そもそも何故血糖コントロールに問題が起こる? 低血糖症と関連のある疾病
とは言え、単にバランスの良い食事にするだけでは機能性低血糖症を始めとした低血糖症を改善させることは難しいです。また、何の検査もせずにいきなり食事改善から始めるのは危険です。
実は、低血糖症の原因にはピロリ菌の感染や腸内環境の悪化などの疾病が関係している場合があり、例えばピロリ菌に感染していると胃がんのリスクや糖尿病・低血糖症、貧血のリスクが上昇すると言われています。これは、ピロリ菌の出す毒素が胃粘膜にダメージを与え、胃炎を起こしてしまうためです。
この胃炎は慢性的な炎症を引き起こし、生体内の分子の乱れ引き起こします。加えて胃粘膜が炎症によってダメージを受けてしまうことで胃腸機能が低下し、食べ物の消化吸収能力が低下して生体内の分子の乱れに繋がってしまいます。
特に慢性胃炎による胃腸機能低下では、タンパク質の消化不良やビタミンB12・葉酸、鉄分などの吸収不全を引き起こしてしまいます。タンパク質をしっかり消化するためには十分な胃酸の分泌が必要ですし、ビタミンB12や葉酸を吸収するためには胃から分泌される内因子が必要です。
このタンパク質不足や鉄不足、ビタミンB12や葉酸不足に陥っていると、正常な血液を作るための栄養が足りなくなり、鉄欠乏性貧血や悪性貧血などを引き起こす原因になってしまうというわけです。
ですので、オーソモレキュラー療法で栄養補給を行う際は、ピロリ菌に感染していないかなどの検査を行い、必要に応じて治療を行う事も必要です。このような感染症などの病態にはサプリメントで対処出来ませんので、西洋医学的な治療が必要になります。
また、低血糖症を引き起こす1つの原因として挙げられるものに「貧血」があります。貧血にはさまざまな種類がありますが、その中でも特に注意したいのが「鉄欠乏性貧血」です。
鉄欠乏性貧血とは、その名の通り鉄の摂取量が少ない場合や不足している場合に起こる貧血のことで、全体の貧血原因の約7割を占めていると言われています。
この鉄欠乏性貧血は特に女性と子供に多く、理由としては女性の場合は毎月の月経によって定期的に出血し、血液と共に鉄分が失われてしまうためです。加えて、妊娠出産によって鉄の需要と消費が多くなるのも女性に貧血が多い理由です。他にも、子宮筋腫、過多月経など何かしらの疾病や病気、怪我によって出血量が多くなった場合や、先ほど挙げたピロリ菌感染症のように栄養の消化吸収に問題が発生した場合も鉄欠乏性貧血となります。
また、ダイエットや健康志向などによる鉄分の摂取不足に加え、現代の食生活で摂取量が多くなったコーヒーや紅茶、レトルトやインスタント食品の摂りすぎも関係しています。 これらは「タンニン」や「リン酸」などが多く含まれており、これらの成分は鉄分の吸収を阻害してしまいます。そのため、余計に鉄欠乏性貧血に陥りやすくなってしまっているのです。
鉄欠乏性貧血に陥る原因(婦人科疾患など疾病を除く)
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肉類の摂取量低下、菜食主義
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コーヒーや紅茶の摂りすぎ(タンニンの影響)
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レトルトやインスタント食品の摂りすぎ(リン酸の影響)
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タンパク質不足
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胃の消化能力低下
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ビタミンCやビタミンB群、亜鉛など造血に必要な栄養素の不足
では、具体的に貧血と低血糖症にはどのような関係があるのでしょうか? 1つ言えることとして、貧血があると低血糖症になりやすくなるという傾向があります。その理由は、貧血の状態だと身体が作り出せるエネルギー生成量が低下してしまうためです。
貧血は単に血が足りないだけと思われがちですが、それだけではありません。血液や鉄分は体内の細胞に酸素や栄養を届けたり、脳の神経伝達物質を合成する材料としても使われています。そのため、貧血ではその分だけ全身に酸素や栄養を運ぶ能力が低下し、糖をエネルギーとして利用する能力が低下してしまいます。
