券で買った「壁掛けフォトホルダー」の写真を選び、壁にセッティング。
一気に華やかになりました。


また、ナッツくんの毛を保管する瓶と、パパとママが持ち歩く小瓶も購入して、中に毛を詰めました。
更に、取っておいた乳歯も、瓶・パパ瓶・ママ瓶に分けて詰めました。

遺骨カプセルとともに、持ち歩きます。


12/8(日)
朝8:45
ナッツくんの骨壺に手を合わせる。
一週間前の記憶が蘇り、号泣。
その後、ナッツくんノート(8月から、その日の様子や、食べたもの・飲んだもの、オシッコ・ウンチの時刻や状態を日記のように記録してきました)を読み、長いようで短かった闘病生活を振り返り。
「緩やかにではあるけれど、少しずつ少しずつ悪化していたんだな」と実感。

その後にお散歩。今日は快晴。
途中、二人でコンビニへ。
何か不思議な感じ。いつもなら、どちらかが外でナッツくんと待っていて、もう一人が買い物していたから。

その他にも、日々のルーチンの中でナッツくんがいなくなったことに気付く。
「朝起きて、ナッツくんをリビングまで抱っこしなくて良いんだ」
「お水を替えなくて良いんだ」
「朝ごはんあげなくて良いんだ」
「散歩に行かなくて良いんだ」
「(ナッツくんが部屋から出ないよう)ドアを閉めなくて良いんだ」
……その都度ナッツくんを思い出します。

家にある物を見ても、ナッツくんを思い出す。よくよく見ると、ナッツくんの物ばかり。
眺めては思い出し、天国に旅立ってしまったことを実感。

あとは、出すゴミが少ないのにも驚いた。
最近は、ペットシーツに加えて、マナーウェアや、食べ残しフードが多かったので。



ナッツくんが天国に旅立って、初めての週末でした。
これまでと違って時間が余ってしまい、あらためて、我が家は「ナッツくん中心」だったことを実感。
特にこの数か月は「病院中心」の週末だった為、ナッツくんがいないとかなり時間を持て余しました。
余った時間は、これからも、ナッツくんとの思い出話をして過ごしたいと思います。


ナッツくんが天国に旅立ってまだ一週間しか経っていませんが、一年以上は経った感覚です。
二人の会話は、相変わらずナッツくんの話題ばかり。
まだまだ時には泣いてしまいますが、家では思う存分泣くことにしました。

大げさではなく「この先どう生きていけば良いのか」と考えてしまいます。
答えはまだまだ出ないとは思いますが、少なくとも「ナッツくんに見られて恥ずかしい行動はしない」を常に心がけていかないと。