ビビリが小説『マッチング』を読みました→からの~考察 | Snow Man 岩本照くん応援ブログ♡♡照くんのChocolate

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Snow Manの岩本照君が大好きです。SnowManのJr期からいつか伝説になるその日までの一大叙事詩を書いてるようなそんなブログです。これまで色々な夢を実現させて見せてくれた銀河一かっこいい岩本照くんを応援し続けます。

こんにちは😊


相変わらず マイペースな生活してます。


加えて 春眠暁を覚えず、 とばかりにゴロゴロしています←病み上がりなのでご容赦下さいお願いお願いお願い


ぼーっとしてたら桜🌸の花も散り始めてきました。






桜🌸→からの連想桜というわけではないけど、今回は佐久間大介くんの話題です。



購入していたけれど 入院した時 持っていけなかったので読めずにいた 小説『マッチング』、 退院してから じっくり読みました🧐



映画の方もだいぶ 上映が終わったところもあり、もう ネタバレ大丈夫だと思うので 思ったところを 語らせていただきます。



映画の方は土屋太鳳ちゃん演じる輪花が主人公でその目線で語られてるところが多かったと思うんですが


小説は 冒頭とラストが吐夢の目線で語られているせいか、 なんとなく 主人公は小説では吐夢なのかもしれないと思わされるところがありました。


自分自身で不幸せな運命のもとに生まれたのだと言っている吐夢の人生 最初の記憶は、コインロッカーの中に捨てられた時のもの…


彼は赤ん坊の頃、コインロッカーに置き去りにされたのでした。


そこで 疑問が生じました。


疑問①

なぜ母は、吐夢を捨てたのか?





コインロッカーの中に乳児を捨てるとはもう殺意があると思ってもいい行動だと思うのですが …


母親は、吐夢の父親を愛していたはずなのに 

そして子供ができたのよと誇らしげに語っていたはずなのに


どうして生まれた子を捨ててしまったのだろう?

と不思議に思いました。


おそらく 子供ができたということを言っても彼をつなぎとめ とくことができなかったため?

 

そんな子供を育てることより彼の妻を拉致監禁して おく生活を彼女は選んだのでしょう。

妻を一思いに殺すよりもっと辛い方法…


逃げ出せる可能性、生きる楽しみや希望を全て奪いながら 生かしておく



それを知った時の彼が死にたくなるほどショックを受けるであろうことを想像する。


彼に全く顧みられないよりも

自分の行いが彼の感情を揺さぶる方がいい


その時こそ、彼は自分の愛の深さを思い知るだろう



そう思う方が彼女の心を満足させたことでしょう。


 


そんな母親の胎内で育ち


そして そんな母からも捨てられてしまった彼は「真実の愛」を求めてやまない…


疑問②

吐夢にとって「真実の愛」とは?



小説には彼が行き着いた「真実の愛」は 聖書に書かれている愛…

愛する人のためには自分の命さえ投げ出すような深い愛(実際 彼女の命が危ない時には 身を投げ出して助けている)

だということが記されていた。




だけど 生まれながらに不幸な運命のもとに生まれているという彼はそれだけでは満たされないのである。


彼の生い立ち を考えた時 村上龍の小説 『コインロッカーベイビーズ』の内容を思い出さずにはいられなかった。


コインロッカーに捨てられていた主人公たちは 養父母のもとで育てられていたが母親を探して東京へ行き


母親とは会えないのだが

その代償とばかりに?

彼にとって暖かい家庭の象徴である?? オムライスを貪るように食べ続ける。

そんな人恋しい面、愛に飢えた面もあるかと思えば

自分たちが捨てられなければならなかった社会に対する憎しみを抱いたりもする…


そのような 両極端な思いが彼の心にあるのではないだろうか。



「彼女を守りたい」

そう思える彼女を見つけた

自分は真実の愛を見つけた



だからと言って 世の中に蔓延する軽薄な愛を許すことはできない…


そういう思いは マッチングアプリで結ばれた人たちへの憎しみだけではなく



もしかすると



マッチングアプリが生まれるよりずっと早い時代にインターネットを介して知り合って

その結果自分を身ごもり、

そしてゴミのように捨ててしまった…


生まれながらにして不幸な運命を自分に与えた

父と母に対する復讐?


そういう思いが出発点だったかもしれない不安


それが自分から見て真実の愛ではないものに対して制裁を加えたくなる気持ちの奥底にあるものだとしたら、それはかなり 根深いものだろうなと思うのです。


疑問③

吐夢の輪花に対する愛とは?


母の偽名が「マリア」だったり

真実の愛の定義を 聖書の中に見つけたりと、聖なるものとの繋がりを感じさせる表現もあるし、


吐夢は「命をかけて彼女を守りたい」


そう思っていることに間違いはないが


彼の言う「守る」は


「他人が彼女を傷つけることは許さない」という意味で

言い換えれば

「壊すのは自分だ」



…いつの日か、輪花が全て真実(自分と吐夢が姉弟であること)を知り、壊れる姿を予想して

ぺたっ

とした笑顔を見せている

そんな姿が浮かんでくる。


見た目は天使のように可愛いクリオネが、悪魔のように躊躇なく餌を捕食する姿そのままに…


やはり、考えれば考えるほど怖い話驚き〜!