また、貧血では脳の神経伝達物質の合成量が低下することから、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れも引き起こす原因です。この自律神経の乱れが引き起こされると、身体は強いストレスを受けて血糖値が乱れやすくなり、正常な維持やコントロールが出来なくなります。
このことから、貧血を抱えていると低血糖症を引き起こしやすくなります。このような場合、低血糖症を改善させるためには鉄欠乏性貧血を含めた疾病を改善させることが第一です。特に栄養鉄欠乏性貧血は単に鉄分の摂取量が少ないこと以外にも、タンパク質不足などの消化吸収能の低下や、ピロリ菌感染症による栄養障害、消化管などからによる出血、婦人科疾患による出血量の増加などの疾病が関係している場合があります。
これら疾病が合った場合は適切に治療を行い、鉄分を始めとした栄養不足や栄養欠損を改善することが出来れば、低血糖症も同時に改善出来る可能性があります。
それから、機能性低血糖症と切っても切り離せないのが、「肥満」です。現代は飽食の時代と言われるように、食べたいものを食べたいだけ、いつでもどこでも食べられるようになりました。また、交通手段の発展による運動不足やお酒の飲み過ぎなど、あまり動かなくても嗜好品が楽しめる時代になっています。その結果、カロリーや糖質の摂り過ぎを始めとした肥満に繋がる大きな原因となりました。
この肥満が、実は生活習慣病を始めとした二型糖尿病や、低血糖症を引き起こす原因と言われています。肥満とは、いわゆる体脂肪が身体につきすぎてしまった状態のことです。
体脂肪自体は飢餓から命を守るために備えられた身体の機能ですが、この体脂肪がつきすぎることによって炎症が発生する原因となります。そして、この炎症が慢性的に続くことによって、インスリンが効きにくくなり糖尿病や低血糖症に繋がってしまうのです。
具体的な肥満への流れとしては、身体には脂肪を蓄える「脂肪細胞」と呼ばれる細胞があり、過剰な糖質摂取や高カロリー食、運動不足などによってこの脂肪細胞が徐々に肥大化していきます。この肥大化した脂肪細胞は一定の大きさになるとそれ以上の大きさになる事は出来ず、細胞分裂することで増加します。この一連のサイクルが進むことで肥満が進んでいきます。
ただ、この脂肪細胞自体は悪者ではありません。脂肪細胞には炎症を抑えるための生理活性物質や炎症を促進させる生理活性物質等を分泌しています。しかし、脂肪細胞があまりにも増えすぎてしまった状態だと、炎症を抑えるための生理活性物質の分泌が低下し、炎症を亢進させる生理活性物質の分泌が亢進します。すると、結果として慢性炎症を引き起こしてしまうのです。
この慢性炎症が引き起こされると脂肪細胞が弱ったり死んでしまったりしてしまいます。すると、その脂肪細胞からDNAの断片が血管中に離脱し、これを異物と捉えた免疫細胞の一種、マクロファージが異物を除去するために活性化します。このマクロファージが更に炎症を起こすホルモンを放出することで、インスリンの機能が低下し、インスリン抵抗性が高まってしまうことが分かってきたのです。
ですので、肥満と糖尿病・低血糖症の関係は切っても切り離せません。基本的には、肥満が進行すればするほど慢性炎症が発生し、インスリン抵抗性がドンドン進んでしまいます。糖尿病や低血糖症を抱えている方の中には、体重増加やお腹のポッコリが気になっている方は多いのではないでしょうか? もしかすると、あなたの糖尿病や低血糖症も、この肥満が原因になっているかもしれません。
ただし、糖尿病や低血糖症を抱えている方の中には「太っているようには全く見えない」ような人でも糖尿病や低血糖症になってしまっている方がいます。これは、見かけでは太っていないように見えても、実は内臓や肝臓などに脂肪がベッタリ付いている「隠れ肥満」になっている可能性があります。
この隠れ肥満の状態になってしまっている方も、実は肥満の方と同じようにインスリンの機能が低下し、糖尿病や低血糖症を発症してしまう原因になっている可能性があるのです。
近年、日本人に多いと言われているのが、「異所性脂肪」と呼ばれる脂肪です。異所性脂肪とは、本来脂肪が付くはずが無い肝臓や筋肉、心臓やすい臓などに脂肪が溜まってしまう状態のことです。
