はる かおる
 

ねぇ、ナンナンは分子栄養学ってどんなものか説明出来る❓

 

ナンナン
 

うん、出来るよ❗

栄養が不足してると色んな不調が起こるから、食事を改善して病気を治す療法でしょ❓ 高タンパク低糖質が基本で、ボーンブロススープなんかが有名だよね❗

 

はる かおる
 

うーん、それは分子栄養学じゃなくてただの栄養学だね

 

ナンナン
 

えっ💦

じゃあ、不調に対して特定のサプリメントを使って治す療法❗ 貧血をサプリメントで改善すれば不調は何でも改善出来るんでしょ❓❓

 

はる かおる
 

それは、ニセ分子栄養学だね。いわゆる「なんちゃって分子栄養学」と呼ばれているものだよ

 

ナンナン
 

うっ・・・・

じゃ、じゃあ、低血糖症の改善にハチミツペロペロするやつ❗

 

はる かおる
 

それは、対処療法。分子栄養学でも何でも無いよ。

 

ナンナン
 

なら、どういうのが分子栄養学だっていうのさ・・・💧

 

はる かおる
 

うーん、実は、ナンナンに限らず殆どの人が分子栄養学について間違った情報と認識を持っているんだ。みんなが認識している「分子栄養学」は「ただの栄養学」や「ニセ分子栄養学」の類いで、正しい分子栄養学を理解している人や情報ってほとんどないんだよ。

 

 

あなたも普段から目にしているであろう「分子栄養学」に関する情報。インターネット上では、様々な人達が分子栄養学に関する情報発信を行っています。

 

分子栄養学は、アトピーやアレルギーの改善、うつなどのメンタル疾患や発達障害、低血糖症、起立性調節障害など様々な不調の改善に役立つと言われています。そのため、これら不調を改善するために分子栄養学を取り入れる方も多くなってきました。

 

しかし、中には全く分子栄養学とは関係ないものや、ただの栄養学を「分子栄養学」だと勘違いして発信された情報も多く見受けられます。

 

 

例えば・・・

 

  • アトピーやアレルギーの改善にボーンブロススープがいい
  • 現代人は糖質過多だから、低糖質・高タンパク食がいい
  • 食事の改善だけで必要な栄養素が摂れる、分子栄養学が実践できるとしているもの
  • 分子栄養学的な食事が出来るとして公開されている料理のレシピ

 

これらは、分子栄養学ではなく、ただの栄養学です。

 

 

分子栄養学は、単に足りない栄養を食事から補うものではありません。分子栄養学では消化管である口、胃、小腸や大腸、胆嚢などの状態や、酵素の量、働き、ホルモンや自律神経など身体の代謝全般と、個人個人の状態や病態を考慮して栄養補給を行います。

 

対して一般的な栄養学では、消化管の状態や自律神経、ホルモンや代謝の異常などの病態や個人差は考慮しません。

 

また、分子栄養学では消化、吸収した栄養素が血液に運ばれて実際に利用されるまでを考慮しますが、一般的な栄養学では栄養素を摂取するだけに留まっています。

 

つまり、

 

「このような病気はこの栄養素の不足が関係しているから、そうならないようにこの栄養素を十分に摂りましょう」

 

というのが一般的な栄養学なんですね。

 

両者の大きな違いは、分子栄養学では「個々の状態」に応じた栄養補給やアプローチを行うのに対し、栄養学では個々の状態を考慮しないのが大きな違いです。

 

わかりやすく言うなら、

 

  • 鉄分の摂取が足りないと貧血になるから、鉄分が多く含まれている食事で十分に補給しましょう
  • 糖質の摂りすぎは生活習慣病の原因になるので、取りすぎは控えましょう
  • タンパク質やアミノ酸は皮膚を構成する材料として必要なので、十分に摂取しましょう
 
というのが栄養学です。このようなことは、栄養学においても既に言われています。よって、最初にあげた例は、分子栄養学では無くただの栄養学なんですね。
 

 

別に、栄養学を馬鹿にしているわけではありません。一般的な栄養学を、分子栄養学とは言ってはいけないということです。

 

世の中には、同じように見えても全く違うものが数多くあります。カレイとヒラメ、カリフォルニアロールと江戸前寿司、ヘム鉄と非ヘム鉄などなど。

 

違いを知らない方にとっては同じに見えるかもしれませんが、知っている方にとっては両者が全く違うものであることは明白です。

 

同じく、一見すると一般的な栄養学と分子栄養学は似ているように思えますが、その中身は全く異なります。

 

