かなり前から言われていましたが、乳児のビタミンD欠乏が増えているとして問題になっています。
これは乳児だけに限らず、そもそも母体の栄養状態が悪化していることがそもそもの原因として言われていますね。
例えば、複数の「妊産褥婦の血中ビタミンD濃度に関する論文」を参考に検討した血中ビタミンD濃度の平均値では、血中ビタミンD濃度(血中25OHビタミンD濃度)が20〜30ng/mlを下回っている方が殆どであったという結果になっています。
そもそもの母体がビタミンD不足の状態なので、生まれてくる赤ちゃんもビタミンD不足で生まれてきてしまう、というわけです。
当然ですが、赤ちゃんはお母さんから栄養を受け取っているため、お母さんがビタミンD欠乏の状態であれば赤ちゃんもビタミンD欠乏になります。
この影響は生後10年近く残存するという報告があり、SGA児(標準的な身長や体重に比べて小さく生まれた新生児)になりやすくなる、アレルギー疾患になりやすくなる、くる病を発症しやすくなるなど赤ちゃんに大きな影響を与えてしまうことが分かっています。
ニュースなどでは「くる病」になるリスクくらいしか紹介されませんが、その後の成長障害やアトピー・アレルギー疾患のリスク上昇は、お子さんの人生においてかなりのリスクです。
胎児期のビタミンD不足の影響は、生まれてからも10年近く残存するという報告があります。生まれてきてから慌てて乳児にビタミンDを摂取させるのでは遅いんですね。
なので、赤ちゃんが健康的に生まれてきて健康的に育つためには、是非とも妊娠前から積極的に母体の栄養状態を整えておくようにして下さい。
で、このようなビタミンD不足の問題は、乳児や妊婦に限った話しではありません。児童〜お年寄りまで、幅広い世代に当てはまることです。
例えば、最近の小学生では、約4割の子供が「近視」になっていると言われています。
これはスマホやタブレット等のデバイスが普及し、授業で使われるようになった事と、これらデバイスの使用によって外で遊ぶ機会や時間が減少していることが原因と言われています。
外で遊ばずにずっと屋内でスマホやゲームをしている時間が多いので、近視のリスクが上がっているそうなんですね。
そして、これはビタミンD不足とも関係があります。ビタミンDは日光を浴びることで皮膚から合成出来るのですが、このような生活習慣の変化によってもビタミンD不足が起こります。近視の進行とビタミンD不足は、同時に起こっているわけです。
加えて、極めつけは給食栄養の格差が開いていること。
最近では「給食の無償化」を行う動きが出てきましたが、これによって給食の質が下がるなど給食栄養の格差が開いています。
例えば、財政が厳しい自治体では、「サケ」の代わりにサメや深海魚を使って給食費を抑えているようです。
僕もスーパーに行くと思いますが、サケがやたら高くなったと思います。一昔前は一切れ100円くらいで手に入りましたが、今ではそんな値段では手に入らなくなりましたね。
そんなサケですが、ビタミンDが多く含まれている食材として有名です。
現代人にビタミンDが不足した原因は、このサケやサンマ、イワシなどの魚を食べる量が減ったことが原因の1つとして言われています。例えば、まいわし一尾分(80g)でビタミンD 32㎍、鮭一切れ(80g)に25.6㎍含まれているとされています。
このようなビタミンDを豊富に含む食材が、サメなどの深海魚に置き換えられてしまっていると。
食品データベースで調べたところ、「あぶらつのざめ」100グラムに含まれるビタミンDは、たったの1㎍、「よしきりざめ」100グラムに含まれるビタミンDは0㎍でした。
鮫の切り身は、ビタミンDがほぼ入っていない食材です。(ちなみに鮫の肝油にはビタミンDが多く含まれています)
このような食材に置き換えられると、給食でも十分な栄養はとれません。しかも、スマホやタブレットの使用で殆ど屋内で過ごすとなると、ますます子供達のビタミンD不足が進行していってしまいます。
これでは子供達の栄養状態と健康状態が心配になりますね。乳児〜子供の栄養状態は、かなり危機的な状況になっているんじゃないかと推測しています。
成長期の栄養欠損は心身共に深刻な影響を与えてしまうので、早急な改善が急務です。
で、このような子供達の栄養状態を改善するには、やはり親が鍵を握っています。
親が率先して栄養や食育などを学び、改善していくしかありません。
スマホやタブレットを買い与えるのも親であり、それを子供がどれくらい利用するかの権限も親が握っています。
子供にどのような食事を食べさせるのか、栄養状態の管理や健康状態の管理も親が握っています。
学校給食にも学校の授業にも頼れない今、子供の生活習慣の改善と、栄養状態の改善、教育を行っていけるのは親しかいません。
子供の健全な発育と健康状態のためにも、是非親が率先して栄養について学び、親自らが手本となるよう実践していってください。
分子栄養学は、そのための助けとなるはずです。是非、利用してみてください。
それでは
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