月に一度、cucina BIANCOで行われている初級ワインセミナーに行ってきました
テーマは 「ワインの熟成とは?」
ここ最近、年越しワインとしてブルゴーニュの比較的若いモノか、ある程度熟成したモノか、
なにか一本購入していこう と思いついて悩んでおりました
その2種類の長所と短所がよくわかっていない私
まさにレアな問題だったので、参加する前から興味津々です
さっそくワインリストを見てみると…
「Team・ブルゴーニュ」が2種類、「Team・ボルドー」が3種類、最後に白の熟成ワインです
①2005 ブルゴーニュ ドメーヌ ジャン・ミッシェル・モラン AOC/Bourgogne ピノ・ノワール
②1999 フィサン ドメーヌ ジャン・ミッシェル・モラン AOC/Fixin ピノ・ノワール
③2005 レ・オ・デュ・テルトル AOC/Margaux
カベルネ・ソーヴィニヨン 40%、メルロー 35%、カベルネ・フラン 20%、プティ・ヴェルドー 5%
④1999 シャトー・オ・バージュ・アヴロー AOC/Pauillac
カベルネ・ソーヴィニヨン 73%、メルロー 15%、カベルネ・フラン 10%、プティ・ヴェルドー 2%
⑤1997 シャトー・ソシアンド・マレ AOC/Haut-Medoc Cru Bougeois
カベルネ・ソーヴィニヨン 55%、メルロー 40%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルドー 5%
⑥1997 エルデナー・トレプヒェン・リースリング・アウスレーゼ QmP/モーゼル・ザール・ルーヴァー
リースリング
①と② 「Team・ブルゴーニュ」から
いつもは先生がすでに抜詮し、ワインを確かめておいて下さってますが、
今回は熟成の違いを実際に目で確かめよう!と、抜詮しないでおいてあります
①と②は同じ造り手さんで、2005年と1999年。②はボトルの中で、ワインの量が減っています
ワインはコルクが打ってあるので、蒸発しない!とされているが、年月が経つとやはり量が減っている。
コルクを通して蒸発したか、コルクが吸ったか…。
正確には解明はされていない ので、「天使が飲んだ」とも言われるそう!なんかカワイイ
リコルクして、量を補充するところもある
①は若々しい少し紫がかった色、②は茶色味が強いです
②はオレンジのような香りを、とても感じました
味わい進めたところ→①は若々しくて、口が痛いイメージ。
香りも味わいも、私は②の方が好き
セミナーの中盤、②はほんとにアールグレイの香りになり、
時間と共に、香りも味わいも変化していきました。
圧倒的に①の方が人気っぽい…。
ブルゴーニュの熟成は飲みつけていないと、なかなか難しい。
さらにブルゴーニュは、やはりある程度いいワインでないと、熟成に耐えられないということでした!
続いて、③④⑤ 「Team・ボルドー」
ブルゴーニュに続いてボルドーがグラスにそそがれると…強烈に黒味が強い パワフルです!
今月は、all左岸 先月のテーマがボルドーワインでしたので、記憶に新しいです!
カベルネ・ソーヴィニヨン率が高い方が好みだった覚えがあるので、ちょっと嬉しい
私…残念なことに③と④の違いがあまりよくわかません
③→シャトー・デュ・テルトルのセカンドワイン
④→シャトー・ランシュ・バージュのセカンドワイン
⑤→オー・メドックで作られているワイン
格付けだけを必要とせず、自分の畑のぶどうに自信を持ち、
ワインを造っている、造り手さん。
全体的に「Team・ブルゴーニュ」より「Team・ボルドー」の方が、随分まろやかな気がします
私は圧倒的に⑤が一番好み ⑤は結構濁っていたように思います!鉄っぽい香り。
⑤だけデキャンタージュされてました
【本日のマリアージュ】
ごぼうのソース
「熟成」というと、やはり<土の香り>・<木の香り>のイメージ。
なので、ごぼうやれんこんなどの根菜、特にごぼうのソースでマリアージュしてみました との一品。
鶏肉をハチミツにくぐらせ、焼いて焦げ目がつけてあります
チンゲンサイは、③④⑤のボルドーの鉄っぽさに合わせてあるそうです
①~⑤までのワインをお料理と共に味わってみると… ショック~
ここのところ、ほんとにブルゴーニュのおいしさを実感していたつもりなので…、
お肉といただこうが、濃いお料理といただこうが、私はピノが好き と思うと思ってました…。
こちらのお料理といただくと、⑤がまろやかなのに力強くて…
ほんとにおいしかったです
ここ数ヶ月は、ずっとセミナーをご一緒している凛ちゃん。 彼女の意見は…、
「勝手にボルドー苦手かも?って思い込んでたけど、好きなモノはかなり好きかも~」ということでした!
最後にこちらのアウスレーゼ
⑥ドイツのリースリング
1997年ということもあり、熟成もかなり進んでいます。かなり黄色味が強い白でした!
なぜ、このタイミングで用意されていたかというと…、
【本日のチーズ】
モンドール ‘リエム’
フランス フランシュ・コンテ圏・ドゥー県
スイスとの国境の近く、ジュラ山脈にあるモンドール(黄金の山)で、「コンテ」を作っていた農家が、
「コンテ」を生産しない、8月15日から翌年3月15日の期間で、限定製造するチーズ。
⑥のリースリングは、モンドールとよく合うだろうということで、最後に用意されていました
確かに~
あれだけお気に入りだった⑤のボルドーより、⑥のリースリングの方がチーズとおいしくいただけます!
ただ私は…味わいはおいしくても、⑥のリースリングの強烈な香りが苦手なよう
「この香り、なんて表現すればいいんですか」 と聞いてみると、「まあ~、石油ですかね
」と先生。
でも、⑥のリースリング、大人気のようでした
各ワインに表記されているセパージュは、
そのワインのぶどうの割合ではなく、
畑に植えられているぶどうの品種の割合!
先生のお話から
「熟成したワインを飲むとなると、やはり高価だし、そうそう日常的なことではないですよね
どうでしょう今日はみなさんも、美術館にでも行って、絵画を鑑賞しているような気持ちで、
ワインを味わってらっしゃるんじゃないでしょうか」
う~ん ステキな表現。
今回のテーマ、「ワインの熟成とは?」。 実際に味わいながら、とても勉強になりました!
ブルゴーニュとボルドー、飲み比べられたのも、とても面白かったです。
いつもにも増して、とっても楽しい時間でした!幸せです
そうそう!
⑤のソシアンド・マレ。ほんとに、とってもおいしかったんです ちなみにお値段は、5500円。
「この味わいでこのお値段はかなりお得でしょう~」と参加者の皆さまに大好評。
即売会でもないのに、セミナーの場所でワインが販売されてるワケでもないのに…、
予約してる方が、たくさんいらっしゃいました