この2つを混同した情報が非常に多くなっていますので、勘違いしないように注意しましょう。

 

 

 

ナンナン
 

なるほど・・・個人の状態を考慮しないで、ただ単に栄養補給だけを促すものは普通の栄養学なのか・・・💧

 

 

 

それから、分子栄養学においては「ニセ分子栄養学」の情報も錯綜しています。

 

例えば、

 

  • 添加物、農薬を過剰に避ける
  • グルテン、カゼインを過剰に避ける
  • 特定の栄養素やサプリメントの補給で不調の改善を図るもの
  • 亜鉛含有薬、カルシウム製剤など、サプリメントの代わりに薬を使って栄養補給を行おうとするもの
  • 分子栄養学とファスティングなどを組み合わせたもの

 

などはニセ分子栄養学の典型例です。ネット上で「分子栄養学 怪しい」「分子栄養学 トンデモ」などと言われているものは、殆どがこのニセ分子栄養学のことだと思われます。

 

もしかしたら、あなたが実践しているものは分子栄養学では無く、ただの栄養学や「ニセ分子栄養学」かもしれません。

 

特に、サプリメントの摂取だけで不調や体調が改善出来るとして海外サプリメントや市販されているサプリメントの摂取を勧めているものはニセ分子栄養学の典型例です。

 

ニセ分子栄養学の特徴

 

  • 鉄、タンパク質、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、マグネシウムなどを海外サプリメントで摂取すればあらゆる不調は自分で治せるとするもの
  • 使うサプリメントは、主に海外サプリメントや市販されているサプリメントであり、サプリメントの善し悪しを十分に理解していない、説明出来ないもの
  • 個々の状態や不調の原因等をきちんと検査していない状態で、いきなりプロテインやサプリメントの摂取を勧められるもの
  • 特に必要な理由も無く「グルテンフリー」「カゼインフリー」「糖質制限」「カフェインレス」を薦められる
  • 特に安全性に問題が無いにも関わらず、「食品添加物」や「農薬」「アルミ製品」「電磁波」などを過剰に避けるようアドバイスしているもの
 
これらの多くは分子栄養学と言われていることがありますが、分子栄養学ではありません。
本物の分子栄養学と偽物の分子栄養学の大きな違いは、個々の状態をきちんと考慮して行うかどうかです。
 
本物の分子栄養学の場合、病気の状態や栄養状態などを検査でチェックし、栄養欠損となった根本原因から分析、アプローチを行います。
 
偽物の分子栄養学は、個々の状態や不調の原因等をきちんと検査しないまま、「この不調の改善にはこの栄養素の摂取が良いよ」と海外サプリメントなどでの栄養摂取を推奨しています。
 
もちろん、正しい分子栄養学でも一般論としてアプローチを解説することもありますが、ニセ分子栄養学では肝心の検査などには誘導しないのが特徴ですね。
 
現在では、このような偽物の分子栄養学の情報が数多く発信されています。当然、これらは間違った分子栄養学なので、分子栄養学の本来の目的である「生体内にあるべき分子を至適量に保ち、生体機能と自然治癒力を高める」ことは出来ません。
 
むしろ、間違った分子栄養学によって生体内の分子を乱し、鉄過剰症や肝機能障害など、体調を壊してしまった方も見受けられます。
 
例えば、某健康法で推奨されている「アミノ酸キレート鉄」を長期間、大量に摂取したことにより、鉄過剰症を発症した事例などは典型例です。
 

参考:

 

 

ですので、安全に分子栄養学を実践する際は、まず一般的な分子栄養学と分子栄養学は一体何が違うのか?や、ニセ分子栄養学と本物の分子栄養学を見分けられるようになることが大切です。

 

いくら分子栄養学がアトピーやアレルギーの改善、低血糖症などの不調の改善に役立つとしても、そもそもの情報が間違っていたら台無しです。むしろ、体を壊してしまうことにも繋がりかねません。

 

日々インプットする情報は、日々摂取する栄養と同じくらい大切ですので、正しい知識を身につけるようにして下さい。

 

次回は、もう少し具体的に一般的な栄養学と分子栄養学の違いについて解説します。

 

ナンナン
 

サプリメントを飲むだけで不調が改善出来るのが分子栄養学だと思ってたけど、これは分子栄養学じゃなかったんだね💧

 

はる かおる
 

そうそう。薬の代わりにサプリメントを使う療法だと思われていることも多いね。これも、間違った分子栄養学だよ。

ネット上には間違った分子栄養学の情報が溢れているから、ホントに気をつけてね

 

 

 

 

 

 

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