アレルギー体質改善のための栄養素をあげてみます。

①ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける以外にも非常に多くの働きがあり、
免疫とアレルギーの改善に必須のビタミンなのです。
腸管免疫寛容を調整し、リンパ球に作用し免疫機能を整え、皮膚や粘膜から
の細菌の進入を防ぐ「抗菌ペプチド」を産生したりするといった好ましい
働きがあります。
この作用の切れ味はステロイドホルモンに負けないほど鋭いのですが、
ステロイドにつきものの副作用や肝臓障害などが全くなく、アレルギーの救世主なのです。
冬から初春にかけては日照不足のためビタミンDが不足の人が多く、これも春先の花粉症の
症状を悪化させる原因となっています。
重度の花粉症、アレルギー性鼻炎、じんましんなどに対してもサプリメントで十分な
量のビタミンD を摂ると、改善ないし完治することがわかっています。

②ビタミンB群
②-1 パントテン酸(ビタミンB5)
副腎皮質の機能維持と副腎ホルモンを作る際にも欠かせません。
副腎は抗炎症性のホルモンを出して炎症やアレルギーを抑えるので、
アレルギーもちの人には必須のビタミンです。

②-2 ナイアシン(ビタミンB3)
ステロイドの合成に必要、また免疫の機能維持に不可欠です。

②-3ビタミンB6
副腎皮質ホルモンの生成に不可欠です。

ビタミンB群は、糖質、甘いものの消化に大量に使われます。
また炎症や感染などがあると消費量がぐんと増えるので、こういった問題が
ありそうなときはこのビタミンの摂取量を上げる必要があります。

③ビタミンA (ベータカロテン)
皮膚と粘膜を強化する。肌荒れ、粘膜の異常、免疫細胞の増殖異常などを防ぎます。
また腸管内膜でのIgA抗体生成に必要で、IgA抗体は進入してきた異物や細菌などを
包み込み外に出して不要な免疫反応を防止します。

④ビタミンC
ストレスがあるときに特にビタミンCは消費されます。
アドレナリンやコルチゾンの生成時にも使われるのでこれが不足
していると抗ストレスホルモンが出なくなってしまいます。
副腎の疲労を防いだり、回復を早めたりして、アレルギー症状を
改善ないし消滅させる効果もあります。

⑤亜鉛
数あるミネラルの中でも特にアレルギーには重要で、70種以上の酵素の
活性化や生成にかかわっています。
この酵素のいくつかが糖代謝にかかわっていて、亜鉛が足りないと糖が
うまく代謝されずに血糖値が上がってしまい、副腎の疲弊につながります。
また体内で活性酸素を中和する物質として最も重要なもののひとつである
SOD(スーパーオキサイドデイスミューターゼ)の生産にも必要で、
亜鉛の不足は体の酸化や老化を加速します。

⑥EPA/DHA
炎症やアレルギーを抑える物質の生産に必要であるとともに、血行を良くしたり、
血管の内側を保護して動脈硬化を防ぎます。

冷凍食品やスナック類、外食、コンビニ弁当はさける。
EPAとDHAは魚に含まれている油ですから、
毎日の食事の中に、多く魚を取り入れて、バランスよく食べる。
blog_import_652e9c7f707e4.jpg
ちなみにニュートラVITAとBK9には、EPAとDHA以外の栄養素が
たっぷり配合されています。  (成澤)