フィジカルアセスメントをケアにつなげる
12事例で学ぶ看護の視点
発行:医学書院(2012年4月)
定価:2,310円(税込)
本のしくみ:B5判・144頁
【本の評価】
12の事例に沿って、
エキスパートナースたちが行う
フィジカルアセスメントのコツを学んでしまおうって本。
いわゆる「手順書」ではなく、
「何を見て」「どう生かすか」を考える本。
例えば、
「弛緩性便秘に悩む白内障患者のフィジカルアセスメント」
とか、
「急な発熱を来した高齢者のフィジカルアセスメント」
なんていう事例について、
解剖生理学的、病理学視点も含め、
詳しく解説している。
ベテランナースの思考過程が見える1冊ではあるかな。
ただフィリップが引っかかるのは、
「フィジカルアセスメントをケアにつなげる」
ってタイトル。
身体を観察し、患者の情報を集め、
そして、異変に気付く!
ってのがフィジカルアセスメントの目的だと思うけど、
それをケアに生かすって何だろう?
「看護師こそが異変に気付く!」
だからフィジカルアセスメントをしっかりやろう!
っていうのはわかるんだけど、
看護ケアにつなげるっていうのが
どうも違和感を覚えるね。
というか、意味がよく理解できない。
(すみません、フィリップあまり理解力ないので…)
たぶん、フィジカルアセスメントで得た情報を
看護師としてしっかり生かそうってことなんだろうね。
フィジカルアセスメント自体が
患者の身体を調べる技術の1つ、
そして実践しながら看護師として患者を観察する、
異変があれば適切な処置につなげるっていう
「看護ケア」の1つでいいんじゃないかな?
看護機能形態学とか、
看護ケアにつなげるとか、
何でも看護につなげたがる本が多いような気が…。
まあ、この本に関しては、
フィジカルアセスメントの手順書ではなく、
方法論を学習する本だからね。
「収集した情報をどう看護に生かすか?」
それについてベテランナースの考え方を参考にしよう!
って本と言った方がいいかな。
特に実習がだいぶ進み行き詰った学生さんには参考になるかも。
補足だけど、
カラーではなく(赤と黒の2色です)、
ケアに生かすための情報をどう収集するか、
っていうことをまとめた本、ちょっとお堅い本です。
何を目的に本を選ぶかによって違うけど、
買うなら同じ医学書院から出た
「山内豊明先生のフィジカルアセスメントガイドブックの改訂版」
かな。フィリップ的には。
視点が違う本だけど、
改訂したことで、
フィジカルアセスメントの基本書としては完成された本
に近づいたんじゃないかな?
そのうち取り上げます…。
【総合評価】
10点満点中5点
★★★★★☆☆☆☆☆
フィジカルアセスメントの実践書的なタイトルにちょっと違和感かな…。
