先日、会員の方が、週刊誌の記事をコピーして持ってきてくださいました。

題して「医者に出されても飲み続けてはいけない薬」


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 よくサプリメントと薬の飲み合わせについてのご相談を受けますが、血圧の薬(降圧剤)を医者から処方されている方が本当に多く驚きます。

血圧の数値をお尋ねすると
「えっ?そんな数値ならば、日々の生活の改善で血圧は低くなるはず!!」
という数値で、その方たち自身、このまま薬を飲み続けて良いのか迷っておられる方がほとんどです。

 

血圧のことを言えば、血圧が上がりすぎると脳出血の恐れがあるのは確かです。
しかし、逆に下がりすぎると、今度は血管が詰まって、脳梗塞になる恐れもあるのです。

糖尿病については、血糖値を下げた方が良いのは、あたりまえのことです。
しかし、薬で無理矢理下げると低血糖の症状が出て危険な場合もあるのです。

また、何千種類もの薬が氾濫している現状、医者がすべての薬の副作用や
危険性を把握しているとは限りません。

自分自身を守るためにも、処方された薬に対して、副作用、飲み合わせ、
本当に飲むべきなのか、薬以外に食事や栄養素で緩和できないのかを
調べる癖をつけてください。

先ほどの記事の中に「飲み続けてはいけない薬リスト」がありましたので、
ご紹介させていただきます。

飲み続けてはいけない薬リスト①

脳卒中
【プラビックス】
脳梗塞や心筋梗塞の再発防止に使われる生活習慣病薬の代表選手だが「実は脳梗塞の予防効果がはっきりしていない。薬価が高いだけ無駄な医療費がかかっている」(岡田氏)

高血圧①(ARB)
【ブロプレス、オルメテック、ミカルディス、ディオバン、アジルバ、イルベタン】
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)と呼ばれる降圧剤はいずれも大手製薬会社の稼ぎ頭。しかし「研究不正や利益相反の問題のあったディオバン事件に象徴されるように、その効果がこれまで使われていた安価な薬より特別優れているかどうかは疑問符がつく」(岡田氏)。「手っ取り早く血圧を下げたいのであれば、まずは薬価の安いカルシウム拮抗剤を飲んだほうがいい」(佐藤氏)

高血圧②(ARB+利尿薬)
【ミコンビ、プレミネント、コディオ】
「利尿作用が効きすぎて脱水状態になれば急に腎臓が傷害されることがある。また食事をとれずに水分のみ摂取していると低ナトリウム血症を起こし、意識障害・痙攣などの危険がある」(東京高輪病院院長・木村健二郎氏)

高脂血症・高コレステロール血症【クレストール、リピトール、リバロ、メバロチン、リポバス】
コレステロール値が220を超えると薬を出す医者がいるが、男性は254、女性なら273からで充分」(田辺氏)。「スタチン系の薬を飲んでいる高齢者は、善玉コレステロールまで減って、床ずれがひどくなるケースがある」(かもめメディカルケアセンター施設長・藤井昭夫氏)。「クレストールは腎不全になる可能性もある」(佐藤氏)

糖尿病
【ジャヌビア、エクア、アクトス】
「何としても血糖値を下げようとして、何種類も糖尿病薬を飲むのは危険。厳格な血糖値コントロールは死亡率を高める可能性も」(深井氏)「心臓に問題がある人がアクトスを服用すると心不全になる可能性がある」(佐藤氏)

認知症
【アリセプト、メマリー】
アリセプトは患者が暴力的になるケースがある。「メマリーは半年くらいの間なら認知機能の低下を遅らせる効果があるが、長期的な使用による効果は否定的」(岡田氏)

うつ病・統合失調症
【ジプレキサ、パキシル、セロクエル、デプロメール、ルボックス】
ジプレキサは抗精神病薬としては売り上げトップ(599億円、2014年度)だが、糖尿病のある人、またはそのリスクの高い人は使用できない。また高用量を使うと「手の震えやこわばり、立ちくらみといった副作用もある」(藤井氏)。パキシルなどSSRI系の抗うつ剤は脳内物質のセロトニンを増やす薬で、服用には十分注意が必要だ。

