
ホエイプロテインはねー、原料の「乳」の質やホエイ(乳清)の種類、精製方法なんかで変わってくるよ。
みんな同じように見えるけど、成分や機能性なんかに大きな違いがあるんだ。

ホエイプロテインの見分け方の一つは、「価格」だね。このあたり、何が違うのか教えてあげるよ
ホエイプロテインには、1Kgで数千円程度の物から、一万円を超える物まで様々な種類が販売されています。
同じ物で価格が違うだけなら、なるべく量が多く入って安いものを選びたいですよね。ですが、ホエイプロテインは価格によってその質には大きな差があります。
具体的に、高いプロテインと安いプロテインでは何がどう違うのでしょうか?
今回はホエイプロテインに大きな価格差が存在する理由と、そのカラクリを解説します。
まず、ホエイプロテインの品質は原材料の品質に大きく左右されます。品質が高い原材料ほど価格が高く、品質が低い原材料は価格が安くなる傾向にあります。
このホエイプロテインの品質、価格を決定づける要因はいくつかあり、その主な要因が以下の6つです。
・使用している乳の品質
・ホエイ(乳清)の製法
・精製の違いと度合い
・加工の有無とその方法
・品質検査など製造管理体制
・流通・プロモーションにかかる費用
① 原料となる「乳」の質と種類
ホエイプロテインは、ご存じの通り牛乳を使用して作られています。この牛乳にも価格差があり、乳牛の種類や餌などの飼育方法によっても違いが出てきます。
例えば、飼育方法の主な違いとして「グラスフェッド(牧草飼育)」と「グレインフェッド(穀物飼育)」があります。
グラスフェッド(牧草飼育)とは、牧草を主食として育てた牛のことで、広大な牧草地でイネ科やマメ科などの牧草を食べながらのびのび育てられている牛さんのことです。
このグラスフェッドで育てられた牛から搾った牛乳は、一般的に「グラスフェッド牛乳」と呼ばれ、「グレインフェッド」より栄養価が高いとされています。飼育に手間がかかるため、その牛乳を原料とするホエイプロテインは高価になる傾向があります。
対してグレインフェッド(穀物飼育)とは、穀物を主食として育った牛の事です。一般的に牛舎の狭い空間内で育てられ、早く成長させるためにトウモロコシや大豆などの穀物を与えて育てます。
飼育効率が良く、牛乳の大量生産が可能であるため、グラスフェッドに比べて安価なホエイプロテインの原料となります。
また、これ以外にも牛の健康状態や環境にも左右されます。牛は暑さに弱く、暑すぎると餌を食べなくなって乳生産量・栄養価が低下します。
一昔前に日本でも真夏の暑さに耐えられず熱中症となって牛さんが死んでしまうという状況が発生しました。
乳の質は酪農環境や牛の健康状態にも左右されるので、酪農環境に適した土地や国で育てられているかもポイントです。
② チーズホエイプロテインとアシッドホエイプロテインの違い
牛乳からホエイを分離する方法によって、大きく2種類のホエイプロテイン原料ができます。この製法の違いも、価格差が生じる大きな要因の一つです。
具体的には、牛乳からチーズを作る際に得られる「チーズホエイプロテイン」と、遠心分離された生乳を酸性化することで、カゼインから分離してつくる「アシッドホエイプロテイン」の2種類あります。
チーズホエイプロテイン (cheese Whey Protein):
一般的に流通しているホエイプロテインのほとんどは「チーズホエイプロテイン」で、チーズを製造する際の副産物であるチーズホエイから作られています。チーズは主に生乳に乳酸菌やレンネットを添加することで作られますが、その時に生成される乳清がチーズホエイです。世界的に流通しているホエイプロテイン原料の8割以上がこのタイプと言われています。
このチーズホエイを限外濾過(UF膜)によって濃縮し、粉末化させることで「ホエイプロテインコンセントレート(Whey Protein Concentrate:WPC)」が作られます。
このWPCからさらに精密ろ過(MF膜)またはイオン交換法により乳脂質や乳糖などを極力取り除き、よりたんぱく質含有率を高めたものが「ホエイプロテインアイソレート(Whey Protein Isolate:WPI)」です。
チーズホエイは大量生産される事に加え、安定供給が見込めるため、チーズホエイから作られるWPC、WPIは価格が安価になる傾向があります。
一般的にチーズホエイを原料としているWPCは価格が最も安く、次にWPIが続きます。これは、WPIはWPCに比べて精製の工程が多くなるためです。
アシッドホエイプロテインは、製造工程の違いからチーズホエイ由来の一般的なホエイプロテイン(チーズホエイプロテイン)と比べ、ホエイたんぱく質の成分である「β-ラクトグロブリン」や「α-ラクトアルブミン」の比率が高くなっています。
これにより、「分岐鎖アミノ酸(BCAA)」 と呼ばれるロイシン・イソロイシン・バリンの3種のアミノ酸や、リジンなどの「必須アミノ酸( EAA)」の含有率が、チーズホエイプロテインよりも高いという特徴があります。
