会計事務所は数字を合わせるのが好き



何と何を合わせるのか



残高証明などの原始証憑や証明書と会計数値である



これは会計事務所に入って、職員なら誰もが通る基本中の基本



しかしその数字は、その会社を無言に語っていることにお気づきだろうか



いや数字そのものというよりも、その数字たちの配列やバランスである



これを概観すると、その会社がモノを語る



決算書は会社のレントゲン写真だ



お金という血液をどのように会社にめぐらせたか



その血液は、どの部分に栄養を運び、その部分の栄養が欠乏しているか



これが写っている



人間も同じだが、健康である、病気がちであるは、コントロールできる部分がある



健康なレントゲン写真を想定し、そこに向かってどう思考し行動するか



脳たる経営者の役目である



そのためには疾患を知らねばならないし、健康である状態も知らねばならない



だから決算書は、会社そのものを無言に語る



この語りを的確にとらえなければ、経営は決して改善しない



じゃあこの語りをどうとらえるか・・・・・・



ヒントは三つ



事業計画を立てると見えるものがある



経営者の思考、行動、癖を洗い出す必要がある



毎月の試算表でPDCAを確立する、会議を開く



これらをバランスよく取り入れると、会社の無言の語りが分かる



だから私の毎月の巡回時には、コーチングで経営者の思考行動を抜き出し



事業計画と結果との因果関係をよくコミュニケーションし



次月巡回時における課題を作ってPDCAを回す



この積み重ねが、「決算書の数字を作る」ということである



だからこそ決算書は、雄弁に自信を持って語る



くれぐれも誤解しないでほしい



決算書の数字は、「こうなった」のではない



経営者自身が「こうした」のである



これが黒字経営への道への第一歩となるだろう