月刊ナーシング2011年9月号 | フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

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月刊ナーシング2011年9月号



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全体評価

●業界NO2の看護総合雑誌。スマートナースの廃刊、ナース専科の隔月化をうけ、2番手の位置どりは確定か。誌面のテイストは毎年変化し、老舗ながら苦戦する部数に試行錯誤している様子が垣間見える。1年に一度くらい、キラリと光る特集テーマが見られるが、年間購読するにはいささか確率は悪かった。ここ最近の潔いクラシック路線は、しっかりした2大特集と定番連載という看護雑誌作りの“売れていた頃”の基本にのっとったものだという。今後に期待



9月号評価

 特集テーマは、「スキンケアのコツとワザ」。この時期にこのテーマ、8月26、27日の褥瘡学会を睨んだもの、というのは医学・看護の出版業界にいる人なら当然の選択らしい。フィリップに、その「のびしろ」までリサーチする術はないが、これが王道ならばそうなのだろう。確かに、フィリップが本職としている領域でも、学会テーマに関連した新刊が並んでいる

●特集内容は、サブタイトルどおりの、「病棟でよく出会う皮膚トラブルを解決」。下痢、瘻孔、手足症候群など、状態別の皮膚症状にフォーカスし、1つ1つの項目は丁寧に解説され好感触。ただし、各項目につながりはなく羅列した感じ。起こっていることは皮膚トラブルに違いはないが、疾患なのか、ケアなのか、広さと絞込みのどちらも中途半端になってしまったか。結局、創を評価し、スタンダードにケアするのが大原則と読め,スキンケアはコツもワザもないのだと気付かされてしまうが、それが狙いだろうか

 現場では、どうしても後回しになりがちなケアの代表でもあるスキンケア。大事ではあるが、どう状況が変化しても、患者が亡くなることは少ない、本誌を買い求める早急さより、もっと現場では患者の命にかかわるトラブルが起こる。スキンケアは必要だけど、やらなきゃだめなことをまずやって、皮膚のケアに関しては、書籍でゆっくり買って実践、がよいだろう。一見、へーと見入ったのは、手足症候群のグレード別カラー写真。トピックな副作用だけに症例を見れたのがよい。ただし、フィリップからは他書からの引用では、プラスポイントはあげられない。

 いつもは2大特集で逃げ場もあるが、今月号はこの特集だけの苦しい仕上がり。来月号の急変特集に期待して、年間購読の読者は溜飲を下げていただきたい。



今月の評価

10点満点中2点★★☆☆☆☆☆☆☆☆


お買い得感

スキンケアだけにカラーの作り。1つ1つはしっかりした作りで興味がある項目があれば、そこは読んでためになる。ただ1項目はせいぜい8ページほど。当然1200円は高いと思われる