ヘルスリテラシー(health literacy)とは、

健康に関する情報を理解し、活用する能力のことを指します。
つまり、医学的な専門用語や複雑な健康情報について、正確に理解し、適切に判断し、適切な行動をとることができることを意味します。

ヘルスリテラシーは、個人が自己の健康状態を把握し、維持するために必要なスキルと考えられています。
なぜなら、健康に関する情報は、日々変化しており、医学的な専門用語や知識も多岐にわたるため、ヘルスリテラシーが必要不可欠となっています。

具体的には、医療機関での診療や治療に関する情報を理解し、健康に良い生活習慣を身につけるための情報を理解することが含まれます。
ヘルスリテラシーが高い人は、自分自身や家族の健康に関する情報を理解し、医療機関とのコミュニケーションがスムーズにできるため、より 健康的な生活を送ることができると言われています。

●日本は19位!!

世界保健機関(WHO)が2019年に発表したヘルスリテラシー指数によると、ノルウェーが世界で最もヘルスリテラシーが高い国であることが示されています。以下、ノルウェーを含めた上位10カ国を示します。

ノルウェー
スイス
フィンランド
オーストラリア
オランダ
デンマーク
カナダ
イギリス
スウェーデン
ドイツ

これらの国々は、高い教育水準や健康保健制度、広く普及した情報通信技術などが、ヘルスリテラシーの向上に貢献していると考えられています。
また、政府や関連機関による健康教育プログラムの実施や、医療情報の提供に取り組んでいることも特徴的です。

では、日本は・・・・・・19位です。
世界196か国の中、19位。う~ん・・・・・・・

日本は一般的に、高い識字率や医療技術の発展などがあるため、ヘルスリテラシーが比較的高い国とされていますが、改善の余地もあるとされています。具体的には、高齢化社会においては、認知症や介護などの健康情報を理解する必要性が高まっていることや、地域ごとのヘルスリテラシー格差が存在することなどが課題とされています。

以下に、ヘルスリテラシーを取り入れた具体的な生活のアドバイスをいくつか紹介しますので、是非とも、日本の順位を上げるべく、皆様も頑張りましょう。

①健康に関する情報を信頼できる情報源から入手する
インターネットなどで健康に関する情報を調べる際は、信頼できる情報源から入手するようにしましょう。
公的機関や医学的専門家による情報が信頼性が高く、正しい知識を得ることができます。

②医療機関での診療や治療について、質問する
医療機関での診療や治療に関して、適切な質問をすることで、自分自身や家族の健康状態に関する情報を正確に理解することができます。
医師や看護師に、自分が理解できない用語や不安な点があれば、質問するようにしましょう。

③自分自身の健康状態に関する情報を記録する
定期的に自分自身の健康状態に関する情報を記録し、自己管理することで、自分の健康状態を把握しやすくなります。
血圧や体重、食事内容や運動量などを記録しておくと、自分の健康状態を客観的に確認することができます。

④健康的な生活習慣を身につける
適切な食生活や運動、ストレス管理など、健康的な生活習慣を身につけることで、自分の健康を維持することができます。
健康に関する情報を理解し、自分自身の健康に関心を持ち、積極的に行動することが大切です。

⑤健康教育プログラムに参加する
地域の健康教育プログラムに参加することで、健康に関する知識を深めることができます。
また、健康に関する情報交換や、地域の健康に関する問題について考えることができ、より健康的な生活を送るためのヒントを得ることができます。

「知っている」か「知らない」かで、人生が大きく変わります。特に健康に関することは、命にかかわることなので、しっかり向き合っていきましょう。
ヘルスリテラシー