血管が詰まったところを開いてみると、「アテローム性プラーク」という
「できもの」のようなものが動脈内側に出来ており、確かにそこには
LDL(悪玉)コレステロールがたまっています。

HDL20Cholesterol

だからこれを見て「LDLコレステロールが原因だからそれを減らせば良い」
と考えたお医者が昔いました。
しかし、LDLコレステロールがそこにあったからといって
それは必ずしも「詰まり」の原因だとは限らないわけですね。

コレステロールがそこにあったのは実は「結果」であって、原因では
ありません。

例えば、怪我をすると傷口にはかさぶたが出来ます。
これをみて、かさぶたがケガの原因と思いますか?
思いませんよね!!

皮膚にできものが出来て、その中には白血球の死骸がいっぱい入っている
ことがあります。
これを見て、白血球ができものの原因だと考えますか?
考えませんよね!!

それでは、動脈硬化はどうして起きるのでしょうか?

これについては、私からの話という形よりも、やはり私が「師」と仰ぐ
ブレイロック医師に登場して頂きましょう。

動脈硬化の原因ははっきり言って、酸化した油です

私たちが酸化した不飽和脂肪(コーン油やサラダ油)を摂るとき、
その多くは調理時に高温で空気に触れて酸化されて体内に入ってきます。
酸化されずに入ってきた油も、体内にビタミンEなどの抗酸化物質が足りないと
血管内で次第に酸化されてしまいます。
またこの酸化は感染症にかかったり、毒素が体内にあると格段と加速されます。

酸化した油の怖~い特徴は、次回お伝えします。   (成澤)