最近の日本人の糖尿病患者は、肥満指数として使われるBMI値が23kg/㎡程度であり、肥満とされているBMI値25kg/㎡を超えていなくても、糖尿病を発症しやすいことが分かってきています。
この異所性脂肪の最も多いものとしては、「脂肪肝」が挙げられます。脂肪肝とは、肝臓の周りに脂肪がベッタリくっついてしまった状態のことです。この脂肪肝がある場合は、脂肪肝が無い人と比べてインスリン抵抗性が高いことが分かり、糖尿病や低血糖症との関連が言われるようになりました。
順天堂大学の研究グループが正常体型に見える人々を調べたところ、内臓脂肪が無くても脂肪肝があるとインスリン抵抗性が高く、逆に内臓脂肪があっても脂肪肝が無ければインスリン抵抗性が低いという研究結果が出ています。
このため、体重やBMI値が正常範囲だったとしても、異所性脂肪の状態によっては糖尿病のリスクが高まってしまうのです。
従来、この脂肪肝にかかる人と言えば、お酒をよく飲む人がかかるという認識でした。しかし、近年ではお酒を全く飲まない方でも脂肪肝になったり糖尿病にかかってしまう方も増えてきています。この背景には、炭水化物や脂質過多など食生活の悪化、栄養状態の悪化、運動量の低下が関係しています。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、脂肪が溜まっていたり機能が落ちたりしていても殆ど自覚症状がありません。この見えない脂肪肝を放置することで糖代謝が徐々に悪化し、低血糖症の発症や糖尿病の発症に繋がってしまうのです。
このように、低血糖症には感染症や慢性炎症、疾病など様々な原因が関係しています。必要に応じてこれらの治療を行う事に加え、生活習慣の改善も必要です。低血糖症は二型糖尿病の前段階とも言われ、生活習慣病という面も強い病気でもあります。そのため、運動不足や睡眠不足、食生活の見直しや栄養状態の改善といった生活習慣の改善も必要です。
ですので、バランスの良い食事をすることも大切ですが、まずは低血糖症の原因となる疾病が無いかどうかを検査し、必要であれば適切な治療を行うようにしましょう。例えば、次の疾病には低血糖症と関連があると考えられています。
低血糖症との関連が考えられる疾病
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糖尿病(治療薬による低血糖は除く)
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貧血
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副腎疲労・慢性疲労症候群
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副腎不全
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脂肪肝など肝機能障害
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甲状腺機能障害
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ピロリ菌感染、胃腸障害
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SIBO
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リーキーガット症候群
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腸カンジダ症
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口腔内環境の悪化
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更年期障害、自律神経失調症
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肥満、痩せすぎ
これら疾病は、糖の消化吸収や糖代謝、血糖の正常な維持に必要な臓器機能の低下を引き起こすことから、これらの疾病を抱えている方は低血糖症を発症する可能性が高くなります。
もしかするとあなたの状態にも心当たりありませんか? もし当てはまる疾病を抱えている方は、これら疾病を改善させることが最優先です。もし、これらを改善させないまま単に糖質制限のみを行ってしまうと、むしろ低血糖症が酷くなってしまう可能性があります。
