BLAIN9月号(創刊号)
発行:医学出版
A4変型/120頁
定価:2,100円
全ページカラー印刷を売りにし、新創刊された脳神経領域のナースを対象にした専門雑誌。創刊号であり、プラクティカルに何やるか、という視点より、キャリアアップという切り口で、役割紹介に終始した構成。なので、この雑誌がいったいどういう方向に進むかは、フィリップにはまだまだ見えない。
先に創刊した同出版社の循環器看護領域の専門雑誌「HEART」に比べるとまだ看護よりのスタンスという気もするけど、特集記事が、いきなり「医師が求めるニューロナースのキャリアアップ」とあっては、「HEART」と同じく医師的な視線というか、悪く言えば上から目線というか、「目線はそこ?!」という気がしてならないけどね。
メディカ出版発行の「ブレインナーシング」の対抗であるのは明らか。とはいえ、オールカラーと目新しさもあって、書店売上は、ブレインのほうが動きがよいらしい。創刊号だからというのが大きいだろう。
もちろんメディカ出版は、雑誌の定期購読という大きな顧客が控えているが、この部数の差が続いたら、切り口や内容ではなく、見た目勝負と新しさの勝ちってこと?いかに自分もこういう専門雑誌の毎号の繰り返しに飽きていたかを思い知らされるよ。
いや、「HEART」の時はその目新しさを褒めたんだけど、結果がすべてだから…。
総合雑誌だって新しいことなんてほとんどない、どれも同じで選び方はフィーリング。ナース専科コミュにあったコメントだけど、まあ当たってるのかも。
9月号評価
●特集内容は、ニューロナースが進む道。前半は教育体制、後半は認定(集中ケア、救急看護、脳卒中リハ、手術看護、急性・重症患者看護)、専門看護師の脳神経領域での働きぶりをメインに紹介。看護の執筆者は、それぞれ魅力的だそうだが、「明日から使える実践」というよりは、「ああなれるといいな」という憧れのようにも。
●何が何でも認定を取りたいという若手には、食いつきはいいんだろうか。フィリップのまわりでも、認定になりたいですうと、目をキラキラさせてる学生はたくさんいる。あと、摂食嚥下の認定さんが身近にいるので、そこは内容に入れて欲しかった。
●紙面展開は、わかりやすいイラストをカラーでどんと紹介。見た目のインパクトはなかなかのもの。連載がちょっとだけ載っているけど、「QA仕立ての画像診断レクチャー」はちょっと勉強になった。診断はしないけど、フィリップも画像は読めたらいいなと思うので。
●切り口があるようでない、ちょっとずるい特集なので、コメントはやや抑えめ。とにかく、創刊号へのご祝儀と次号への期待料込みで4点。
今月の評価
10点満点中4点★★★★☆☆☆☆☆☆
お買い得感
創刊号ということもあり、まずは「試し買い」か。看護にはまだ「ブレイン専門」という認定領域はないわけで、もしその領域でキャリアアップを目指しているなら、その指標としてひとまず覗いてみるくらいでいいのかもしれない。
明日からのケアに役立つわけではないので、定期購読は次号を読んでから、あるいは次号のフィリップ批評を読んでからがいいと思う。
