読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・
皆様はどんな秋をお過ごしでしょうか?

最近若い人の間でも、「手元が見にくい」「夕方になると物が見づらい」
などといった老眼のような症状に悩む人が増えています。
これは、スマートフォンなどの長時間の使用による「スマホ老眼=調節緊張症」と呼ばれる症状です。

人の目には、高性能なオートフォーカス機能(自動焦点調節機能)が備わっています。

それに関係するのは眼の中でカメラのレンズのようなはたらきをする「水晶体」と、その周りの筋肉である「毛様体筋」です。
毛様体筋を緊張させたり緩めたりすることにより、水晶体の厚みを変化させて、焦点を調節しています。

一般的な老眼は、加齢によって水晶体が硬くなったり、毛様体筋が衰えたりすることが原因で、目のオートフォーカス機能が低下した状態です。

一方、スマホ老眼は、近くを長く見続けることにより、毛様体筋が疲労して、
収縮と弛緩が適切に行われなくなることで、水晶体の厚みをうまく調節することができくなることが原因です。

改善策としては、目を酷使しないことが基本です。長く画面を見続けることを
避けて、目をつぶったり、遠くを見たりすることで毛様体筋をゆるめましょう。

秋から冬にかけては、空気の乾燥による「ドライアイ」や、
夜が長くなることからくる「眼精疲労」が起こりやすい季節でもあります。

ですから、普段以上に目を気にして、ケアしていきましょう。(石井 恵美)