※BL小説です、苦手な方&BLを知らない方はお戻りください※







走馬灯のようにグルグル廻る...


きずけば夜で一本桜の下にアイツが立っている




「和人(かずと)!!!!!」


「絢(あや)どうしたんだよそんなに驚いて」




和人はほんわりと笑う....


嗚呼....この笑顔この笑顔がこの笑顔だったのに....




「絢??ほら・・・、綺麗じゃね?」




和人は桜に指を刺す...


桜の花びらは風にまって俺たちを包み込んで


夜の暗さもありながら桜の桃色の明るさが見える...




「あぁ・・・、綺麗だ・・・、和人みたいに・・・、」


「絢・・・・、ありがとなっ!!」




和人はニカッと笑った....


いつものはにかみで俺をあきれさせる....



ほら...


いつも見たいに俺にノート貸せって言ってくれ


いつも見たいに俺に話しかけてきてくれ


いつも見たいに俺に笑ってくれ


いつも見たいに俺を抱きしめてくれ


いつも見たいに和人の感触をたしかめたい....



なのに....




「和人・・・・、和人ぉ・・・・・・・、」




遠くて愛しく感じる冷たい風は頬の生ぬるい涙よも


綺麗に冷ましていく.....







「和人ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


「なっ!!なんだよ絢!!!!」


「また俺のノート勝手に持ってっただろ!」


「すまん!!宿題どうしてもわからなくって!」


「すまんじゃねぇ!!俺担任に怒られたし!!」


「まいいじゃねーか!な?!昼食おごるからさ!」


「焼きそばパン・・・、焼きそばパンでゆるしてやる!」


「また焼きそばパンかよ!お前好きだなー、」


「うるせぇなぁー、俺はあの味がいいんだ!」




ごく普通の家庭だしごく普通の高校に通っていた...


幼馴染の和人は小学校からの仲でずっと一緒だった...



将来の夢も一緒で保育士を目指していた....



そんな俺らでも夢はあったんだ....




「なぁ絢ー、」


「んー??」


「なんで絢は保育士を目指してるんだ?」


「俺はもちろん子供が好きだからだけど?和人は??」


「絢と一緒にいたいから・・・・、」


「和人・・・・、このかわいいヤツめ!!!」


「うわっ!!俺の牛乳がぁぁ!!」


「うわっ!牛乳かけんなよ!!!」


「絢が悪いんだぞ!絢が抱きついてくるから!!」


「ハイハイ!わかったからコレでふけ!!」


「おう!」




普通に過ごしていたかっただけなのに....




愛してる.....




一言もいえなかった.....





+++あとがき+++




和人君はカワイイ子です。


いいですねぇ青春←


曲がった恋愛になっちゃいましたけどw