また、チーズホエイプロテインには、チーズを製造する際に出来るロイシンやリジンの含有率の低い「cGMP」というカゼイン由来の成分が含まれるのに対し、アシッドホエイプロテインには含まれません。
そのため、アシッドホエイプロテインは、チーズホエイプロテインと比べて必須アミノ酸やBCAAの含有量が高く、同じグラム数で比較しても栄養価が高くなっていることが特徴です。
③製造方法と純度の違い(WPC, WPI, WPH)
上記で得られたホエイプロテインの原料は、濃縮や精製、粉末化の工程を経てホエイプロテインとなります。この製造工程にはホエイプロテインコンセントレート(WPC)やホエイプロテインアイソレート(WPI)などがあり、それぞれ含まれる成分や特徴が異なります。
この製造方法と純度の違いによってタンパク質の純度や吸収速度に違いが生じ、これが価格に大きく影響します。以下、それぞれの違いと特徴を簡単にまとめます。
WPC (Whey Protein Concentrate) - 濃縮乳清タンパク質:
ホエイをろ過膜処理(限外ろ過など)によって濃縮し、水分や乳糖、脂質などを部分的に除去したものです。
特徴:
- タンパク質含有量: 約70~80%程度。
- 最も一般的な製法で、製造コストが比較的低いため、安価
- 乳糖、脂質、炭水化物、一部のビタミンやミネラルが残っている。
- 風味があり、溶けやすいものが多い
- 乳糖が残っているため、乳糖不耐症の方はお腹を下す可能性がある。
- 脱脂が十分に行われていないものは、脂質が酸化している恐れがある
WPI (Whey Protein Isolate) - 分離乳清タンパク質:
WPCをさらに精密ろ過(イオン交換法やマイクロろ過など)することで、乳糖、脂質、炭水化物をより多く除去し、タンパク質の純度を高めたものです。
特徴:
- タンパク質含有量: 約85~90%以上。
- WPCよりも製造工程が複雑でコストがかかるため、高価。
- 乳糖や脂質がほとんど除去されているため、乳糖不耐症の方でも安心して飲める場合が多い。カロリーも低め。
- その分WPCに残っていたビタミンやミネラルも除去されて少なくなっている。
- 吸収速度は、WPCより速い傾向がある。
- 味は比較的あっさりしている。
WPH (Whey Protein Hydrolysate) - 加水分解乳清タンパク質:
WPIをさらに酵素で加水分解し、タンパク質をより分子の小さいペプチドの状態にしたものです。
特徴:
- タンパク質含有量: 約90%以上。
- 最も製造工程が複雑で、非常に高コストなため、3種類の中で最も高価。
- ペプチド化されているため、体への吸収速度が最も速い。
- 分子量が小さいため、アレルギー反応のリスクが低いとされている。
- 加水分解の過程で苦味が生じやすい傾向があり、WPCやWPIと比べて味が劣る場合がある。
これらの製造方法の違いによって、プロテインの価格帯は大きく変わります。一般的に、WPC、WPI、WPHの順で価格が上がっていきます。
また、乳清(ホエイ)からWPCに濃縮、粉末化する過程では、熱風をかけて乾燥させます。この際に生産効率を重視して高温で大量に製造しているのか、それとも品質を高めるためにゆっくり乾燥させているかでも価格は変わってきます。
例えば、ホエイに含まれるβラクトグロブリンなどは熱に弱く、加熱をすると変性して消化しにくくなってしまいます。これは例えるなら、生卵を茹でるとゆで卵になってしまうみたいな感じです。
高温で乾燥させているホエイプロテインは、水に溶けにくくなりダマになりやすくなる、体内での消化・吸収効率が低下する、熱に弱い栄養素が失活する、風味が低下するなどの影響が起こります。
このような製法のWPCは、より安く作れるという特徴があります。
反対に、高価なWPCやWPIは、低温で時間をかけてゆっくり乾燥させる工程を経ている物があります。こちらは水に溶けやすい、体内での消化吸収率が良い、栄養価が維持されている、風味が保たれているなどの特徴があります。
パッケージに「WPC」や「WPI」と書かれていても、その見えない工程の違いによって、価格や品質にも差があることを考慮することが大切です。
④サプリメント会社の加工と付加価値(加工の有無とその方法)
WPCやWPIなどで製造されたホエイプロテイン原料は、そのままだとドロドロしていたり風味が悪かったりして、多くの人が手軽に飲める状態ではありません。
そのため、サプリメント会社やプロテイン会社では、仕入れたプロテイン原料に味付けや溶けやすさの改善など様々な加工を施しています。この加工の有無やその方法によっても、価格は変わってきます。