そのため、食事だけで血糖値をコントロールしようとするのでは無く、まずは検査によって疾病が無いかどうかを調べ、何故低血糖が起きてしまうかの原因をきちんと調べることから始めましょう。
この時受ける検査は、体全体の健康状態や栄養状態を調べることが出来るオーソモレキュラー療法の検査がオススメです。
オーソモレキュラー療法では、先ほど挙げたピロリ菌の感染症などの検査や「必要な治療」に加え、「生活習慣の改善」や貧血などの栄養欠損を改善するための「至適量の栄養補給」を同時進行で行っていきます。なかなか治らない低血糖症で悩んでいる方は、低血糖症の根本原因を調べるためにも是非オーソモレキュラー療法を受けてみて下さい。
低血糖症を改善させるためには、ご自身の状態をしっかり知ることが重要です。まずはオーソモレキュラー療法の検査を受けましょう
ここまで、糖質制限中に低血糖を引き起こしてしまう原因と、低血糖症の原因や適切な食事内容について解説してきました。
低血糖症は「単に血糖が下がってしまう病気」だと思われがちですが、その原因には様々な疾患が関わっています。そして、低血糖症の改善にはこの根本原因から改善していかなければ意味がありません。
上述した疾患等はまだまだほんの一部で、低血糖症を引き起こす原因は他にも沢山あります。また、人によって複数の原因が複雑に絡み合っていることも多く、検査もなしに適切な栄養アプローチを行うのは困難です。
例えば、「甲状腺機能低下症」と「副腎疲労」が組み合わさって低血糖症になっている方と、「二型糖尿病によるインスリン抵抗性」と「脂肪肝」によって低血糖が起きている方とのアプローチは全く違います。また、先ほど紹介した原因以外にも、「胃の状態が悪い方」や「貧血」があるか、「肥満かどうか」や「遺伝的な問題」があるかなどの問題も関係してきます。
このように低血糖症には人によって様々な原因があり、個人個人バラバラに組み合わさって引き起こされています。同じ低血糖症に見えても対処法は全く異なりますので、これら原因となる要因を検査で洗い出し、その人に合ったアプローチを行っていく事が何よりも重要です。
その為には、栄養状態や疾病の状態を知ることが出来る「オーソモレキュラー療法」の検査を受けてみましょう。
オーソモレキュラー療法とは、オーソモレキュラー療法に対応するクリニックで専用の採血や検査を行い、その結果を基にサプリメントを用いてアプローチしていく療法です。オーソモレキュラー療法では主に68項目にも及ぶ血液検査が受けられるほか、副腎や甲状腺の検査、糖尿病や酸化ストレスなどの検査を必要に応じて組み合わせて行う事が出来ます。
これら複数の検査を組み合わせることによってより詳しく状態を知ることができ、あなたの低血糖症の根本原因がどこから来ているのかが分かります。
また、検査結果はレポートにまとめられ、どんな栄養素をどれくらい摂ったら良いかの詳しいアドバイスも受けられます。
このような情報を元に、あなたに合わせたアプローチを行っていきましょう。根本原因からきちんと対処していくことが出来れば、低血糖症も改善出来る可能性があります。
同じ低血糖症でも人によって全くアプローチが違いますので、ご自身に必要なアプローチについては、是非オーソモレキュラー療法の検査を受けてみて下さい。
低血糖の状態を調べるためにも、持続グルコース濃度測定検査を同時に受けるのがオススメ
上述したオーソモレキュラー療法の検査に加えて、低血糖症を抱えている方には是非受けて頂きたい検査があります。それが、「持続グルコース濃度測定検査」です。
持続グルコース濃度測定検査とは、針の付いたセンサーを装着し、そこから血中のブドウ糖濃度(グルコース)を継続的に測定していく検査です。測定されたグルコース濃度はグラフ化され、どのような時に高血糖や低血糖になっているのかの波が分かります。
なぜこのような検査が必要なのかというと、低血糖の状態や血糖値の状態は人によって様々な状態があるためです。
例えば、低血糖と言っても「夜間低血糖」がある方や「血糖値スパイク」を引き起こしている方、何を食べても血糖値が上がらない「無反応低血糖症」の方もいます。このように低血糖症と言っても様々な種類や状態があるため、オーソモレキュラー療法の検査とあわせて血糖値の状態も調べておくことが重要です。
