行政手続きの押印廃止が加速している。すでに一部省庁では年明け1月から書類を見直し、すでに導入スタート。民間においてもテレワーク普及のうねりもあり、この流れはますます加速することだろう。

 1月といえば償却資産税の申告。地方自治体に提出するものだが、これにも認印欄があり、手続き円滑化のために専用の認印を税理士事務所で保管し、捺印代行を依頼してきたのは以前から。今年はまだ地方自治体の押印廃止が実施段階にまで至ってないらしく、捺印して提出することになったが、これも今年が最後かもしれない。

 認印を預けて代理押印してもらう行為自体が形式的だった証と捉え、やっと意味のない手続きが減っていく時代が来た、と解釈するのが妥当だろう。先日も警察の車庫証明で、捺印手続きがあったばかりだが、今後は捺印の機会があるたびに「今回が最後かな」と考えながら、その意味について改めて考える機会としたい。

 自署の意味はこれまで以上に増すかもしれない。認印以上に実質的効果の高い確認方法をとる必要のある手続きでは、印鑑廃止に代えて電子認証やアナログに電話等による確実な本人への確認などを行うべきだろう。その逆に一切不要な手続きは、それこそ捺印をさっさと廃止しして無駄な業務を削減すればよい。盲判(めくらばん)という考えなしの無意味な行為を反省し、必要性をしっかと毎回考え、ふさわしい手続きについて考えて進める。当たり前のクリエイティブな作業がしばらく連続しそうだ。わくわくするね。

 ぼーっとして(捺印廃止について無頓着に今まで通りのやり方を継続する)考えなしの相手が誰なのか?あるいはどの程度変化に敏感で意識が高い組織や会社なのかが、これから1年間、捺印(廃止)に対するスタンスで顕在化する。迅速に実質的な対応をしっかり採り入れ、素早く変化できる相手と未来を築いていきたいものである。