フランスワインに焦点を絞り、
比較的細かく産地を分けて、数ヶ月に渡り巡っていく
そんな魅力的な、
少人数でのお勉強会に参加させていただきました
第2回目だったこの日は、
~ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ地区
黄金の丘に魅せられる ピノ・ノワールの真髄~
心惹かれずにはいられない、テーマでございますでしょ
会の中盤から
同じ造り手さんの同じヴィンテージ
村名、プルミエ、グラン・クリュの3つを、比較しながらテイスティングしてみる
これ以上なく魅力的な、内容ではあったのですが・・・
なにぶん、
紙ベースの資料は、手元にございませんのでね
たどたどしいカヌレのメモと、
ほんの数枚の写真からは、お勉強の記憶を記録に残すのは難しい。
改めて無知さを実感している、今日この頃でございます
お勉強後、
これ以上日が経つと、危険を感じますので
ちゃちゃっと綴っておくことにします
ポツンと北に離れたシャブリ地区は、ひとまずおいておいて
ディジョンから下ること、
200㌔に渡り続いている丘陵地帯、黄金の丘
↓
コート・ドール
ザックリ
赤ワイン、ピノ・ノワールの名産地→ コート・ド・ニュイ地区
白ワイン、シャルドネの名産地→ コート・ド・ボーヌ地区
それぞれの裏っ側には
ワインも、少々お手軽に入手できます
↓
オート・コート・ド・ニュイ
オート・コート・ド・ボーヌ
ニュイ地区
↓
急な斜面なため、上の方に特級畑が多い ( 風当たりが良く、水はけがいいから!)
と、突然
ボルドー
ブルゴーニュ の比較!
ボルドー
地方名→ 地方名→ 村名 村までの格付け。 ( 生産者に対しての格付け。)
ブルゴーニュ
地方名→ 地方名→ 1級畑→ 特級畑 畑までの格付け。 ( 土地に対しての格付け。)
アッ~ ↑
ブルゴーニュは、ちょこっと土地が違っただけで、
収穫できるぶどうに大きな違いが出る!ということが、おっしゃりたかったわけですね
ナポレオン法典により
↓
教会や修道院、貴族が所有していた領地は
それらではなく、個人が相続していくことに定められる
しかしフランス
相続税がおそろしく高く、個人で所有存続していくのは難しい
結果
土地が切り売りされ
ぶどう畑が細かく分かれ、各畑を複数人で所有するようになった
( 資料がございませんので・・・ 地図は、HPからお借りしました
)
2、クーシィ 4、ブロション 8、フラジェ・エシェゾー などなど・・・。
村名では名乗れず、
別の名前でリリースされているため、これらの村名のワインはない
ex)フラジェ・エシェゾー→ ヴォーヌ・ロマネの村名を名乗る
ニュイ・サン・ジョルジュ以南の3つの村。
11、プレモ・プリッセイ 12、コンブランシアン 13、コルゴロワン
↓
“コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ” と名乗る
(↑ と、教わりましたが・・・
いろんな資料を拝見すると、いろんなことが書いてあるので・・・微妙 )
まあ~、
なにぶん素人でございますので・・・
これ以上細かくは、良し!とします
さてさて!
この辺りまでが、基本的なお勉強というところでしょうかね
いよいよ!
テイスティング含めまして、各畑を比べてみま~す
→
①ヴォーヌ・ロマネ 2007/ドメーヌ・ギュイヨン
②ヴォーヌ・ロマネ 1er アン・オルヴォ 2007/ドメーヌ・ギュイヨン
③エシェゾー 2007/ドメーヌ・ギュイヨン
カヌレメモ ドメーヌ・ギュイヨン→ 本拠地、ヴォーヌ・ロマネ。ぶどうの平均樹齢は40年。家族経営で受け継がれ、
ジャンピエールとミシェルの2人の息子が運営。流行のワインを造るのではなく、厳しい収量制限と低温発酵によって
伝統的な製法で偉大なブルゴーニュワインを造る。
ワインが運ばれてくると知る前に、
たまらなくいい香りが、香ってきたのですよね~
①ヴォーヌ・ロマネでした
とにかく、最初の香りが華やか~
すぐに味わってみましても
↓
香りから期待するほどの華やかさではありませんでしたが、
タンニンも強すぎず、今飲んでおいしい~!
