居住者の生活スタイルの変化に応じて見直す貸家の間取り。築古物件のリフォームでありがちなのが和室の洋室化だ。天井や襖、押し入れなどの和室感をどこまで取り除くかで与える印象が変わるが、その費用対効果をどの程度で折り合いをつけるかが工事検討時のセンスのみせどころでもある。問題となるのが砂壁があった場合。洋室にするなら、壁紙(クロス)貼りとするのは最低限としても、その下地処理(施工方法)で何を選ぶか?

 

 <松>ベニヤやボードの増し貼り

 <竹>プライマーによる砂壁凝固、シーラー

 <梅>全面パテ処理、シーラー

 

 当然、コストを抑えられる効果が高い<梅>がまっさきに検討俎上にあがるが、後々のことを考えると微妙となる。デメリットははがれやすことなので、何年も経たずして貼替が必要となることも考えられる。今回発生した事案がこのケース。

 今後のことを考えて<松><竹>をやろうにも問題が。それは入居中であること。大規模な工事であったり、強烈な匂いを発したりと生活しながらの施工は生活に支障をきたすからだ。結局、選択肢は<梅>以下の簡易的な方法のみとなる。