何してるの❓
いや・・・グルテンフリー・カゼインフリーは分子栄養学の基本じゃ無いよ。アレはただの「手段の1つ」だね
それは間違った認識だね。毒物だから避けるんじゃ無くて、「避ける必要があるから避ける」だけなんだ。逆に、避ける必要が無ければ避ける必要は無いよ。
分子栄養学で実践する内容の1つに、「グルテンフリー・カゼインフリー」があります。
ご存じの方も多いと思いますが、「グルテン」とは小麦に含まれるタンパク質、「カゼイン」とは乳やチーズ、ヨーグルトに含まれるタンパク質のことです。
この小麦や乳製品を避けていくのが「グルテンフリー・カゼインフリー」です。
なぜ避けるのかというと、これらタンパク質は消化がしにくいため、未消化のまま体内に侵入すると、アレルギーやアトピーなど様々な体調不良の原因となるリスクが高いためです。
アレルギーやアトピーなど不調を抱えている方の中には、「リーキーガット症候群」という腸粘膜細胞に隙間や穴が空いて毒素や細菌などが体内に侵入しやすくなっている状態になっている場合があります。
本来、腸粘膜細胞同士は強く結びついていて、未消化物や毒素、細菌などが体内に侵入しないようバリア機能が維持されています。
このようなバリア機能が低下している場合に、グルテン・カゼインを摂取してしまうと、十分に消化出来なかったタンパク質が腸から漏れて体内に侵入し、アトピーやアレルギーの悪化など体調不良のリスクが高まってしまいます。
このようなリスクを避けるため、小麦食品やカゼインを含む乳製品の摂取は避けるよう言われていることがあります。
このように言われていると、グルテンフリー・カゼインフリーは分子栄養学の基本だと思ってしまいますよね。
ですが、グルテンフリー・カゼインフリーは分子栄養学の実践において基本ではありません。
あくまで、必要な方のみ行う手段の1つです。つまり、全員が全員行わなければならない、というわけではないですね。
どういう事かというと、そもそもグルテンフリー・カゼインフリーは
- 消化機能が低下している
- リーキーガット症候群がある
- アトピーやアレルギーなどを抱えている
- お腹の不調を抱えている
など、特定の条件に当てはまる人のみ推奨される実践内容です。これらに当てはまる方は消化吸収能が低下している恐れが高いことから、グルテン・カゼインを含め、肉などのタンパク質全般の摂取には特に気を遣う必要があります。
例えば、ホエイプロテインを飲むとお腹の調子が悪くなる、肉を食べると臭いおならが出る、お腹が張る、下痢と便秘を繰り返すなどの症状がある場合、消化吸収能はかなり低下しているものと推測できます。
このような場合には、消化の必要ない「アミノ酸」でタンパク質を補給したり、消化酵素を足したりなど、消化吸収能の状態に配慮した栄養アプローチを行う事が必要です。
当然ながら、タンパク質の中でも消化しやすい部類に入る「ホエイプロテイン」ですら満足に消化吸収出来ない場合、その他の消化しにくいタンパク質はさらに消化吸収出来ないことになります。
この場合、ホエイよりも消化しにくいグルテンやカゼインを避けることは、アプローチとして有効です。
具体的には、タンパク質を評価する基準の1つに「DIAAS 消化可能必須アミノ酸スコア」というものがあります。
このスコアは、食品に含まれる必須アミノ酸の量だけで無く、それらが小腸でどれだけ消化吸収されるかを考慮に入れた指標のことです。
例えば、タンパク質を評価する基準に「アミノ酸スコア」があります。このアミノ酸スコアが100だったとしても、それがどれだけ消化吸収されるかは別問題になります。
つまり、AとBの食品があったとして、この両方ともアミノ酸スコア100だったとしても、Aは消化吸収率が低くてDIAASが低く、Bは消化吸収率が高くてDIAASが高いみたいな違いがあるんですね。
上の画像でも分かるように、ホエイプロテインはアミノ酸スコアやDIAASの観点から見ても、トップクラスに消化しやすく有用なタンパク質です。
対してカゼインはホエイと比べて消化しにくく、グルテンは更に消化しにくいタンパク質になります。
このような観点からも、ホエイが十分に消化吸収出来ない場合、カゼインやグルテン、肉などはより消化に負担がかかることが分かりますよね。
つまり、グルテンフリー・カゼインフリーの実践が必要かどうかを判断する1つの基準として、
- ホエイプロテインが問題なく飲めるか
- 肉が問題なく食べられるか
で判断することが出来ます。
ホエイプロテインや肉を摂取して何かしら問題がある場合、グルテンフリー・カゼインフリーはしばらくの間実践するのがオススメです。
また、消化吸収能が低下していてアミノ酸を摂取している場合も、グルテンフリー・カゼインフリーはした方が良いですね。
反対に、ホエイプロテインが問題なく飲める場合や、肉も問題なく食べられる場合、特にグルテンフリー・カゼインフリーを実践する必要はありません。
また、乳製品や小麦食品を食べても特に問題が無い場合も、グルテンフリー・カゼインフリーは行う必要がありません。
これらタンパク質も、消化しにくいですがしっかりと消化吸収出来るならむしろ有益です。
カゼインもタンパク源としては有用ですので、選択肢の1つとして取り入れていきましょう。
このように、グルテンフリー・カゼインフリーは必要がある場合にのみ、取り入れていく手段の1つです。体調が悪いときには一時的にグルテンフリー・カゼインフリーを行う事はあっても、体調が良くなってきたらグルテンフリー・カゼインフリーは卒業してください。
避け続けることが重要なのでは無く、何でも食べられるようになることが大切です。正しい分子栄養学を実践していれば、徐々に何でも食べられるようになっていくはずです。
グルテンフリー・カゼインフリーが必要な方は、グルテンフリー・カゼインフリーを行いながら正しい分子栄養学を実践していってください。
注意したいのは、自分にとってグルテンフリー・カゼインフリーが必要かどうかも分からずに実践してしまったり、やめ時が分からなくてズルズルと続けてしまったり、むしろグルテンフリー・カゼインフリーの実践が目的になったりしている場合があります。
酷い場合には、グルテンフリー・カゼインフリーを実践していることを人に自慢したり、グルテン・カゼインを摂取している人を見て馬鹿にしたりするようになってしまっている人もいます。
これは非常に危険です。
グルテンフリー・カゼインフリーは、「やればやるほど健康になれる」というようなものではありません。ましてや、一生続けるものでもありません。
このあたりをよく知らずに迷子になっている方を見かけます。
自分にとって必要かどうか、何を実践すべきかは、血液検査など自分の状態で判断する事が重要です。答えはネットの情報では無く、あなたの体の中にあります。
グルテンフリー・カゼインフリーがやめられない、やめたら怖いなど、漠然とグルテンフリー・カゼインフリーを実践し続けている方は特に注意して下さい。
それは間違った分子栄養学を実践している可能性が高いです。
グルテンフリー・カゼインフリーは分子栄養学の基本でも何でもありません。もう一度初心に戻って正しい分子栄養学を学び、実践していきましょう。
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