第53回 鶴聴茶会 | 名古屋大学茶道部のブログ

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「茶道は敷居が高くてちょっと…」とお思いの方も気軽にお茶会を楽しんでいただけ、他大学茶道部の方と親交を深める場でもあります。

こんにちは!

啓蟄を迎え、もういよいよ春本番ですね。

 

長い間更新が途絶えておりました、執筆するのはのきび茶会以来です(;´・ω・)

 

さて、3/2~4の三日間、本山にある城山八幡宮にて第53回鶴聴茶会を開催致しました。


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大きな神社の中とあって、都会の雑踏とは別乾坤の静けさです。苔むした綺麗なお庭にしばし見とれてしまいます。

 

鶴聴茶会は、名大茶道部において一年の中でもっとも大きなイベントで、いつも御指導いただいている先生方や他大学の学生さん、OBの方々をお招きして、正午の茶事の形式に則った茶事を催します。


茶事ということなので、いつもの薄茶点前に加えて炭点前、懐石料理、濃茶点前もやります。


しかも懐石料理はすべて部員の手作り…と、豪華絢爛たるイベントなのです!

 

そんな「格調高い」お茶会だから、当て字で「鶴聴」と綴るのだそうです(ちなみにこの語はただ当て字しただけ、というわけではなく、「鶴聴碁」という言葉に由来しています)。

 

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こちらは、本席に掛けたお軸。「山河四方春」と書いてあります。読んで字の如く、山や河など見渡す限り春めいた風情が感じられる、といった意味合いの語です。


去年の鶴聴茶会は矢筈板を使ったお点前をしましたが、今年は皆具でした!

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皆具は赤絵のものを使用しましたが、御覧の通りとても統一感のあるお道具であるため、茶碗や茶器といった他のお道具組みを考えるのが少し大変でした。また、お点前も皆具独特の動作が加わったりして、覚えるのにも苦戦しました…(-_-;)

 

ですが、3年生の部員4人で集まってああでもないこうでもないと考えたりするのもまた楽しかったです。春らしい暖色に包まれた点前座が出来上がったと思います。


{494FFDCF-8114-4D18-BAD5-CFF8E779BE72}濃茶の道具組み。茶碗は三島、茶入れの仕覆は牡丹とつぼつぼと鱗紋の入った緞子です。


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こちらは薄茶。茶碗は赤楽で、棗はあえて蒔絵も何もない簡素な真塗のものにしてみました。

 


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また、今回のお茶会では亭主、半東を務めた3年生は全員着物でした!

着物で茶事までやらせていただけるという貴重な機会はなかなかないと思うので、とても嬉しかったです(^-^)


覚えることがとても多くプレッシャーも多々あったのですが、無事に3日間を終えられて何よりです。支えてくださった先輩方や後輩のみんなには本当に感謝です…


また、来ていただいたお客様へ、至らぬ点も多々あったかと存じますが、お越しいただきありがとうございました。


これで3年生は一応引退なので、次からは下級生のみんなに新歓やらお茶会やら頑張っていってもらいたいなぁなんて老婆心ながら思っております。

 

さて、鶴聴茶会後はしばらく練習はお休みで、活動は新歓期からまたスタートしていきます。

月末には4年生の先輩方主催の卒業茶会があるので、楽しみです。その時はまたブログ書こうかなぁ…笑


ご覧いただきありがとうございました!