前回の記事も参照してくださいね。
https://ameblo.jp/nutritionedutainment/entry-12631066338.html
こんなニュース見たことありませんか?
高速道路で、玉突き事故がありました。3人死亡、5人重傷、病院へ運ばれて、一命をとりとめましたが、重体です。
簡潔に淡々とまとめられたニュースの向こうに、患者さんひとりひとりのストーリーが繰り広げられています。
上記のような場合、大抵最寄りの総合病院(STAC)に運ばれて、救命治療を受けます。患者さんによってはそこから回復して、自宅に帰る道のりを踏みます。
一方、意識が戻らない、ライフサポートを外せない場合、複雑で度重なる手術後等は、患者さんの容態を様々な医療従事者のモニタリングによって、どんな治療計画の方向に持っていくかを手探りしていくことになります。
さあ、一命をとりとめた。まだ容態が安定しない、今後(の治療)はどうする?
延命治療?
リハビリ?
緩和ケア?
在宅医療?
介護施設?
LTACはそれを考える所なんです。
私が務める病院は、呼吸器系の病院です。段階的に人工呼吸器のサポートを外して、自発呼吸にリハビリをしていくことが目的です。だいたい既往歴の病気があるので、ひとりひとりがケースバイケースです。
健康であれ、闘病中であれ、生きている限り私たちは栄養が必要。私たち臨床栄養士は患者さんの病状、認知レベル、生活活動強度レベル、個人の考えや宗教、家族、などを踏まえて、どうやったらベストな栄養を提供できるのかを計画実行しています。
コロナウイルスで、呼吸不全になって、たくさんのチューブやモニタリングラインをつけられた患者さんのニュース映像を見た事があると思います。
呼吸器不全、腎不全、心不全などを併発した、多臓器不全の患者さんも多くいます。
ここでの『栄養』はヘルシーとかナチュラルとはかけ離れた、闘病中に生きる為に、命を繋ぐための『栄養』なんです。