この検査を受けることによって、ご自身にどの時間帯や食べ物で血糖値の乱高下が起きているのかや、どのような低血糖が起こっているのかが分かります。
例えば、
空腹時血糖が80〜70mg/dlを下回る時間が長かったら低血糖症の可能性あり。
食後血糖値が160mg/dlを超えるようなら血糖値スパイクの疑いあり。
空腹時血糖が130mg/dlを超えているようなら糖尿病の疑いあり。
夜間や朝方など特定の時間に低血糖が起こる場合は、夜間低血糖の疑いあり。
食後血糖値が60~80mg/dl前後から上がらない場合は、血糖値を上げられない無反応性低血糖症の疑いあり。
といったように、読み取ったグラフや血糖値の傾向からどのような低血糖や血糖コントロールの異常があるのかが分かってきます。
最初にお伝えしたように、低血糖には食べ物を食べて血糖値が乱高下する「血糖値スパイク」もあれば、何を食べても血糖値が上がらない「無反応性低血糖」という低血糖の状態もあります。
このような低血糖の種類や状態によってそれぞれ原因や対処法が異なってきますので、ご自身の原因や対処法を知るためにも是非持続グルコース濃度測定検査を受けてみて下さい。
持続グルコース濃度測定検査の受け方
持続グルコース濃度測定の受け方についてですが、前述したオーソモレキュラー療法と同時に受ける事が可能です。
検査自体はクリニックが提供していますが、わざわざ病院まで検査を受けに行く必要はありません。測定に必要な測定器とセンサーは申し込み後に宅配で送られてくるため、ご自宅にて測定可能です。
測定した結果はクリニックに自動的に送られ、検査終了後は医師の解析や解説もセットで提供されています。解説は電話で受ける事が出来ますので、ご自宅に居ながらより詳しく状態を知ることが出来ます。(当方の推奨するオーソモレキュラー療法の場合)
ですので、低血糖症でお悩みの方はオーソモレキュラー療法の検査とあわせて持続グルコース濃度測定検査も受けてみて下さい。
また、血糖値の測定自体は病院など医療を通さなくてもご自身で必要な機材を揃えて頂ければ測定可能です。
「リブレ」と呼ばれるセンサーと読み取り装置を準備し、ご自身で装着すればお好きなタイミングで血糖値をモニタリングすることが可能になります。
持続グルコース濃度測定に用いるリブレのセンサーと読み取り装置については、楽天やアマゾンでも販売されていますので興味ある方はご自身で揃えてみて下さい。
ただし、ご自身で行う場合は医師からの解析はありません。測定結果は、全てご自身の判断の下で利用して頂くことになります。
持続グルコース濃度測定検査は、血糖値の上がり下がりを単に見ているだけで無く、その根本にある糖代謝異常の原因を探る検査になります。ご自身で測定しても、そのデータを活用出来なければ全く意味がありません。データの読み方が分からない方は、きちんと医療を通して医師に解析して貰いましょう。
糖質制限中に低血糖に陥るワケとは。その糖質制限、間違っていませんか? 低血糖症に対する適切な食事を分子栄養学的観点から解説まとめ
以上が、糖質制限中に低血糖症に陥ってしまう理由と、低血糖症の原因や適切な食事内容についてでした。
低血糖症は、血糖値が下がりすぎてしまう事が原因と言われていますが、その奥深くにはもっと複雑な原因が関係しています。そのため、何か特定のサプリメントを摂ったり、食事改善をしたりしたとしても、それだけで低血糖症が改善出来るわけではありません。
低血糖症の発症には様々な疾患が関わっており、その疾患を改善していくことも必要です。人の身体には、元々糖質などの栄養素や血糖値を上手く利用したりコントロールしたりする機能が備わっています。低血糖症は、この機能が正常に働けなくなってしまったことが一番の問題です。この機能を元に戻すことが出来れば、機能性低血糖症や無反応性低血糖症も改善出来る可能性が高いです。
是非、このあたりの原因をしっかり調べて適切なアプローチを行っていきましょう。オーソモレキュラー療法では「至適量の栄養補給」と「生活習慣の改善」「必要な治療」をセットで行っていきます。オーソモレキュラー療法をしっかり受ければ、低血糖症の原因となっている疾病の早期発見や、根本原因から低血糖症を解決する際の大きな手助けになるはずです。
オーソモレキュラー療法や持続グルコース濃度測定検査を受けたことが無い方は、この機会に是非オーソモレキュラー療法を受けてみて下さい。
この記事は、下記記事から一部を抜粋・改編したものです。記事全文は下記記事をご覧下さい。元記事はこちら↓