前編
に続きまして ・・・
受賞後のシェフのお料理を堪能しました、
お友だちとルココの様子を綴らせていただきますね
ワインの方はと申しますと ・・・
先出のシャンパーニュと並行しつつも、
随分前の段階からこちらも共にしておりました ↓
ボーヌ 1er レ・ブレサンド 1987 / ドメーヌ・コヴァール
フランス・ブルゴーニュ
ピノ・ノワール 100%
この度は、お持ち込みさせていただくピノに頭を悩ませたのですよね
決定に至るまでの過程で相談させていただいたところ、
A 師匠の鶴のひと声により速攻でこの子に心決まりました。
その時々の状況に対応しなくてはいけないとしても、
最終的には 自分が満足できるに徹すれば良い と思います!
はい。
別のピノを一押しした内容の文章を送ったハズなのですが、
A 師匠には今のカヌレはこの子が最も気になっているのがバレていた。
所有している畑 + クラシカルでもないのに地味 な エチケット etc. !
コヴァールは地味な印象を受ける要素が多いけれども、
もしや相当好みな造りなのではと思い始めていたのですよ。
過去
、忘れられない1本が存在しましてね
極めて地味な村 出身のワインだったことに加えて、
VT の古さ的にはあり得ない庶民価格帯なのにも関わらず
優しくて堅実な造りを感じさせてくれつつ、
果実本来のクオリティも発揮させてあげている感じ?
そのような印象を持っていたのですよね。
この度の ボーヌ ブレサンド 87 なのですが ・・・
色合いの印象はと申しますと、
写真が示すより熟成進んでいる感じでしたかね?
VT から想像するにイコールかなぁ?
抜栓直後の香りはと申しますと、
ザ・出汁の極みでして華やかな類は感じられず
けれども香りは時間の経過と共に、
喜ばしい変化を魅せてくれたところですかね?
ボーヌ自体の香りの特徴はイマイチ把握できていないのですが ・・・
如何にもボーヌに位置する村の力強さに加えて、
勝るのは熟成を重ねたピノのたまらない香り + やっぱり出汁!
味わいの中にも出汁を感じる熟成の進み具合なのにも関わらず、
不思議と残したタンニンも比較的強めな酸も感じる印象だったのですよね
普段からタンニン強さに滅入りやすいカヌレではありますが、
これまた不思議とデキャンタージュを試みたいというのとは異なる感覚でした
未経験。
相当美味しい + バランスはチグハグでない、
無理な抽出も感じないのにこの不思議チャンはなぁに?
後日、A 師匠に聞こう!
先出のシャンパーニュを残している間に、
今後も忘れられないお料理がやってきましたよ。
メインのお料理・ひと皿目
~ ホゴメバルのポワレ レモンバームのしゅわしゅわソース
一年漬けたレモンのコンフィーとフレッシュ (?) のカモミールを乗せて ~
毎度のことながら、お料理名はカヌレ流です。
とんでもなく美味しいお魚のひと皿でしたのに、
お写真がことごとく残念な感じで悔やまれるばかり。
当然、ホゴメバルの火入れは素晴らしいことになってまして、
こんなにまでカモミールの存在が重要と感じたことはありません
美味しいお料理の連続で困惑してしまいます!
地味目に見せかけておいて油断大敵なお魚料理でした。
この時ばかりはピノを片手にしている場合はでなく
厚めな白ワインのような一面も魅せてくれていた、
先出のシャンパーニュと素敵な出逢いが実現してました
メインのお料理・ふた皿目
~ 甘鯛の鱗焼き 赤ワインのソース + 卵とビネガーのムースリーヌ
ホワイトアスパラガスとアスパラ・ソヴァージュを乗せて ~
お友だち&カヌレ共に お魚 → お魚 の流れでお願いいたしました
理解しやすく鱗焼きと伝えてくださってますが、
綴るまでもなく鱗焼きのひと言では括れないお料理です。
シェフの正面からの感性が芸術的なものでして、
カヌレの技術では美しさを上手に表現することできません
とてつもなく美味しい!
熟成を重ねたピノが共でも美味しくいただけるよう、
ソースの方にも想像を絶する工夫を加えてくださってます。
今更ながら → シェフのお料理幸せ。
勿論、世界のコンクールで金メダルという響きも輝かしいですが、
そんな美しいひと言では済ませてほしくない全てが詰まったお料理です
デザート
~ いちぢくのコンポート キャラメルカスタード
チョコレートのアイス ○○ のクランブル ~
デザートをいただいている頃はと申しますと、
ルココの皆さま巻き込みおしゃべりに夢中になってましたのでね
不思議チャンだなんて綴っておきながら、
愛するピノに対するカヌレの舌とは実に素直です
目の前にはとっくに空ボトル 。。。
ひゃ~!
クグロフ焼いてみたんですけど如何ですか?
お料理を出し終えたシェフが持って来てくださいました。
お祝いの意味合いも含めてお邪魔したつもりが、
毎度と同じく幸せに包まれて帰宅する結果となりました
ルココの皆さま、ごちそうさまでした
後日談です
カヌレには理解不可能な現象が起きていたことを、
翌日ワインも抜けた頃 A 師匠に述べてみたのですよね!
この度もジャストな内容のお返事でした。
確かに、ボーヌの畑は熟成が進んでもバックグランドにタンニンが残る場合があります。
しかし、今回の造り手は濃く抽出し厚みを出す造りではないため、タンニンが残るほうが稀だと思います。
それじゃん。
カヌレに言葉で表現できるときはやって来ないと思いますが、
コヴァールの造りを愛する気持ちに間違いはなかったようですね
89 ヴォルネィ → いつ開けようかなぁ?