手書きと違ってプリンタで印刷された文字数字は、正しい「気がしてしまう」トリックに要注意。質が悪いのは、資料を作成した本人が(手書きせずPC等で自動計算などを行い)細部を意識せずに完成していることだ。

 コンピュータにより自動計算し作成される資料はケアレスミスといった人的エラーがない一方、プログラムバグなどがあった場合は同じ間違いが繰り返される。なのでフォーマットやシステムが刷新された場合は注意が必要で、導入当初は念入りにチェックすることにしている。

 一見間違いはなさそうだったが、明細の記載額と別紙明細記載額に相違が。ややこしかったのは、同じ対象に対して、事前確認資料と最終確定報告書類(明細)、それに精算時の集計表と3種の帳票があったケース。総額の合計だけは3つとも一致していたので致命的な問題ではなかったものの、明細の税額が意味不明の数字だったのだ。

 税率変更時にプログラム(あるいはマクロ)の修正方法が誤っていたのが原因と推測されるが、理由はどうあれ、プログラム修正者でない書類取り扱い担当者が検算をしていないことは確か。こういった不完全な資料を報告書として提出されると、相手先の会社への信頼が揺らぐ。

 一度の過ちを重箱の隅をつつくように責めるつもりは毛頭ないし、気づいた時点で指摘して修正対応をしてもらうが、度々繰り返しているのは最近経営者が変わったことと無関係ではなさそうである(古株の担当者が続々退職していることとも無縁ではないだろう)。

「神は細部に宿る」といって、小さなことにまでこだわりをもって取り組む相手と気持ちよく仕事をしたいものである。