美味しい海外ビールを探求してきましたが、本日は前々から飲んでみたかった一本に挑戦します。
それが、これ!
スペインのダム社が作るプレミアムビール!!
「Voll-Damm DOBLE MALTA」
このダム社のビールは以前にも取り上げたことがあります。
FCバルセロナ公式ビールの「エストレージャ・ダム」
くわしくは、そのときのブログを参照していただきたいですが、一言で言うと美味しいビールでした。結構ハマって、何度もリピートしています。
そのダム社のビールには他にも「イネディット」というプレミアムビールがあります。
こちらは‶シャンパンのようなビール”とか〝究極のプレミアムビール”と呼ばれていて、スッキリと料理にも合わせやすく、爽やかな香りや奥深い味わいが人気のビールです。
高級なレストランなんかで提供されることも多いですね。
そして、ダム社のもう一つのプレミアムビールが、こちら『ボル・ダム』です。
イネディットはホワイトエールに近いビールでしたが、ボルダムはメルツェンスタイルのラガービールです。
麦芽を二度加えることで発酵を促進して作られた強いコクと風味が魅力のビールとのこと。
では、さっそく飲んでみましょう!!
まず、グラスに注ぐとビールの色はブラウンまではいかない濃いめの黄金色。
アンバー(琥珀色)と言ったところでしょう。
エストレージャはゴムのような変わった匂いがしましたが、このボルダムは香りがいいです。
甘みのある森林の香りというか、ほのかにシナモンが振られた焼林檎といった感じでしょうか。幼少のころにカブトムシを捕りに行ったときの木の蜜の濃密な甘い香りを思い出します。
ワイングラスに注いでよく嗅いでみると、エストレージャに近い匂いも微かに感じられました。
味は……
とにかく濃厚で、ガツンとパンチがあります!!
まず感じるのはカラメルのような苦みと、ハチミツを塗ったトーストような甘み。それから口の中ではじける細かな泡に辛みを感じます。後味はコーヒーというより、濃いウーロン茶を飲んだような苦みが舌に残ります。
苦いビールが苦手な方には後味が悪く感じるかもしれませんが、えぐくない苦みなので、しっかりとコクと余韻を楽しめる感じです。
アルコールが7%でやや濃いせいか、味がどっしりとしているせいか、酔いが回るのが早い気がするビールでした。ゴクゴクと飲むのではなく、ゆっくりと飲むのがいいでしょう。ビール好きの方よりも、ウイスキーやブランデーを好む方にこそオススメしたい味。温くなってくると、味わいが変わって、コクの後に甘みが強く感じられるようになります。
それから、飲み終えたあと、口の中にアルコールの味がします。
濃いコクが洗い流されたあと、舌先がすうっと冷たいのは心地いいですね。
クラフト系のビールが好きな人には一度は飲んでもらいたい個性の強いビールです。
イネディットが秀才タイプの優等生なら、ボルダムは自然培養でやや荒々しい天才児という感じでしょうか。食事に合わせようとしたら、食事の味わいまで変えてしまいそうなほどの強引さを感じます。
イネディットが度数4.8に対して、ボルダムは7というところからも、力強さを感じますね。
エストレージャの個性をより強調した感じなので、まずはエストレージャ・ダムを飲んで、それが気に入ったらこっちを飲んでみるのがいいかもしれません。
個人的には飲んでみて正解なビールでした。
でも、コスパ的には買うのはエストレージャ・ダムかなぁ……
(一口目は旨っ!って感じるのですが、アルコール臭が苦手だと言うのもあって、濃いめのビールは途中でちょっと飽きてしまう)
ただ、アルコール度数を考えればエストレージャよりもコスパが良いです。
このビールを飲むときには、食事のお供としてではなく、ビールを主役にして、それに合わせるおつまみを考えましょう!!
<情報のまとめ>
原産国:スペイン
度数:7.2
特徴:ダブルモルト製法(発酵時に麦芽を二度加えて発酵を促進)
原材料:麦芽、ホップ、米、コーン
味 :とにかくコクが深く、とろりとしたカラメルのよう。舌全体が刺激される
香り:シナモンを振った焼林檎
つまみ:ベーコンエッグ、チョリソー、ビアソーセージ(味濃いめのおつまみがいい)
または、フルーツ盛り合わせで口をスッキリとさせながら飲むのも良い
飲み方:瓶のままではなく、必ず冷やしたグラスに注ぐこと!
<評価>
値段:中 コスパ感:☆☆ 感動度:☆☆☆☆
〇値段:350ml(前後)の瓶・缶一本当たりの値段で評価
低:200~300円くらい 中:300~500円くらい 高:500~1000円以内くらい
〇コスパ感:☆1~☆5で評価
もう少し安ければオススメ☆1 納得できる程度3 もっと高いビールに匹敵する☆5
〇感動度:☆1~☆5で評価
思った通り☆1 意外性がある☆3 期待を越えてきた☆5
※瓶の外見や、分類(スタウト、ベールエールなど)で予想していた味との差を数値化しました。