台所のシンク下に設置するタイプのビルトイン浄水器。分譲タイプでは一般的かもしれないが、賃貸物件では必ずしも積極的には導入されない。必要かどうかは入居者によりニーズに差異があり、フィルターの維持管理やメンテナンスも問題もあるし、そもそも浄水器自体はビルトインタイプでなければ入居者がその必要性に応じて簡単に設置と撤去ができるからだ。

 とはいっても、必要な人にとって、ビルトイン型のメリットは設置場所がシンク下のデッドスペース活用ですっきりするし、頻繁なフィルター交換の煩わしさから解放されるなどメリットは計り知れない。

 イオン浄水器など、電源を必要とするタイプでなければ後付け工事は以外にシンプル。シンク下に専用水栓がついている最近の物件であれば、工事中もシンク以外は断水不要なので、トイレや洗面所が使用できなくなることもない。というわけで、試しに1カ所、設置ニーズを受けて工事を発注。半日かかる可能性がある旨、通知されていたが、プロフェッショナルな業者さんだったらしく、すべての問題を現場でスムーズに解決して1時間強で作業完了。水栓も新品で使いやすいタイプとなり入居者満足もうなぎのぼりの効果。

 やってみてわかったことは、タイプやメーカーによるかもしれないが、浄水が不要なケースに対応していたこと。フィルターがカートリッジが交換式である構造を転用し、付属のパーツ一つでカートリッジを簡単にバイパス可能な点。つまり、基本的にバイパスする前提で運用するなら、フィルターの維持管理やメンテナンスは完全に入居者負担とできるので管理負担は発生しないのだ。

 ビルトインタイプに魅力を感じる入居者にとっては、カートリッジプレゼントが決め手材料にも。1年使えるとはいえ、購入すれば1本1万円程度するだけに、早期契約特典とすれば効果が期待できる。しかも不要な人用の余ったカートリッジを転用すれば仕入原価の節約にもなる。