人は血管と共に老いる

唐突ですが、「人は血管とともに老いる」という格言を聞かれたことが有りますか?

血管が老化すれば体全体も老いる」というのは決して大げさでも間違いでもなく、循環器専門の医師にも広く認められている事実です。逆に血管を若く保てれば全身も若くあれるというのもほぼ真実といえましょう。

それは血管を守る方法を実践すると素晴らしい副産物としてついでに肌も関節も守ることができること、そして血管が若ければ、栄養が十分に全身に届けられ、内臓の劣化を防げることなどが、大まかな理由といえます。

そこで今回のテーマは欲張って
血管と肌と関節と全身をも守る抗酸化栄養と コラーゲン です。
まずは血管に注目します。



 

 
 血管の老化が重大な健康問題に!

みなさんは血管がなぜ老化したり、詰まったりするかご存知ですか?

この回答についてお話しする前に、血管が老化することが如何に重大な健康問題となるのかについて考えてみましょう。

皆さんご存知の通り、大きな血管、特に心臓の冠動脈や脳の中の動脈の詰まりはそれぞれ心筋梗塞や、脳梗塞という重篤で直ちに命に係わる病気を引き起こします。
またこの詰まりの原因は漠然と「動脈硬化」と言われていますが、この名称は(血管が硬くなることと)誤解を招きます。
それよりも血管の内壁がダメージを受け傷つき、そこに酸化したコレステロールが溜まることで血管の狭窄を起こすので、必ずしも血管が硬くなるわけではありません。

また詰まらなくても、血管が脆弱になり、破れやすくなったり、動脈瘤といって血管がこぶのように膨れ上がり、薄い風船状になってしまうことがおこります。
特に脳の中での脳動脈瘤や大動脈にできる大動脈瘤は、破裂すると短時間で命を失うことが多い大変危険な病気です。

これらは比較的大きな血管、特に動脈で起こる問題ですが、細い血管(毛細血管)でもいろいろと問題は起こっています。
毛細血管の一番の問題は、ゴースト血管といって、あるべき血管が無くなってしまうことでしょう。これは指先などでも血管の減少を簡単に観測することができ、また若さや健康度の指標ともなるので、ぜひとも測りたいものですが、一般的な健康診断には使われていません。

このゴースト血管ですが、この毛細血管の減少が「老化」の一つの大きな原因であることもお知らせしたいと思います。なぜなら、毛細血管が減ったりなくなってしまうことが指先で起こっている人は内臓でも起こっており、毛細血管が届けてくれるはずの栄養が来なくなってしまうことにより、内臓のその部分の機能が衰えたり、壊死してしまうからです。そして、肝臓や腎臓を含めた多くの臓器で、こういった部分壊死や「機能低下」が起こり、次第に健康が損なわれていくことが老化という現象の一つの大きな側面です。

 
血管は何でできているか?

話は少々変わりますが、みなさんは血管が何で出来ているかご存知でしょうか?

「細胞で出来ている」と思われる方も多いのですが、実はこれは半分しか正しくありません。
実は血管の壁は細胞と細胞との間にあるべき「間質」という組織が主で、これは細胞そのものではなく、コラーゲンやエラスチンといった繊維状タンパク質で出来ています。(もちろん細胞もその繊維の中に支えられて存在しています)

コラーゲンとかエラスチンとかは女性のほうが良くご存知ですね。

そうです、これらは皮膚、「肌」を構成する重要なタンパク質で、これらが壊れてしまうと、「張り」が無くなり肌が垂れ下がったり、しわだらけになったりという嫌な「老化現象」が起こるわけです。

若々しい肌を保つためには、コラーゲンを摂ることが大切だという事は聞かれたことが有ると思いますが、これは実に血管にも言えることなのです。そして、骨の関節部分にある、軟骨もその主な タンパク質はコラーゲンとエラスチンなので全く同じことが言えます。

 
血管を守る秘訣

これからお伝えする血管を守る方法は、皮膚と、それから関節(軟骨)をも若々しく健康に保つ秘訣なのです。

ですのでこの一石三鳥ともいえる素晴らしい効果のあるこの方法を取り入れないという事は、如何に損なことであるか想像いただけますよね。

以下は「血管」について述べますが、これを関節や肌に置き換えても同じことが言えます

さてこの血管の損傷や劣化への対処法 (同時に皮膚や軟骨の劣化の防止法)ですが、大まかにいえば2種類の行動を常日頃から考習慣づけ、実行すべきなのです。

  • その①は「劣化を防止すること」

  • その②が「傷ついたり、劣化した血管を 修復する」ことです。


当たり前のことのように聞こえますが、実行する内容は当たり前ではなく、殆どの方がその方法をご存知ないために、この片方さえも十分には実行できていないのです。 

血管の劣化の防止には医師の言うように、血圧を低めに保ち、コレステロールも低く保っておけば良いのでしょうか?

血圧はともかく、実はこの「コレステロール 神話」は最近になってその不十分さを医学界もようやく認め始め、総コレステロールや悪玉コレステロール値が高くても血管が痛まない人や、これらが低くても動脈硬化などのダメージが進んでいる人も多いことが認められてきたのです。

私自身の話で恐縮ですが、私の総コレステロールは240から260と高く、悪玉コレステロールも170前後と高い値がここ20年ほど続いていますが、最近の血管の検査では異常は全くなしで、いたって健康です。

 
 酸化と糖化を抑制するのが鍵

ではなぜ健康を保っていられるのか?

