私、これでナースをやめました。。。 | nurseredcatのブログ

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仕事場で休憩していると警備員の何人かが現れ、何も言わずに一つのロッカーのカギを壊し中に入っているものを箱に詰めて出ていき、そのロッカーの持ち主は二度と職場にもどることはなく誰にも会話することなく消えます。ハロウィーンぴったしのようなミステリーですが、これは実際にナースがクビになったときに見る光景です。ナースは労働組合に守られているので普通は忠告を何度かしてそれでもだめなら謹慎処分、そのあとクビにするステップがとられます。だからよっぽどのことじゃないとナースはクビにはならず、突然の出来事で休憩所にいたナースたちはびっくり。オフィシャルな理由はもちろん教えてもらえませんが、そのナースの普段の性格、行動から他のナースたちは想像することができたり、クビになったナースから理由を聞けたりすることもあります。今回は色々な理由でクビになったナースを集めてみました。

 

1.麻薬などの薬盗み。残念なことに一番多い理由です。以前のブログにも書きましたがアクセスがいいので薬を盗むのは簡単です。私の知り合いだけでも4人はいます。つい最近ではシフトの始めに自分の受け持っている患者さん全員のプロフィールからDilaudidという麻薬をとりだし、患者さんのチャートには1時間おきにその薬を与えてたと記入してましたが実際は2時間おきにしか与えてなかったことが判明。他にもそのナースが麻薬を機械から取り出したあとはいつも数に間違いがあることが多かったこともありました。そのナースは目がうつろになったり、突然ハイパーになったりとそのギャップがすごすぎて普段から行動がおかしいので他のナースもクビになったことに納得。ほかにも、以前働いていた時に突然いなくなったおばちゃんナース。同じく麻薬を盗んでいたことでクビになったのですが、最近ばったりと今の職場で会いました。”私は薬を盗んでいない。病院の陰謀だわ!”と怒って私に言ってました。実は私も普段から正義感が強かった彼女が薬を盗んでいたことは半信半疑だったので複雑な気分になりました。今はナースをやめて(辞めさせられて?)車の整備店のオーナーをしているそうです。

 

2.意図的な投与経路変更。病院では特に術後の患者さんにヘパリンという血栓を予防する薬を1日2-3度あげるのですが、ナースの一人がヘパリンを皮下脂肪注射しようとしたところ、“点滴に入れてくれない?”と頼んでくるのでそのナースが”だめだよ。”というと”昨日の夜のナースは点滴に入れてくれたよ”とのこと。確かにヘパリンは点滴にも皮下脂肪にも投与できますが、量や濃度も違うし、何よりもオーダーに皮下脂肪でと指定されていました。これは”間違えました”では通用しませんよね。ナースとしてできる範囲外(Scope of practice)のことをするとクビになります。

 

3.愛犬も一緒に出勤。たまーに大雪などで学校がなくなり子供たちを1-2時間病院に連れてくる人がいますがそれはお互い親として苦労を知っているので暗黙の了解。私もミーティングに子供たちを連れてきたことがよくありました。でもこのナース。一晩中愛犬を連れてきててそかも休憩所に置いているのではなくナースステーションの自分の足元に。これには他のナースたちも無視することができませんでした。彼女は他にも問題があったらしく謹慎処分されているうちにやめていきました。

 

4.セクハラ。これはおじいちゃんナース。若い女性ドクターを”ガール”と呼んだことでクビ。アメリカの職場では人種差別、性別差別などの言動はすぐに厳しく罰せられます。これも仲いい人同士、相手によってはここまで問題にならなかったのかもしれませんが、このドクターには通用しなかったようです。このナースは女性ナースたちにクビのマッサージをしてあげたりする行動もしてて”気持ち悪い”と言われていました。他にもWork wife/husband(仕事場の奥さん、主人)と言い合える仕事仲間ができる事がありますが、これも気をつけないとセクハラに取られることがあります。

 

5.タイムカード偽造。これも結構あります。大体は仕事が終わったのにだらだら居残って残業代を狙う人が多いですがこれはまだかわいい犯罪。しかも今は残業するのにちゃんとした理由がないと認められません。あとよくあるのは遅刻してきたり、シフトが終わってないのに早めに病棟をでて、病院の入り口にあるタイムカード読み取り機を使ってごまかしたり、コンピューターを使って偽造したり。あるカップルは毎週毎週自分たちのタイムカードに教育時間を小刻みに詰め込んでいました。 ナースは一年に24時間ほど教育時間を取ることができるのですがこのカップルは1週間に1時間から多くて8時間もの時間を詰めていました。これにすぐに気づかなかった上司も上司ですが6か月後やっと判明。でもこのカップル。その二日前に辞めていてドイツに引っ越し。完全な逃亡劇でした。

 

6.これは仲が良かった友達。頭がよく、優しく、丁寧で最高なナースでした。彼女はインスタに投稿するのがすきでしょっちゅう仕事場で写真をとって投稿していたのですが、たまたまバックに患者さんの情報が載っていたことが判明。その時はすぐに友達が注意してその投稿は降ろされましたが、また違う投稿で同じ間違いを起こしてしまい、今度は病院に通報されて即クビ。患者さんの情報はHIPAAという法律で守られているので速攻クビの対象になるようです。他にも自分のソーシャルサイトに患者さんや家族の悪口を書いたりすると特定することができるからと注意されます。病院側は個人のソーシャルサイトを監視しているそうです。プライバシー設定をしっかりしておくべきですね。

 

7.これも仲が良かった友達。血液型O型の患者さんにA型の輸血をして患者さんが亡くなった事件がありました。でもどう考えても友達の間違えじゃないんです。病院によると私の友達はある患者さん(A)から注射器で採血をしてそれを違う患者さん(B)の部屋に行ってBさんの血として提出したとのこと。でも私たち集中治療室のナースは注射器から採血することはできません。普通は中心静脈ラインから採血をします。Bさんは中心静脈ラインを持っていました。AさんとBさんは病棟でま反対の部屋でした。Bさんの名前も2人のナースで確認していました。だから意図的じゃないかぎりナースの間違えにならないんです。でも輸血センターのほうは自分たちに非があることを認めず、結局ナースの責任となりクビ。病院はもちろん守ってくれず労働組合が助けてくれているらしく彼女はいまでも違う病院でナースとして働いていますが、いつ資格略奪されるかわからない状態。なんとかしてあげたいです。

 

他にも盗み、チャートの隠蔽、暴力(言葉も含めて)、ストーカーなどなど。ナースも人の子です。