心不全の重症度分類といえば、
NYHA(New York Heart Association)心機能分類!!
診断
胸部X-P:肺門部うっ血像、心拡大像(血が溜まってますからね)。
CTR(心胸比)50%以上は異常。
心電図:心室性期外収縮、心房細動、交互脈、徐脈、頻脈。
心音:Ⅲ音(心室の拡張早朝に現れる音)の聴取。
心エコー検査:拍動の遅延。
右心カテーテル検査:肺動脈圧・肺毛細管圧上昇、心拍出量低化、中心静脈圧(CVP)の上昇。
動脈血ガス分析:酸素分圧の低化。
治療
(1)基礎疾患の治療。
(2)安静:安楽で呼吸しやすい体位とし、心負荷の軽減をはかる。
(3)薬物療法
①利尿薬
②ジギタリス
(4)食事療法
①塩分制限
腎機能の進行抑制や高血圧症コントロールのために6g/日未満、重症では3g/日以下が望ましい。
②良質のたんぱく質の摂取
③水分制限
中等度は1500ml/日以下、重症では800~1000ml/日。極端な水分制限は行わない。
④低脂肪、低カロリー食
⑤多繊維食や炭酸飲料はなるべく摂取しない。
塩分制限や水分制限は、心不全で心機能低化している心臓に負荷をかけないために行いますよね。塩分水分摂取によって循環血液量増えちゃうし…
看護
(1)静脈還流を減少させ、心不可を軽減し呼吸を楽にする。体位はファーラー位または起座位とするが、下肢浮腫のある場合は、浮腫の増強に注意する。
(2)ベッド上安静への援助
活動の制限によるストレスをできるだけ緩和する。日常生活動作の援助と精神的援助。
(3)循環動態の把握
水分出納と各種データを把握し、異常の早期発見に努める。特にジギタリスの副作用(徐脈・不整脈・消化器症状・神経症状)には注意する。
(4)食事への援助
制限食(減塩食)の理由をよく説明し、患者の理解を得るとともの、摂取できるような工夫を行う。また、一回摂取量を少なく回数を多くし、消化しにくい食品は避ける。
(5)排便のコントロール
腸のうっ血と安静、水分制限のために便秘になりやすい。怒責は心臓に負担をかけるため、注意する。医師の指示で援下剤が用いられることが多い。
(6)皮膚の清潔と保護
うっ血や浮腫のある皮膚は傷つきやすく、感染を起こしやすい。長時間の圧迫は避け、清潔に保つ。衣類もやわらかい木綿のものとする。
(7)感染予防
呼吸器系・泌尿器系の感染には注意する。全身の清潔のみでなく、陰部洗浄なども行う。また、口腔ケアを徹底する。
(8)薬の副作用の観察
①不整脈
②ジギタリス中毒
ちらつき感などの眼症状、腹痛・下痢・嘔気・嘔吐などの消化器症状、不眠・頭重感などの神経症状。
(9)急性憎悪の早期発見
喘息様症状の出現に注意し、体重増加がみられたら受診する。
国試にもよく出ますよね、心不全。
利尿剤もね、ただおしっこ出すだけ~とか思ってた学生時代の私www
甘すぎる(´・ω・`)
心不全の患者さんはカリウム保持性利尿剤使うことが多いっていうか、理にかなってるというか…
利尿剤説明しよ思ったら腎機能のとこから説明せなあかんもんな~。
こんな馬鹿な私に教えてくれた先生ほんまにリスペクトと感謝でしかないです。(笑)
以上、心不全でしたヽ(・∀・)ノ