例えば、プロテインには多種多様なフレーバー(チョコレート、バニラ、ストロベリーなど)がありますよね。この味付けの開発にはコストがかかります。特に、天然由来の香料や色素を使用したり、高品質なココアパウダーなどを使用したりすると、さらに価格が上がります。
また、人工甘味料不使用や、より自然な風味を追求する製品も、コストがかかる傾向があります。反対に、安価な人工甘味料などで味付けされている物は価格が安くなる傾向にあります。
このほか、プロテインを水に溶けやすくするための加工にもコストがかかります。プロテインによっては、水に溶けにくい、ダマになるなどがあり、これらをダマになりにくく、水に溶けやすいように加工する技術も開発コストや製造コストに影響します。
このような加工がされているものほど価格が高くなりますが、そのぶん味や飲みやすさも上がります。
これ以外に、プロテインによっては、製品の付加価値を高めるためにBCAA、HMB、クレアチンなどのアミノ酸や、ビタミン、ミネラル、消化酵素などの機能性成分が配合されているものがあります。
このような高価な原料を多く配合するほど、製品価格も高くなります。
⑤品質検査など製造管理体制
製造されたホエイプロテインは、異物の混入が無いかなど様々な品質検査が行われて出荷されます。この品質検査や製造管理体制の違いも、プロテイン価格に影響します。
例えば、乳は天然由来の原材料を使用しているため、場合によっては残留農薬や重金属、薬品成分などが含まれている可能性があります。特に、「グラスフェッド(牧草飼育)」と「グレインフェッド(穀物飼育)」ではグラスフェッドのほうが重金属の含有量が高いリスクがあります。
これは、土壌に含まれる重金属が牧草中にも含まれ、それを牛が食べる事で重金属が蓄積しやすくなるためです。
これらの汚染が無いか、仕入れたホエイプロテイン原材料ごとに残留農薬検査や重金属検査などを行うと、非常にコストがかかります。
コストを抑えるためにこれら検査を省くことも出来ますが、安全性には懸念が残ります。消費者が安心してプロテインを摂取出来るようにするためにも、品質検査や品質管理は重要な要素です。
また、使用しているホエイプロテイン原料が、「規格化」されている原料を使用しているかも品質と価格に影響します。
規格化とは、特定の成分の含有量を一定の基準で保証する、または特定の成分を強調して表示することです。
例えば、BCAA(分岐鎖アミノ酸)の含有量を保証している、特定の必須アミノ酸の含有量を保証している、ホエイプロテインのタンパク質含有量を、製品ごとに一定の基準で保証しているなどです。
最初に解説した様に、乳は天然由来の原材料なので、牛の健康状態や食べた餌、飼育方法、季節など様々な要因で乳に含まれる栄養価は変化します。この乳をそのまま使うと、ある時期は栄養価が高いけど、ある時期は栄養価が少ないというようなバラツキが生じてしまいます。
また、物によっては、袋に詰められたプロテインの上の方をスプーンですくうと栄養価が少なく、下の方になるほど栄養価が高くなるみたいなバラツキが生じることもあります。
このようなバラツキに対し、特定の成分の含有量を一定の基準で保証しているホエイプロテイン原材料を使用しているか、品質管理が行われているかどうかも、価格が高くなる原因の1つです。
この他、マーケティングにかけるコストや、大量に生産しているなどの製造量、梱包材料とパッケージデザイン、国際情勢と為替レートなどにも影響を受けます。
広告宣伝に有名人を起用していたり、有名アスリートが監修していたり、高品質なパッケージやデザインが使用されていると価格が高くなる傾向にあります。
まとめると、プロテインの価格にピンキリがあるのは、上述したような要因が複雑に絡み合っているためです。そのため、高いプロテイン=ぼったくりとも言えませんし、安くて量が多い物=良い物とも言えません。
プロテインには、見えない部分でコストがかかっており、品質や栄養価にも違いがあります。プロテインを選ぶ際は、このような「違い」をよく理解して自分に合った物、必要な物を選びましょう。
特に、プロテインを飲むとお腹が緩くなる方、プロテインを飲んでいてもなかなかアルブミン値が上がっていかない方は、乳糖が極力少なくBCAAや必須アミノ酸などの含有量が多い「アシッドホエイプロテイン(WPI)」がオススメです。
プロテインを飲んでもそれがきちんと消化・吸収されて利用されなければ意味がありません。特にBCAAはアルブミンを作る上でも必要なアミノ酸です。
今飲んでいるプロテインが合わないと感じている方や、なかなか消化吸収・利用されていないと感じている方は、是非プロテインの質を変えてみてください。

そうだね。それによって栄養価や吸収率、味なんかも変わってくるよ。プロテインは身体を作る材料として使われて初めて意味があるから、消化吸収や利用効率が良いプロテインを選ぶことがポイントだね。
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