お子さんの低血糖症には、隠れた原因が必ずある。単に糖分を補給するだけでなく、低血糖症に陥る根本原因から対処しましょう。

ここまで、子供の低血糖症の原因と対策についてと、子供の低血糖症の隠れた原因となっている貧血について解説してきました。

 

子供の低血糖症には、単に食事量が不足しただけで無く、その根本には消化能力の低下や貧血などの栄養不足が関係しています。特にお子さんの場合は成長期によって鉄の需要が高く、病院では貧血と診断されていなくても隠れ貧血に陥っている場合があるので注意が必要です。

 

また、お子さんの低血糖症については、他にも過敏性腸症候群や機能性ディスペプシア、SIBOやリーキーガット症候群など、消化管の疾病を抱えている場合もあります。ですので、上述した原因も含め、お子さんによって複数の原因が複雑に絡み合っていることも多く、検査もなしに適切な栄養アプローチを行うのは困難です。

 

例えば、食事量の不足によってケトン性低血糖症に陥ってしまうお子さんと「糖質の摂りすぎや摂らなさすぎ」や「貧血」によって低血糖が起きているお子さんとではアプローチは全く違います。また、この記事で紹介した原因以外にも、「アトピーやアレルギーが無いか」や「遺伝的な問題」があるかなどの問題も関係してきます。

 

このように低血糖症には様々な原因があり、個人個人バラバラに組み合わさって引き起こされています。同じ低血糖症に見えても対処法は全く異なりますので、これら原因となる要因を検査で洗い出し、お子さんの状態に合ったアプローチを行っていく事が何よりも重要です。

 

その為には、栄養状態や疾病の状態を知ることが出来る「オーソモレキュラー療法」の血液検査を受けてみましょう。

 

オーソモレキュラー療法では、68項目にも及ぶ血液検査項目に加え、低血糖症の状態や貧血の状態、副腎疲労やリーキーガット症候群検査などを必要に応じて組み合わせて行う事が出来ます。

 

複数の検査を組み合わせることによってより詳しく状態を知ることができ、お子さんの低血糖症や貧血の根本原因がどこから来ているのかが分かります。また、検査結果はレポートにまとめられ、どんな栄養素をどれくらい摂ったら良いかの詳しいアドバイスも受けられます。

 

このような情報を元に、お子さんに合わせたアプローチを行っていきましょう。
根本原因からきちんと対処していくことが出来れば、無反応性低血糖症や機能性低血糖症なども改善出来る可能性があります。同じように見える低血糖症や貧血でもお子さんによって全くアプローチが違いますので、お子さんに必要なアプローチについては、是非オーソモレキュラー療法の検査を受けてみて下さい。

 

質の悪いサプリでのアプローチはむしろ低血糖を悪化させる!

 

オーソモレキュラー療法では、血液検査や各種検査の結果に応じて専用に設計されたサプリメントで栄養アプローチをしていきます。

 

この際、「市販されているサプリメントや海外サプリメントを利用して行っていきたい」と思うかも知れません。しかし、市販されているサプリメントやアイハーブなどで販売されているサプリメントで栄養アプローチをするのは非常に危険です。

 

特に海外で販売されているサプリメントやプロテインについては、日本人向けには設計されていません。加えて、主な目的が「スポーツ用」として開発された物ばかりで、治療を目的とした利用には不向きです。

 

また、人工甘味料を始めとした添加物も多い上、栄養素が酸化して効力を失っている物や、自然界に存在しない化学構造に加工された物、摂取しても胃や腸で全く溶けない粗悪品も多くあります。

 

これらを大量に摂取することでむしろ身体や肝臓にダメージを与えてしまい、低血糖症がさらに酷くなる可能性も高いです。ですので、栄養アプローチを行うときは市販サプリや海外サプリで代用せず、オーソモレキュラー療法専用のサプリメントでアプローチするようにしましょう。

子供が低血糖症になった時の対処法。 低血糖症の根本的な原因と解決方法を分子栄養学的アプローチから解説まとめ

以上が、子供が低血糖症になったときの対処法と、子供の低血糖症と関係が深い貧血についての対処方法でした。

 

低血糖に陥りやすいお子さんは毎朝パン食など質素な食生活をしている場合が多く、食事量や摂取カロリー、栄養バランスが低い傾向にあります。また、元々小食であまり量が食べられないお子さんや、消化吸収能に問題があるお子さんも低血糖症に陥りやすい傾向にあります。お子さんの低血糖症を改善するためには、まず第一に十分な食事量を確保し、バランスの良い食事を提供してあげることが大切です。

 

加えて、お子さんの低血糖症の裏には貧血が隠れている場合もあります。この貧血についても、重度の貧血にならないと貧血だと診断されない事が多く、「隠れ貧血」に陥っているお子さんも多くいます。加えて、低血糖症にも「隠れ低血糖症」に陥っているお子さんがおり、貧血とも低血糖症とも診断されない場合は、起立性調節障害や精神疾患として扱われたり間違われたりしてしまう場合も多いです。

 

精神疾患として扱われた場合は、もちろん精神薬を処方されます。しかし、元々は精神疾患ではないので精神薬が効くことはありません。むしろ、精神薬を服用することで依存症になったり副作用の問題が発生したりして更なる体調悪化を招く恐れもあります。

 

人の身体には、元々糖質などの栄養素や血糖値を上手く利用したりコントロールしたりする機能が備わっています。低血糖症は、この機能が正常に働けなくなってしまったことが一番の問題です。この機能を元に戻すことが出来れば、お子さんの低血糖症も、根本から改善出来る可能性が高いです。

 

是非、このあたりの原因をしっかり調べて適切なアプローチを行っていきましょう。今回ご紹介した原因や対策、検査方法は根本原因から低血糖症を解決する際の大きな手助けになるはずです。

 

糖質の摂取量だけで血糖値をコントロールしようとせず、低血糖症が引き起こされている根本の原因からアプローチしていくようにしてください。

 

 

 

 

 

 

 

この記事は、下記記事から一部を抜粋・改編したものです。記事全文は下記記事をご覧下さい。元記事はこちら↓