関東圏で知の集積地が筑波だとすると、関西では神戸が集積地だといえるかもしれません。
大型放射光施設スプリングエイトは神戸からちょっと離れていますが、日本一(世界一)のスパコン富岳があるのも神戸。しかも、三宮からすごく近い場所にあります。
富岳が本格運用されたのとコロナが重なったので見学が長らく出来なかったのですが、ついに今季、見学受け入れが始まりました。
近いし、行くしかない。いや、我々は行かなければならない。
阪急電車を多用するのは、阪急電車が好きだから😌
こんな所に富岳が…ありません。
朝6時45分集合というむちゃなスタートだったのは、富岳見学前に六甲山に登るからです。
理由は2つ☝️
1)人類は250万年前、石を道具として使うことで進化を始めました。火を使い始めるのはずっと最近です。六甲山にはロックガーデンと呼ばれる岩場の登山道があります。
身体全部を使ってまずロックを感じてもらいたいのは、最先端科学の塊、スーパーコンピュータ富岳の材料の一部は石(レアメタル)であり、石がなければコンピュータは作れないからです。
電子基盤を作るのに必要なレアメタルは、科学の時代になっても山から掘ってきているのです。
人類のスタートから、現在という歴史の先端まで、石が果たしてきた役割は大きすぎる🪨
それを身体で感じてみよう!
2)珍しい岩場の登山道を登山部訓練の一環として体験しておきたい。
ということで芦屋川駅から歩き始めたのですが、大所帯なのと、早朝スタートとはいえ真夏なので、目標としたロックガーデンのシンボル風吹岩まで行くことは早々に断念し、引き返す計画に変更しました。
神戸は海と山が近く、住宅地が山裾に広がる地域に住んでいると普段から坂道に慣れてますが、眉山をぐるっと迂回する文化圏の阿波っ子には車道の坂道を登る時にパワーの大部分を使い切りました。
先頭と後尾の間が猛烈に開いております。
車道を抜け、樹々に覆われた道を進み始めるとパワーは徐々に回復⤴️
ロックガーデン入口の看板を見て、「着いたー!」と喜ぶも、スタート地点だと知って意気消沈
高座の滝でリフレッシュ。
放っておけば滝行する勢いだった。
滝を越えると、岩場が続く本格的なコースが出現します。
近場ではなかなかお目にかからない。もしあったとしても登っていこうとは思わない、岩の道です。
足だけではどうにもならない。手を使ってよじ登っていきます。
身体の小さい子供の方が、大人よりも岩登り感を味わえるはず。
メインとなる岩場を抜けた所でヤッホーと叫んでみる。ヤッホー(ホー)と、少しこだまが返ってくる✨
もっとしっかりこだまが聞こえる場所に登ってみたくなりました。
岩場下りも経験。これはルート変更してなければ経験しなかったことなので、ドキドキはしましたが良い勉強になりました。
六甲山エリアは広い。
昔、縦走しようとして途中で断念した記憶が🤔
40キロ以上あって、デカいリュックを背負い過ぎると足がやられるんです。
そんな訳で岩場だけ行って降りてきたのですが、これからが本来の目的、富岳見学です。
阪急電車とポートライナー、車を駆使して移動してきました、神戸沖合の人工島ポートアイランド🌴
研究所なので派手な感じはどこにもありませんが、気さくに入る所でないというオーラは出てます。
映画館のような部屋で、映像とアニメを見ながら富岳の概要を学びます。
「それでは富岳を見学していただきましょう」とスクリーンが上がって目の前に富岳がバーンと出てきた時はのけぞりました。
おーーーーーーー
静かだ
静寂の大空間の中に佇むスーパーコンピュータ(超高速電子計算機)富岳
並んでいる箱全部で一つのコンピュータです。
コンピュータを操作するのに部屋の中に入る必要はないので、富岳が収まっている所に行くことは基本ありません。温度や湿度なども調整されています。
整然としていて分かりにくいけど、奥行き60メートルもある。
富岳は、一秒間に44京回計算できます。
もはやどうゆうことがさっぱり分からない。
スマホ2000万台分です。
その説明も想像つかなさ過ぎる💦
視察に来た同業研究者みたいな
若手のルーキー研究者
富岳(富士山)を制覇しにきた登山家
ご案内いただいた理研の皆様、ありがとうございました。視野が広がる貴重な体験ができました。
二進法の勉強ももっとがんばります。
スウェーデンの夏イベント「ザリガニパーティー」
ザリガニを食べるため、スウェーデンメーカーのIKEAへやってまいりました。
ごくり💦
ザリガニだぜ…
誰がいく⁉️
ひょえええ
恐る恐る食べてみると、大変美味しいんですわ。見た目通りで、エビ味です🦞
ドリンクバー(50円)
馴染みのない味の飲み物がいっぱい
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人類250万年の歴史を一気飛び越える修学ツアー、台風と台風の間に何とか行くことができました。
見聞きしたこと、学んだこと、感じたこと、現地の空気、出会った人々、それらがこれからの人生を照らす一片の灯りとなれば幸いです。ツアー参加おつかれさまでした。