大学のゼミの旧友と赤坂で牛タンランチをしました。

彼は2人の男の子(高3と中2)のパパで、中学受験に8年間関わったそうです。下の子は性格など考えて、立教の附属に入れたそうです。私の今の職場には中学受験する保護者がいなかったので、中学受験談義で盛り上がれて良かったです。

上の子の中学受験の時に、塾の先生から

・男の子は幼いから勉強する意味など理解していない。

・難しいゲームを攻略する感覚で、偏差値の高い学校の受験をする。

と話をされたそうで、大学受験のタイミングになっても、同じような感覚で受験校選びをしているようで心配だと話していました。


でも、振り返ってみると、私の大学受験も、

第一志望 東大(受かりやすそうな文Ⅲ)

滑り止め 慶応経済

万が一の滑り止め 神戸 国際なんとか学部(国立後期はセンター試験の結果から確実に合格するところ)

と、なんの統一性もなく、耳障りの良いところばかり受けました。浪人なのに国公立と慶應しか受けないなんて、強気と思えるかもしれませんが、仕方なかったのです。ウチは貧しかったので。


さすがに2浪はないので、願書を出すときな父に相談しました、

「お父さん、僕は東大に行きたいんだけど、滑り止めでこれだけの私立を受けたいんだよね」と、早稲田3学部、慶応2学部、明治2学部を書いた紙を渡しました。

「何でそんな相談するんか?」

「受験料と宿泊費で20万から30万円くらいかかるから」


父はその紙をじっと見て、こう質問しました。

「こんなにたくさん受けて、幾つの大学に行くつもりなんや?」

「1校しか行きません」

「そんなら、こんなにたくさん受けんでもええやろ」


私は、ホンマやなーと思い。

「じゃあ、慶應だけ受けさせてよ」

と回答するのが精一杯でした。


後から思えば、まんまと慶応に進学することになるのですが、結果オーライとはいえ、無謀だったかも知れません。


この経験から、息子の中学受験では申し込んだ半分も受験しないというムダが起こるのですが。後講釈は何とでもできますね。ハイ。