会社の成績を、変動損益計算書で説明します。
そのとき、キャッシュはどうなるのかを考える必要があります。
利益と資金の動きは、合致しないからです。
なぜ、合致しないのでしょうか?
まず、信用取引があることに起因するでしょう。
売上も、仕入れなどの支払いも、締め日と支払日が異なります。
原則的に、売上も仕入れも締め日に計上するべきです。
これは、月次決算を行う観点で、発生主義会計と一般に言われます。
発生主義会計は、決算時と同じように月次レベルでも行うべきです。
そうしないと、決算見込みに大きなズレが生じますし、資金計画も立てにくくなります。
このように、締め日とキャッシュイン・アウトのタイミングがズレることが一つの原因です。
次に、棚卸資産と言われる在庫の存在が起因します。
ほか、費用非支出項目である減価償却費などの経費も、その原因です。
ということは、変動損益計算書だけで判断は出来ないじゃないか
そう思われる方も見えるかもしれません。
しかし、貸借対照表も事前に管理していたとしたら?
事前に貸借対照表で、資金の残高も計画しているとすれば?
これが、事業計画と資金計画の始りです。
資金計画も同時に立て、それに基づく変動損益計算書を計画する
計画した変動損益計算書と、実績の変動損益計算書と比較する
そのPDCAを行えば、自然に資金管理も行うことが出来ないでしょうか?
ちなみに私は、予算・実績がズレた上で、毎月の資金繰り予測も行っております
早め早めの資金繰り管理をお勧めします