それは、私は劣化を防止する「抗酸化物質」をふんだんに摂っているからです。

抗酸化物質は血管の劣化を直接的に防止するとともにコレステロールの酸化も防いでくれます。そして酸化していないコレステロール自体は血管を傷つけることは全くありません。反対に酸化したコレステロールは血管に炎症を起こすとともに白血球に異物とみなされて、さらに炎症をひどくするとともに血管を痛めます。

しかし抗酸化物質が多いとコレステロールは酸化せずに、血管を痛めることはないのです。また、コレステロールは様々なホルモンなどの原料ともなるので、薬でむやみに減らすべきものでは無いのです。

つまりコレステロールを減らすよりも、いかに抗酸化物質を体内に増やすかがよっぽど大切なことなのです。また酸化したコレステロールだけが血管を痛めるのではなく、それ以外にも毒性物質、例えばお酒から出来るアセトアルデヒドやたばこ由来の物質も血管に「炎症」を起こしダメージを与えます。そして、これらの毒性物質や炎症性物質もダメージを与える過程でフリーラジカルといった、酸化物質を生成してこれが直接のダメージを起こすのです。
ですから、抗酸化物質が十分にあればこれらの有害物質からも血管が守られるわけですね。

もう一つ血管の劣化の大きな原因は糖化です。この糖化とはタンパク質が糖類と結びついて、タンパク質の性質を変えてしまい、本来の働きをできなくする変質のことを指します。

この糖化を防ぐためには、「血糖値」を低く保つことが(医師からは)勧められますが、これに関しては分子栄養学会も異論はありません。ただし、多くの種類の「栄養素」の多寡がこの糖化に深くかかわっていることはあまり知られていません。そして意外なことに、この「糖化」も特に抗酸化物質が多いと、おさえることが出来ることが最近になって分かってきました。

糖化を防いだり遅くする栄養素として摂るべきものを挙げますと


1.殆どの抗酸化栄養素アルファリポ酸、CoQ10等すべての抗酸化栄養素

2.ビタミン類、特にピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテン

3.ポリフェノール、フラボノイド、カロテノイド

お茶のカテキン類、(ブルーベリーなどに多い)アンソシアニジン、ルテイン(BK9配合)などは抗酸化作用もありますが、それ以外の純粋な「抗糖化作用」を持っているようで、細胞もタンパク質も多くの面から守ってくれる優れものです。


 
 コラーゲンを摂れば修復も加速する?

若々しい血管や肌を保つためには、コラーゲンを摂ることが大切だという事は前述のとおりですが、コラーゲンを摂れば、血管の壁や、軟骨のコラーゲンが出来るのだろうか?という疑問を持たれる方は多いと思います。

しかしながら体内にあるコラーゲンの原料(となるアミノ酸)の量と、軟骨や、皮下組織の再生の速度などは正の相関があることがいくつかの論文で確認されています。

私自身コラーゲンを食べたら体の中でコラーゲンが出来るのかは「そんなに単純明快ではないんじゃないの?」と思っていた時期もありましたが、いくつかの論文を見ても、コラーゲンの摂取量と(傷んだ)軟骨や、皮膚の回復の早さとは正の相関があることが示されていました。つまり、コラーゲンを食べれば、皮膚も関節の軟骨も修復されやすくなるという事が言えるわけですね。

しかしながら、同じ量のコラーゲンを摂ってもらっても、軟骨や、血管、そして肌の修復の速度や度合いには個人差があることが明白でした。
この個人差の大きな要素として、ホルモンないしホルモン様物質が寄与していることも最近分かってきました。

血管や皮膚の再生にごく微量でも大きく貢献するのがHGH(成長ホルモン)EGF(表皮成長因子)、FGF(繊維芽細胞成長因子)といったホルモン、ないしホルモン様物質です。これらは前述のゴースト血管の再生にも深くかかわっていることも報告されています。これらの人間のホルモンそのものはサプリメントに入れることは禁止されていますが、似たような働きをする植物性のホルモンはサプリメントへの使用が許可されており、今月発売のニュートラプリスタデユオにも増量して配合されています。

 



この準新製品ニュートラプリスタデユオは、従来のプリスタの植物性ホルモンを含むプエラリアミリフィカをワイルドヤムというヤマイモから抽出したジオスゲニンに代え、またその量も4倍の100mgにまで増量して、この植物性ホルモンの働きを強化しています。

高品質なコラーゲンと、体内でのコラーゲン産生に特に足りないプロリンというアミノ酸を充分に含み、そしてコラーゲン、エラスチン(及びヒアルロン酸)の再生にも「触媒」のように大きく寄与するプロテオグリカンをも配合したこの製品は、皆さんの肌のみならず、血管、そして軟骨を若々しく健康に保つことに大きく貢献いたします。

そして強力な抗酸化物質ルテインなどのカロテノイドを含むNUTRA BK9(ニュートラビーケーナイン)、そして高配合な総合ビタミンミネラル剤NUTRA VITA(ニュートラヴァイタ)もセットで摂っていただくことは血管、皮膚、そして関節の劣化を防ぐ(あるいは大きく遅らせる)ために必須であることを改めて強調させていただき、今月のお知らせとさせて頂きます。

代表取締役  成澤 亨