不眠症
【ジアゼパム、エチゾラム、ハルシオン、マイスリー】
「よく使われるジアゼパムは、服用した翌日に歩行不調になり、転倒する危険性がある。また習慣性があり、一度使うとやめられなくなるし、夜に暴れる譫妄状態になることもあるので注意」(藤井氏)。エチゾラムやマイスリーも同様で、「朝まで効果が残るため、ボーッとして転倒してしまうことがある。使い方が非常に難しい薬です」(上氏)

 

飲み続けてはいけない薬リスト②

インフルエンザ
【タミフル、リレンザ】
「タミフルなどの効果は1日早く熱が引くだけ。副作用を考えると、どうしても熱を下げなければならないとき以外は不要。日本人はタミフルを使用しすぎだ」(岡田氏)

感染症①(鎮痛解熱剤)
【ロキソニン、ボルタレン、ポンタール】
「熱が出たからといって、上記を始めようとする非ステロイド系鎮痛解熱剤は使用しないほうがいい。一時的に熱は下がるが、ウイルスや細菌を殺すわけではなく、体の免疫力を抑えているので、感染症が重症化し、死亡率が高まる」(浜氏)。「ロキソニンは飲み続けると胃潰瘍になる」(岡田氏)

感染症②(抗生物質)
【フロモックス、メイアクト、クラリス】
「フロモックスやメイアクトといった抗生物質は口から飲んでも効果がなく、耐性菌を増やすだけです。クラリスもピロリ菌除去など限定されたとき以外は有害性が利益よりも大きい」(神戸大学医学部・岩田健太郎教授)

花粉症
【ケナコルト】
「1回の注射で症状が止まるので、希望する患者が多いが、副作用が非常に強い。副腎から出るステロイドホルモンが止まり、様々な病気にかかりやすくなる」(江田証医師)

アレルギー性鼻炎・アトピー
【セレスタミン】
「セレスタミンはステロイドがはいっていることを意識しない医者がたまにいるので、注意が必要」(浜氏)。「糖尿病者は血糖値が上がるので飲んではいけない」(辛氏)

偏頭痛
【イミグラン】
「イミグランに代表されるトリプタン製剤は頭痛薬としてよく使われ、確かに痛みは軽減するが、長期間使い続けると薬物乱用頭痛が起こることもある」(深井氏)

前立腺肥大
【アボルブ】
「男性ホルモンの作用を抑えて前立腺肥大の症状を軽くする薬剤だが、女性ホルモンを増やし、悪性度の高い前立腺がんをはじめとしたがんを誘発する恐れがある」(浜氏)

脱毛症(はげ)
【ザガーロ、プロペシア】
「男性ホルモンを抑えるアボルブの成分が、男性型脱毛用薬剤として許可されています。しかし発がんの危険を覚悟してまで『はげ薬』を飲む必要はないだろう」(浜氏)

下痢・嘔吐
【ロペミン、ナウゼリン、プリンペラン】
ロペミンは下痢止め、ナウゼリンやプリンペランは吐き気止めの薬。「下痢や吐き気は、そもそも体内の毒素を外に排出しようとする働きがある。吐き気を誘発する抗がん剤などを服用する際に飲むのはしかたないが、食中毒などのときに無理やり薬で止めてしまうのは、回復を遅れさせたり、症状を悪化させたりして逆効果になる」(深井氏)

胃酸過多
【ネキシウム、タケプロン】
「PPI系の胃の薬は人気があり、医者も気軽に処方しがちだが、1年以上服用すると骨粗鬆症になる。3年飲むと骨折する割合が5割増しという調査がある」(岡田氏)

便秘
【プルゼニド】
「プルゼニドは長期服用で耐性があり、使い続けていると腸機能が弱ってくる。腸が伸びっぱなしでだらんとしたゴムのような状態になり便秘が悪化することも」(深井氏)

※岡田氏:新潟大学名誉教授の岡田正彦氏
佐藤氏:ナビタスクリニックの佐藤智彦氏
田辺氏:医療ジャーナリストの田辺功氏
深井氏:薬剤師の深井良祐氏
藤井氏:かもめメディカルケアセンター施設長の藤井昭夫氏
上氏 :医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏
浜氏 :医薬ビジランスセンター理事長(内科医)の浜六郎氏
辛氏 :しんクリニック院長の辛浩基氏

 

(石井)