そんなイメージでしたよ
あまりにも最初の香りが素晴らしすぎまして
GETするなら、間違いなくこれだよ~!と、思っておりましたよ
ところが
弱々しくなっていくのがあまりにも早すぎまして・・・
30分を過ぎた頃には、すっかりくたばってしまった印象でした
けれどもやはり、お値段も随分違いますものね
おそらく、飲み頃にも差し掛かっていることでしょうし・・・
抜栓してすぐいただくには、申し分ないワインですよ~
2007のヴィンテージですし、
村名の方が、早く飲み頃がきているということかもしれませんよね?
②ヴォーヌ・ロマネ アン・オルヴォ
最初の香りは
やはり村名より、まだ閉じている感じなのですかね
後に獣臭や、
乾いた血液のニュアンスも、感じ取れたような気もしました
時間が経ってみましても、香りの持続性がある感じでしょうかね?
①を飲んだ後に、こちらを味わってみますと・・・
やはり、しっかりとしたイメージがありましたよ
と 皆さまからも・・・
①や③に比べまして、
②だけ、ちょっと違うニュアンスが感じ取れる!との感想だったのですよね
後に、その理由を教わりまして
うん!
とっても納得~
③エシェゾー
う・・・ん
そう簡単には、香りは立ってきませんでしたよ
後に香りが立ってきましたら、
カヌレとしましては、生々しい血液の感じがしましたね~
きのこの香りやアニマル、なめし皮などなど・・・
複雑な香りを感じませんか? と・・・。
色合いの方も、①と②はそれほどの違いは感じ取れず、
③だけは、より濃くつややかな気がいたしましたよ~
味わってみましたら
↓
とにかく力強い
果実味濃いぃ~!エキス濃いぃ~!凝縮~
しんどいほどの余韻でした
ちなみに
飲み込んだ後、5秒以上鼻腔に余韻が残るものが→ いわゆるグラン・クリュ
俗に、そういう表現の仕方もされるようですね
②と③は、まだまだ酸を強く感じましたし
これから年月を経て、
良い熟成をしたら、より素晴らしいワインになるのでしょうね~
テロワールの違いを実感するために、
今回リストアップされた、3本のワインでしたが・・・
ほんとに、同じ造り手さんの同じヴィンテージだもんね?
テロワールの違いを実感せずにはいられない・・・
↓
それぞれに、全く違う個性を持ったワインたちでした
合わせてくださったお料理は・・・
鴨の自家製スモーク
桜のチップでスモークしてらっしゃるようですよ
いろいろお野菜のサラダは・・・
赤ワインビネガーとアンチョビのソースです
こちらのグリュイエールチーズ
おいしかったですね
ドリアン
さんのパン
改めて・・・
このオリーブのパヴェ
めちゃくちゃおいしいですね~
あらあら~
並びが・・・
あまりにも、いい加減でしたね
今回、一番印象に残っているのが、
①や③とは少し違う、②の個性についてでした
ギュイヨンが持つ、いくつかの1級畑の中でも・・・
“アン・オルヴォ” いう、畑のものだったのですよね~
この畑
↓
ヴォーヌ・ロマネとシャンボール・ミュジニーにまたがって、位地している
ということを教わったのです
つまり・・・
シャンボール・ミュジニー側にも、アン・オルヴォという畑が存在する
②は、
↓
シャンボール・ミュジニー特有の官能さと、ヴォーヌ・ロマネ特有の力強さを、併せ持つ
と、表現してらっしゃいましたが
なるほど~
相変わらず、上手に表現できませんが・・・
②だけ、
ほかとは違う、穏やかさも感じ取れた気がするんですよね~
ほかにギュイヨンが持つ1級畑として、
“レ・ブリュレ” を、挙げてらっしゃいましたが・・・
果たして、味わい比べてみたところで
その違いに気が付くものなのでしょうか?
“レ・ブリュレ”→ めちゃくちゃ、気になります。
テロワールが表現するもの
どこまでも奥深くて・・・
どこまでも、おもしろいものなのでしょうね
とっても興味深かったです
このたびの会、満喫いたしました~