あれっ、ナンナンどうしたの❓
血液検査の結果で何か気になるところでもあった❓
なるほど・・・フェリチン以外の数値はどうなってる❓
検査結果を見るときは、フェリチン以外も見ないと意味が無いよ
例えば、これとかこれとか。この数値だけ上がってたりしたら、なんかおかしいと思った方が良いね
栄養療法を独自で行っていた方の中には、
フェリチンは上がったけど体調が悪いまま
という状態になっている方が見受けられます。
主に、ネット情報を参考に海外サプリメントなどを使用していた方で、「体調が一向に良くならないからケンビックスの血液検査を受けた」という場合にこのような状態になっている場合が多いですね。
この場合、フェリチンは高いけどその他の貧血関連項目の値が何かおかしいという状況になっています。
もし、これを読んでいる方で「フェリチンは上がったけど体調が良くならない」場合は、フェリチン以外の貧血関連項目に何かおかしな点が発生しているかもしれません。
心当たりがある方は、今回ご紹介するポイントを是非チェックしてみてください。
まず、代表的な貧血関連項目には、「赤血球数」「ヘモグロビン」「血清鉄」「不飽和鉄結合能」「血清フェリチン」があります。
分子栄養学では、それぞれが次のような数値の範囲になっている事が理想です。
- 赤血球数 RBC 430~500万
- ヘモグロビン HB 13.0 ng/mL
- 血清鉄 Fe 60~100μg/dL
- 不飽和鉄結合能 UIBC 250~300μg/dL
- フェリチン 125 ng/mL
フェリチンが上がったけど調子が悪いという方の中には、赤血球数がやたら高い・またはやたら低い、ヘモグロビン値がやたら高い・またはやたら低いなど、数値におかしな点が含まれている場合があります。
まずは、これら数値をチェックして高すぎたり低すぎたりする項目が無いかチェックしてみてください。
それぞれ数値の特徴によって、現在からだがどのような状態になっているのか、行うべき分子栄養学的アプローチも変わってきます。
赤血球数・ヘモグロビン値、血清鉄が高く、不飽和鉄結合能が低い場合
まず、赤血球数やヘモグロビン値が分子栄養学的な基準値よりもかなり高く、不飽和鉄結合能が低くなっている場合です。
例えば、
- 赤血球数 RBC 600万〜
- ヘモグロビン HB 15.0 ng/mL〜
- 血清鉄 Fe 120μg/dL
- 不飽和鉄結合能 UIBC ~200μg/dL
- フェリチン 150 ng/mL
のように、赤血球とヘモグロビンがやたら高く、不飽和鉄結合能が低くなっているパターンがあります。
このような場合、もともとフェリチン値も低い場合があり、鉄サプリメントを飲むとフェリチン値は上がります。
しかし、フェリチン値が上がっても体調としてはあまり変化は感じられません。
この理由は、フェリチン値の低下以外にも、その他に原因があるためです。具体的には、赤血球やヘモグロビンが高く、不飽和鉄結合能が低い場合は、タンパク質不足、脱水、ストレスによる血液濃縮を疑います。
タンパク質が不足すると体内の水分をスポンジのように保持するタンパクが不足して脱水が起こります。脱水が起こると、血液が濃縮して赤血球やヘモグロビン値などの数値が上昇しているように見えます。
ですので、このような場合は酸化ストレスの改善、炎症の改善、タンパク質補給の見直し、食生活や生活習慣の見直しなど、総合的にアプローチしていくことが必要です。
特に肝臓の状態や脂質代謝、糖代謝などにも異常が無いかを確認してみてください。タンパク質を十分に補給してもタンパク質不足が続く場合は、感染や炎症、脂質や糖の代謝異常など、様々な原因が関係している場合があります。
身体全体を検査して、根本からアプローチしてみて下さい。
血清鉄が低く、不飽和鉄結合能が高い場合
続いて、赤血球やヘモグロビン、血清鉄が低く、不飽和鉄結合能とフェリチン値が高い場合です。
例えば、
- 赤血球数 RBC 400万
- ヘモグロビン HB 11.0 ng/mL
- 血清鉄 Fe 40μg/dL
- 不飽和鉄結合能 UIBC 400μg/dL
- フェリチン 150 ng/mL
のように、不飽和鉄結合能とフェリチンだけが高くなっているようなパターンがあります。
この場合、フェリチンがあっても鉄がうまく利用出来ていない状態と見てとれ、いわゆる
鉄の利用障害
と言われる状態です。
通常の鉄代謝では、貯蔵鉄であるフェリチンは、必要に応じて不飽和鉄結合能に結合して血清鉄に変わります。この流れが正常だと、フェリチンが不飽和鉄結合能に結合した分、不飽和鉄結合能の数値が減って血清鉄が上昇します。
しかし、この流れが正常に出来ていない場合、鉄を運ぶトラックである不飽和鉄結合能と貯蔵鉄であるフェリチンだけが体内で過剰になり、数値が上昇していきます。
この鉄の利用障害が起こる原因としては、感染症や悪性腫瘍、リウマチやアトピー・アレルギーなど慢性炎症性の疾患が関わっていることが考えられます。
この場合、貧血改善と同時に鉄の利用障害を改善していくことが必要です。人によって鉄の利用障害の原因が異なることから、検査を受けて適切なアプローチを行って下さい。
また、全体的に数値が低い場合は、消化吸収能の低下による栄養欠損も考えられます。この場合は、胃腸の状態に異常が無いか、タンパク質の摂り方やアプローチに問題が無いかを見直すことも必要です。
この他、MCVやヘマトクリット、総タンパクやアルブミン、CRPなど様々な項目もチェックを。
ザックリとですが、以上のようなパターンが、「フェリチンは上がったけど体調が良くならない」状態です。
もし、鉄サプリを飲んで「フェリチンだけが上がっていく」ようでしたら、
何かがおかしい
と思ってください。
フェリチンはあくまで「貯蔵鉄」を表す指標ですので、実際にはフェリチンがヘモグロビンや赤血球など身体を作る材料として使われなければ意味がありません。
分子栄養学を実践する際は、フェリチン値だけを見るのでは無く、きちんと鉄が体内で利用されているか?を見ていく事が大切です。
また、今回は解説していませんが、貧血関連項目にはMCVやヘマトクリットなどの項目もあります。これらも同時に参考にし、適切な分子栄養学的アプローチ行う事が必要です。
フェリチンが上がっているのに調子が悪いなと感じている方は、フェリチン値以外の検査項目に何か問題が無いか、鉄が利用出来ていない根本原因はないかなど、検査を受けて調べてみてください。
貧血には必ず原因があります。単に鉄を補給するのでは無く、貧血となった根本原因からアプローチしていきましょう。
そうだね。分子栄養学を実践する際は、フェリチン値も含めた身体全体を見ていくことが大切だよ。フェリチン値だけが上がっていく場合は、何かおかしいと思った方が良いね
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